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2011年3月31日 (木)

甲秀樹展「蝶と少年の物語」を見に行こう!

 『薔薇族』の表紙絵を描いてくれていた甲秀樹君が、2011年4月2日(土)から11日(月)まで、渋谷の「ポスターハリスギャラリー」で「甲秀樹展 蝶と少年の物語」が開かれる。

 新宿二丁目のウリセンのマスターから、人形作家だけどと言われて出会ってから20年以上になるだろうか。

 「人形じゃ雑誌に使えないけれど絵は書けないの」と聞いたら、「書けます」と言って、何枚かの絵を持ってきたのが最初だった。

 素晴らしい才能を持ち合わせていたのだろうが、それから絵を持ってくるごとに上手になってきた。

 これは使えると思ったので、表紙絵を書いてもらうことにした。最初に使った絵は、少年の肩にかわいい1匹のねずみがちょこんと乗っかっている絵だった。

 その頃、アメリカ映画で、無実の罪で死刑囚にされてしまった黒人が、死刑囚だけが入っている独房での出来事で、ねずみを飼いならして芸を仕込んでいた死刑囚がいた。

 そのねずみがなんともかわいかった。もう映画の代名も忘れてしまっているが、その映画を観て感動したことがあったので、甲君が最初に『薔薇族』に描いた絵だけは、甲君にお願いして、今でも僕の手許に置いてある。後の作品は全てお返ししてしまったが。

 画家にも才能の良し悪しもあるだろうが、精進して絵を書くごとに才能が進化していく人がいる。まさに甲君の進化は、めざましいものがある。

 甲君は、中学1年、2年生くらいの少年が好みであろう。それをもっとごっつく描かせろという編集スタッフの強い要望があった。これは山川純一君の顔が長い、長髪が嫌いというので、やめさせてしまったことと同じで、わざわざごっつく描くのは辛かっただろうと今でも後悔している。自分の最も好む少年像を描くのが一番いいことだと僕は思うけれど。

 もう誰にも左右されずに自分の好みの少年像を描いていられるのだから、いい作品になるのは当然のことだろう。

 僕は知らなかったが、小説のストーリーと全く無関係なイラストを描いてしまう長谷川サダオ君もいじめられたと後になって聞いたことがある。長谷川君もそのいじめを無視して、好きなように絵を書き続けてしまったが。

 長谷川サダオ君、『薔薇族』を去ってしまってから、「自由に絵が描けて僕は幸せです」と手紙をくれていたのに、自ら生命を絶ってしまったなんて。

 誰が悪いわけでなく、この世界、あまりにも自分の好みだけに執着して、そうでないものを受け入れない。内藤ルネさんが「他人の心を思いやる気持ち」が大切だと、よく言っていた。

 甲秀樹君、僕が掘り出した才能が見事に花開いて、今や世界中のゲイの人たちが注目する画家に成長してしまった。これからも甲秀樹は進化し続けるだろう。

 「蝶と少年の物語」甲秀樹展をぜひ見てもらいたいものだ。

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★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で1000円の定額小為替を購入し、下記までお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢3-9-5-202 伊藤文学宛

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コメント

甲秀樹先生の作品を見ていて編集長さまのブログにお邪魔しました。
自分は友達に何人か同性愛者や小説家として作品で世界観を持っている者がいるので、愛する事がどういう風に他人から批判さえたり、差別されたりすりのかについては偏見を持つこと事態が間違いだと思っています。自分は子供を設けることができない生まれつきの身体ですが、もっと同性婚や家庭を持つパートナーの同性化が日本でも進んでよいのではないだろうか?と思っています。自分の唯一のパートナーのヴァイオリンを弾く度、チャイコフスキーのような素晴らしい才能の持ち主が偏見により、国に抹殺されたと思うと、もっと時代が変わっていて、もっと世の中に理解があれば、もっとたくさんの名曲を残すことができただろうに!といつも考えさせられるのです。編集長さま、いろいろなことを自分たちは知りません。いろいろとご教授くださいますようお願いします。

投稿: 天地 潤 | 2014年7月 6日 (日) 22時56分

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