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2010年12月23日 (木)

ゲイたちの初体験は?

 「僕がホモの世界があることを知ったのは大学2年の夏でした。『薔薇族』を某書店で見かけ、表紙をめくったとたん、頭を何かでガアンと殴られたような気がしたのです。
 そこには男と男のロマン・ホモの世界などの言葉があり、男の裸体写真、絵が掲載されていたのです。その時はあまり買いたいとも思わなかったのですが、身体が勝手に(それこそ意志とは逆に)動き、本を店員から受け取っていました。
 そして、男を求める時は、公園や映画館、その種のバアに行けばよいことを知り、さっそく実行したのです。
 夜8時頃、某公園に行き、ベンチに座って10分間ぐらい待ちました。ところがアベックが多くて、別に何事も起きませんでした。
 ベンチで街灯がそばにあり、明るすぎて駄目だったのです。木立の茂みに入り、タバコを吸おうとマッチを点火した時、びっくりしました。
 僕のまわりには10人ぐらいの男がいて、僕をじっと見ていたのです。その中のひとりが、僕に近づいてきて、僕の手を引っ張ったのです。
 僕は仕方なく(何となく恐ろしくて、身体が棒のようになっていたのです)ついて行きました。少し歩いてから急に立ち止まり、その男は『ここじゃまずいよ。君のようなかわいい子は、さっきのような男たちの餌食になるだけさ。あっちに行こう』と言って、また、僕の手を引っ張って歩き出しました。
 公園を通り抜け、電車通りを渡り、公園の向かい側のグラウンド(市のレジャーセンター)の中に入って行きました。そこの木立の茂みの中で、僕は初体験をしたわけです。
 でも、それは1回きりです。初体験はあまりにもつまらなく肉体だけで結ばれて、それも出会って1時間も経っておらず、相手の人柄も、名前さえも知らないなんて、僕には耐えられなかったのです。
 人間は心と心の結びつきとして、愛情を持つことができます。それは男と女の場合に限らず、男と男との場合でも、同じことだと思います。僕は肉体だけで結ばれた初体験をイヤな思い出として捨て去ろうと思います。(仙台市・大学生K)」

 この投稿は創刊して5年ぐらい経ったころの「人生薔薇模様」のコーナーに載ったものだ。丁度その頃、「伊藤文学の談話室・祭」を新宿にオープンさせた。

 この青年、その後、どんな人生を辿っただろうか。心と心の結びつき、確かにそれが理想だと思うけれど、ほとんどの人は、この青年と同じような初体験を味わっているのではなかろうか。

 最初に出会いがあって、徐々に愛し合うようになり、そして、セックスをする、そんなことになればいいのだが、男と女のようにはいかないことが多い。

 僕が「祭」をオープンさせたのは、男と女が出会うようなチャンスを作ってあげたいと思ったからだ。

 昼間からお店を開き、僕が経営しているということで安心して、お店に入ることができる。

 最初は、みんな意識し過ぎて、座禅堂のようだなんて言われたことがあったけれど、だんだんにリラックスしてきて、声もかけられるようになってきた。

 「祭」で出会ったカップルも、かなり生まれたのでは...。さて、最近のゲイたちの初体験は、どんな出会いから始まっているのだろうか?

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コメント

辛いだけの初体験なら、虚しいですね。相手あっての事だから。触れ合い、感じ逢えたら。

投稿: 九条院伊織 | 2010年12月24日 (金) 19時28分

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