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2010年12月

2010年12月26日 (日)

薔薇と『薔薇族』

 「『薔薇』という漢字を書こうとした。『薔薇』という漢字があることは知っている。もちろんよく出てくる字である。しかし、書こうとすると思い出せない。いや、学校でも学んでいないことに気がついた。
 見やすいようで難しい字である。まさに『バラにトゲあり』のことわざどおりだ。『薔薇族』の雑誌の表紙を見て、『薔薇』という字の存在を確認した。そして、薔薇の花の美しい清らかさと茎の黒いトゲを連想した。
 僕が『薔薇族』という雑誌があると知ったのは、日本テレビの11PMを見てからである。確か先月であったと思う。『祭』という男同士の集いの場について紹介していた。
 それが『薔薇族』という雑誌の編集長、伊藤文学さんが直営している店であると、司会の大橋巨泉さんが言った。伊藤文学とは、伊藤整(作家)の文学雑誌か知らないが、変な名前。どうせゲイボーイのママと呼ばれるような女形が出てくるのだろうと思っていたら、なんのことはない、この本に出ているように普通の中年紳士であり、『祭』という店も寿司屋みたいなところだと思った。そのときは軽い気持ちで受け流していた。
 しかし、8月のある日、僕は本屋で、失礼であるがどう見てもブ男のメガネをかけた学生風の男が、キョロキョロしながら、この雑誌を隠すように買っていったのを見た。それが『薔薇族』であった。
 ぱらぱらと頁をめくってみると、男の裸が多く、抜き読みしてみると、人には言えないようなことが赤裸々に書いてあった。僕も趣味悪く1冊買ったのである。
 僕は大学2年、運動サークルで活躍中。僕の友人には、ホモっけない奴からホモっけのなきにしもあらずのタイプまでいろいろで、僕は後者。
 しかし、この本を読みやいなや、まったく圧倒されてしまった。『薔薇通信』を読んでである。僕はホモセクシャルということは、どういう意味か、知らないほどの男である。
 もちろん、ホモとは女形のみだと思っていた。そして、『ホモとゲイとは別』というような記事を何かで読んだが、何となくわかったような気がした。
 ホモに関して、僕は知識がなく、毛嫌いさえしてきた。しかし、多くのホモたちは、毛嫌いされ、誤解され、そういう目をかいくぐって生きているようだ。
 男が男を愛することは悪いことではなく、自然なことなのだ。『薔薇族』は男好きな男が読む自然な本と言えよう。(東京都/K・H)」

 大橋巨泉さんが司会する日本テレビの11PM。今の若い人は知らないだろうが、人気番組だった。何度か出演させてもらったが、確か生番組だった。巨泉さんは出演者と打ち合わせをしない、ぶっつけ本番だ。それは二度話を聞くと、新鮮味がなくなるからだろう。

 もうカラーだったと思うが、照明が明るく大きなカメラが寄ってくると、舞い上がりそうだった。

 この大学生が僕のことを中年紳士と言ってくれているが、当時は髪の毛もふさふさとしていた。大きく引き伸ばした写真を大事にしていたのだが、何度か引っ越ししたので、どこかにしまい忘れてしまった。

 K・H君、『薔薇族』を読んでいるうちに、ホモというものを徐々に理解してくれたようだ。その頃のテレビには、女装しているような人しか出演していなかったから、ホモと呼ばれる人は、そういう人なのだと、みんなが思っていた。

 いつの間にか、僕は老人になってしまい、世の中、変わってしまった...(当時はゲイという呼び名はなかった)

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★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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2010年12月23日 (木)

ゲイたちの初体験は?

