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2011年5月 4日 (水)

弱い者にも目が届く政治を!

 戦前から戦時中にかけて、日本人が嫌がる仕事は、ほとんどといっていいほど韓国の人が従事していた。いや、させられていた。

 この前に書いたトイレの汲み取りの仕事、くず屋さんなどだ。僕が小学校4、5年の頃だったろうか。母の古里へ連れられていったことがある。上野駅を夜発って翌日の昼過ぎに岩手県の沼宮内に着くのだが、途中のどこの駅かわからないが、停車している列車に多くの男ばかりが乗っていた。

 なんとも暗い表情をしている男たちだが、顔つきを見て韓国の人たちだ。おそらく北海道の炭坑に送られていくに違いないと思った。

 山室軍平という名前を知っている人は少ないだろう。明治5年(1872年)岡山に生まれ、15歳の時にキリスト教に入信した。苦労して同志社に学んだ後、伝道に従事、救世軍の渡来とともにかねてよりその創立者、ブース大将の著書に親しんでいたところからこれに従い、以後、救世軍の社会事業に生涯を捧げ、東洋人として最初の救世軍の司令官となった人だ。

 この人の著書に中公文庫「社会廊清論」(昭和52年発行)がある。

 第1章・現存の奴隷制度にこんなことが書かれている。

 「明治5年6月、南米ペルーのマルヤルスという船が支那(中国)から来て横浜港の沖に着いた。これは230人の支那人を乗せてペルーに帰り、奴隷として鉱山の事業に使役しようとするものであった。
 そのうちの一人アタクなるものが、逃げて附近に停泊中の英国艦アイロン・デューク号におもむき、哀れみをこうたので、それらの事情が明白になった。
 彼が言うには、『私どもが支那を出る時には、ただ船中にて労働に服してれば、それ相当の給料を与えられるという話であったが、そのつもりで乗船してみると、私どもは船底に追い込まれて、ろくに食物も与えられず、水を求めれば鞭で打たれる有様、この分では行く末がどうなることかと案じられ助けを求めた』。
 英国公使は捨ておけないと日本の外務卿に彼らを解放するようにすすめた。こんな事件に関わらない方がいいという反対意見もあったが、時の外務卿、副島種臣氏は奮然として起ち、県令、大江卓氏を裁判長に任じ、審問数次の後、『マルヤルス船主の所為は、奴隷売買にして国際公法の禁を犯すものなり』と認定し、すなわち右230人の支那人を取り上げてこれを支那政府に引き渡した。
 ペルー政府はこの判決に服せず、特派全権公使を送って不服を申し入れたゆえ、ついに仲裁裁判をロシアのニコラス帝に仰ぐことになったが、帝はわが国を是としてペルーを非としたので、ことは首尾よくその局を結ぶに至ったのである」

 明治の初期にも気骨のある人がいたものだ。党の中での派閥争いをしている。現在の政治家の中に気骨のあるリーダーはいないものだろうか。

 戦時中、北海道の炭坑に連れて行かれた韓国の人たちも、半ば強制的に連れて行かれたに違いない。

 山室軍平氏は日本にも奴隷がいると娼妓芸妓の解放に力を注いでいった。その先頭に立って活躍したのが、僕の祖父の伊藤冨士雄だった。

 80数万人の人口がいる世田谷区の区長を選ぶ選挙、なんでこんな人たちだけなのかと情けなくなってきた。

 今こそ、政治家が私利私欲にとらわれず、日本人全体のために頑張ってもらいたいものだ。

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コメント

始めまして 先生のブログを近所のラーメン屋さんに伺い、拝見しておりました。wikipediaで先生のご活躍を拝見したところ、過去に「ぼくどうして涙が出るの」を書かれたと知りました。この映画、子供の頃に見た事があります。確か十朱幸代さんが出演されていて病室で涙が流れてしまうと死んでしまうというジンクスがあってなどいう記憶があります。先生の気骨ある今後も拝見させていただきます。

投稿: きたさん | 2011年5月 4日 (水) 11時57分

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