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2011年4月24日 (日)

若き日の思い出はつきない...

 前回、手のひらに乗るような豆本歌集「渦」と友人の相沢一好君の「夜のうた」のことを書いたが、本を出せば必ず出版記念会を催す。この病気?はこの時が最初で、出版記念会は下北沢北口(現在はスーパーピーコックなどが入っているビルになっている)の「ミルクホール小清水」で1963年12月6日に20人程の人を集めて催した。

 ミルクホールの裏手には、和風の料理屋があって、そこの宴会場での会だった。半世紀も前の事だから、現在、生きておられる方は数人しかいない。

 前列一番左側は、後に国学院大学教授になった阿部正路君(もう何年も前に亡くなられている)、その隣は、僕が先妻の舞踏家ミカと昭和33年に結婚式を挙げた時に仲人を引き受けてくれた山下陸奥先生(歌詩・一路の主宰者で木下利玄先生のお弟子さんで後列右から4番目が奥様だ)、この先生にはどれだけお世話になった事か。

 前列左から3番目が「夜のうた」の著者、相沢一好君、お父さんもお母さんも教師で熱心なクリスチャン、彼も高校の校長になり退職してから教育委員にもなっていたから、僕が『薔薇族』を出してからは姿を現さなくなってしまった。

 相沢君の後ろに立っているのが中西進先生(万葉集研究の第一人者)で、再婚した時に仲人を引き受けてくれた。

 最初の結婚と再婚の時の仲人が同じ席にいるなんて不思議と言えば不思議だ。前列の右側から2番目が、我が家の末娘で、その後ろが、心臓病で亡くなり「ぼくどうして涙がでるの」で話題になった僕が可愛がっていた妹だ。

 後列左から2番目の篠弘君は、小学館の重役にまでなり、今は歌壇の最高峰と言える人になっている。

 下北沢の北口、戦前は何にもなくて、タクシーではなく人力車が何台か客待ちをしていた。

 そんな時代から80年も代沢に住んでいるのだから、記憶をたどって下北沢の移り変わりもこれから書いてみようと思う。下北沢の事を書いている本を見ると、書いている人が若い人で、ここ2、30年の下北沢のことしか書いていない。

 南口商店街で創業者がお店をやっているところはほとんどなくなってしまった。定休日じゃないのにシャッターをおろしていると思ったら洋服屋のオヤジさんが亡くなったそうだ。

 花屋さんも店を休んでいたので、耳が遠くなっていたオヤジさんも亡くなったに違いない。今の世の中、葬儀などやらないから人が亡くなっても全くわからない。

 お店がめまぐるしいばかりに変わっているから、以前、何のお店だったか忘れてしまう。

 我が家の回りの年寄りも、いつの間にかいなくなってしまって、僕が最長老になってしまっている。喜んでいいのか、悲しむべきか。

 豆本歌集の出版の翌年、渋谷の駒大分校(今は野村証券のビルになっている)で、僕の企画で「結社解散論」をとなえた詩人の江口榛一さんを招いて短歌討論会を開いた。

この企画は当たって朝日新聞の学芸欄に紹介され、僕の名前が新聞に初めて載った。歌詩の「短歌」でも紹介された。

 今の若い人には理解できないだろうが、歌の世界には「アララギ」とか「コスモス」とか、それぞれ主宰者がいて弟子たちが参加している。そうした制度をやめろという江口さんの言い分だったが、今もって結社はなくならない。お花とかお茶の世界と同じように。

 下手な文字だけど、看板まで買いて、僕は夢中だったのだ。

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