 「僕がホモの世界があることを知ったのは大学2年の夏でした。『薔薇族』を某書店で見かけ、表紙をめくったとたん、頭を何かでガアンと殴られたような気がしたのです。
 そこには男と男のロマン・ホモの世界などの言葉があり、男の裸体写真、絵が掲載されていたのです。その時はあまり買いたいとも思わなかったのですが、身体が勝手に(それこそ意志とは逆に)動き、本を店員から受け取っていました。
 そして、男を求める時は、公園や映画館、その種のバアに行けばよいことを知り、さっそく実行したのです。
 夜8時頃、某公園に行き、ベンチに座って10分間ぐらい待ちました。ところがアベックが多くて、別に何事も起きませんでした。
 ベンチで街灯がそばにあり、明るすぎて駄目だったのです。木立の茂みに入り、タバコを吸おうとマッチを点火した時、びっくりしました。
 僕のまわりには10人ぐらいの男がいて、僕をじっと見ていたのです。その中のひとりが、僕に近づいてきて、僕の手を引っ張ったのです。
 僕は仕方なく(何となく恐ろしくて、身体が棒のようになっていたのです)ついて行きました。少し歩いてから急に立ち止まり、その男は『ここじゃまずいよ。君のようなかわいい子は、さっきのような男たちの餌食になるだけさ。あっちに行こう』と言って、また、僕の手を引っ張って歩き出しました。
 公園を通り抜け、電車通りを渡り、公園の向かい側のグラウンド(市のレジャーセンター)の中に入って行きました。そこの木立の茂みの中で、僕は初体験をしたわけです。
 でも、それは1回きりです。初体験はあまりにもつまらなく肉体だけで結ばれて、それも出会って1時間も経っておらず、相手の人柄も、名前さえも知らないなんて、僕には耐えられなかったのです。
 人間は心と心の結びつきとして、愛情を持つことができます。それは男と女の場合に限らず、男と男との場合でも、同じことだと思います。僕は肉体だけで結ばれた初体験をイヤな思い出として捨て去ろうと思います。(仙台市・大学生K)」

 この投稿は創刊して5年ぐらい経ったころの「人生薔薇模様」のコーナーに載ったものだ。丁度その頃、「伊藤文学の談話室・祭」を新宿にオープンさせた。

 この青年、その後、どんな人生を辿っただろうか。心と心の結びつき、確かにそれが理想だと思うけれど、ほとんどの人は、この青年と同じような初体験を味わっているのではなかろうか。

 最初に出会いがあって、徐々に愛し合うようになり、そして、セックスをする、そんなことになればいいのだが、男と女のようにはいかないことが多い。

 僕が「祭」をオープンさせたのは、男と女が出会うようなチャンスを作ってあげたいと思ったからだ。

 昼間からお店を開き、僕が経営しているということで安心して、お店に入ることができる。

 最初は、みんな意識し過ぎて、座禅堂のようだなんて言われたことがあったけれど、だんだんにリラックスしてきて、声もかけられるようになってきた。

 「祭」で出会ったカップルも、かなり生まれたのでは...。さて、最近のゲイたちの初体験は、どんな出会いから始まっているのだろうか?

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2010年12月20日 (月)

ホモだということが家族にバレたからって...

 1970年代には、こんなことがあったということを知ってほしい。もう今の時代、世の中が変わって、こんな馬鹿なことはもうないということを、僕は信じているけれど。

 「家族にホモだということを知られて悩む僕」と題して寄せられた投稿は深刻だ。

 「僕は家族にホモだということがバレてしまった青年です。家族と親族会議にかけられ、強制的に田舎に連れ戻されてしまいました。
 なぜ、バレてしまったかというと、自分の愚かさからでした。昨年、大学を卒業して一流会社に入り、半年間、働いていたのですが、お付き合いした中年の人が、自分の会社に来ないかと言ってくれた言葉を信じて会社を辞めてしまったのです。
 それからはまったく相手にしてくれず、毎日その人からの電話を1カ月半、待ち続けていました。結局騙されたとわかり、家族にも内緒にしていたのが会社にいないということが見つけられてしまいました。
 それが身辺調査をされ、僕がホモだということを知られてしまったのです。兄たちの冷たい目、相手にされなくなっている日々が続いています。
 今は親戚の家にいて、商売の手伝いをしていますが、都会に行くことは「良い就職があればいい」と父は言ってくれます。
 自分でもまだ都会に未練がありますが、また騙されるのではないかと、心のすみに浮き上がってくるのです。
 僕はまだ23歳、人生をやり直すことはできます。今はただ田舎で時が来るのをいつまでも待つつもりです。
 家族たちの『精神病院へ入れろ!』『ゲイボーイになるのか』と言われた時の辛さは何とも言えないものでした。
 『薔薇族』を読んでいる読者の皆さん、僕のような人間は自分だけでいいのです。中年の男の言葉の巧みさに軽率に動いたりはしないでください。中年の人は若者がこわいと思うかもしれないけれど、若者も中年がこわいのです。
 僕は今、世間の冷たい視線に気がめいっています。でも、この時を頑張れば良い就職も見つかり、明るさのなくなった心も晴れてくるでしょう。(福井県・I)」

 この時代、こんな話はいくらでもあったのでは。美輪明宏さんが、『薔薇族』が200号に達したとKに「自殺した友よ、いま一緒に乾杯しよう」という一文を寄せてくれたことがあった。

 「彼は戦後には珍しく広い庭のある邸に住む、由緒ある家柄の一人息子であった。清らかで優しく、おとなしい善良な人柄であった。
 ある日、彼がホモであることが家人にバレ、親族会議にかけられて恥をかかされて首を吊って自殺したのである。鼻水も糞尿も垂れ流して、便所の梁にぶら下がっていた、その人の姿を見て私は誓った。『この人の死を決して無駄にしてはならない』と。そして、私は親族たちに向かって叫んだ。
 『人殺し!あなたたちが殺したんだ!死ぬまで後悔するがいい!私はあなたたちを死ぬまで呪ってやる!絶対に許さない!人殺し!』
 この思い出は、今まで誰にも話さなかった。私にとって、あまりにも辛い思い出だからである」

 美輪さんの文章の全文を皆に読んでもらいたいものだ。福井県のI君、美輪さんの友人のように自殺しなかっただけでもよかった。

 もう、このようなことのない時代にしたいものだ。ホモだということがバレたって堂々と胸を張って生きてもらいたいものだ。

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2010年12月 7日 (火)

身につけていた褌をはずして

 最近のテレビの番組はくだらない。「相棒」も役者が変わって、気取った奴が嫌いで見なくなってしまった。水谷豊と正反対の役者が相手役でなければ面白くない。

 「時代劇専門チャンネル」が見られるようになって、この世にいない人ばかりが出演している時代劇がよくできているので楽しんでいる。

 日曜の夜、9時からの勝新太郎の「座頭市」は、毎週欠かさず見ている。最近、ジャニーズの役者が座頭市を演じたが、これは勝新太郎を冒涜するものだと言っていいだろう。

 古い『薔薇族』を読んでいたら、「ある時代劇スターの褌」という投稿が載っていた。大手の映画会社の衣装部で働いていた人からのものだ。

 「若い頃、大手の映画会社の衣装部で働いてたことのある私が、体験した裏話をひとつ。
 ひとつだけ衣装部で準備できないものがある。それは股道具と呼ばれるところの男優や女優が用いる褌、腰巻といった類の下着のことで、これらは俳優と衣装部が相談をして決め、俳優自身が準備するのが普通である。
 だから褌に限って言えば、大きさ、色など、様々で時代劇スターたちは自分の好みの褌を締めていたいたといえる。
 時代劇ファンの心理はおかしなもので、立ち回りのときに、チラリとのぞく主演スターの褌に少なからず魅力を感じるものである。
 チャンバラのときに必ず褌を見せたのが、かの有名な阪妻こと阪東妻三郎で、彼のセックスアピール満点の立ち回りにしびれた観客も少なくない。(中略)
 現実には撮影所の仕事はきつく、スターには専属の付き人がいて、近づくことすらできなかった。
 そんなある日、『右門捕物帖』という映画の撮影に来ていた有名なOという俳優に会う機会を得た。彼は専属の付き人に突然辞められ、次の付き人が見つからず困っていたが、衣装部での仕事に行き詰まりを感じていた私は、『自分のようなものでよければ、使って頂けませんか』と申し入れたところ、彼は二つ返事で承諾してくれた。
 私は、撮影所では、彼の女房役として、身の回りの世話を焼いた。あるときは彼の汗にまみれたシャツや越中褌まで洗濯したこともあった。
 そして、約1カ月経って、新しい付き人が見つかったからという理由で、私は彼のいっときの付き人を辞めることになった。
 彼と別れる最後の晩、高級料亭に私を誘ってくれた。目に涙さえ浮かべながら、自分が付き人に逃げられ困ったこと、そして、その急場を私によって救われたこと、などを切々と語り、私に頭を下げた。
 私は多少酒に酔った勢いで、日頃、口にできなかった欲求をあらわにした。
 それは彼に対する私の思慕の情の深さと、彼からそれを受け入れてほしいという願いであった。彼は大きくうなずくと私の願いに快く応じてくれた。
 私は、別れ際に彼の身につけている越中褌を愛の証としてもらいたいと思い、彼に告げると、彼は黙ってその場で締めていた越中褌をはずして、小さくたたむと私の手に握らせてくれた。
 たった今まで、彼のすべてを包んでいた越中褌、彼のぬくもり、彼自身の形まで残っていそうなそれを、私は自分の腹巻きの中にしまうと、翌日、撮影所での仕事を辞める決心をした。(高知県・I)」

 『薔薇族』の読者には、いろんな人がいて、体験談を寄せてくれた。本当にありがたい雑誌だった。

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2010年12月 1日 (水)

ひとりで住んでいて、寂しい人はいるのだが...。

 この読者の投稿は、『薔薇族』を創刊して間もない頃のものだ。

 「独身のまま老境を迎えて」という見出しで。

 「私は結婚というものをとうとうしないで、五十一歳になってしまいました。女の人を好きになれないで、ひとりで生きてきたのです。
 女は好きでなかったけれど、男は好きでたまりませんでした。でも、私は相手に自分の気持ちを伝えたことはありません。
 相手から軽蔑されたり、嫌悪されるのがイヤだったからです。私はいつも自分の気持ちを抑え、そして、精神的なものに昇華してしまいました。さびしかったですね。
 私は普通のサラリーマン生活を送った、まじめな人間です。酒も呑まない人間ですから、バアなどにも行ったことがありません。もし酒が好きで、バアなどにも気軽にいける人間であったなら、そういうところで同好の人と知り合いになれたかもしれませんが...。
 私が今まで知り合いになった同性は、みんな職場で一緒に仕事をした人たちです。そういう場所では、恋愛感情などというものは、いっそう抑圧しなくてはなりません。それに職場の人間関係というものは複雑です。
 相手のイヤな面を見る機会も多くなります。自分のイヤな面も相手に見られることがあります。ですから私は職場で好きな人ができても、自分の気持ちが燃えながらも冷めてしまうのです。
 こうして私はいつも孤独でした。親、兄妹は病死して、もう、この世にいません。年老いてくるにつれ、私は寂しさがひしひしと身に迫ってきます。
 そして、この頃、身体の衰えを感じますので、自分が病気になったらどうしよう。床につくようになったら誰が自分の世話をしてくれるのだろう。死ぬ時はどうなるのだろう。後始末は誰がしてくれるのだろうと、そんなことばかり考えて一日として気持ちの晴れる日はありません。
 一生独身で通した人は、寂しさと闘うことも大変ながら、老後の問題、病気になったとき、死亡時のことが、大きな課題として残されていると思います。
 同じ悩みを持つ人々がお互いに助け合う会を作ったらと思います。でも、会を作るとなると、自分がホモであることを公表しなくてはならないし、同好の人の中にも悪い人がいるかもしれないから、会も作りにくいのではないかと思います。(東京都・悩める初老の男)」

 昭和40年代の頃は、51歳でも初老と思ったのだろうか。今日も電話がかかってきて、「『薔薇族』は、まだ出ているのでしょうか?」と聞かれてしまった。都内にお一人で住んでいる人のようだった。

 今どきこんな人がいるのかと思う人が多いだろうが、今でも同じような人はたくさんいるに違いない。

 女とも男ともセックスしたことがない。マスターベーションだけで生きている人、そんな人と出会ったことは何度もある。勇気がないので行動を起こせない人たちだ。

 竜超君は、話し相手がいなくて、寂しい思いをしている人を集めて会合を持ちたいと、「ノバラ共存舎」という会を作り、アパートの一室を借りている。

 ネットで呼びかけているのだが、集まってくるのは若い人ばかりで年配者は来ない。若い人もなかなか集まらない。

 僕も月に一度は「ノバラ共存舎」に足を運んで、若い人たちと話をしているのだが、この仕事は気長にやるしかないだろう。

 年老いて寂しい思いをしている人は確実にいるのだが、なかなかこの人たちに伝えるすべがない。歯がゆい思いをしている。

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