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2011年5月25日 (水)

団鬼六さんって、幸せな人だった!

 団鬼六さんとのお付き合いは、30年を越えるが、たまにパーティの折りにお会いする程度だったから、深いお付き合いというわけではない。

 それに、団さんのSM小説や映画も、読んだことないし、見たこともない。そんな僕が団さんを語れるわけがないが、2011年5月27日号の「週刊ポスト」が「官能小説家が晩年、ついに見つけた最後の女性。団鬼六・最後のインタビュー〝私が愛した最後の女〟」という5ページの写真と記事が載っているのを読んで感じたことを書いてみたい。

 昨年の11月、12月と銀座のキャバレー「白いばら」でのお互いの出版を祝う会で、お会いする機会が続き、それに自伝エッセイ集「死んでたまるか」(講談社刊)を読んだので、団さんという人間に興味を持ち出したところへ突然の訃報だった。

 僕は、昭和23年に親父が第二書房を創立させてから、ずっと出版の仕事を続けてきたので、いわゆる官能小説作家といわれる人にも何人かお会いしてきた。

 それらの作家たちが、多くの女性と性行為をもっていたかというと、そうではないと思う。妄想で書いているのではないだろうか。

 女遊びに徹している人は、小説など書かないだろう。性豪作家といわれていた作家ともお付き合いしていたが、女性関係はそれほどでもなかった。

 一時期、官能小説作家として一世を風靡した作家と、最後にお付き合いしていた女性はレズビアンの女性で、その人の話しだと彼は女性好きではなかったという。

 団さんはこんなことを記者に語っている。

 「SM小説の巨匠という立場は、これまで肌を合わせた女性たちに多くの幻想を抱かせてきた。団氏は、それが苦痛でたまらなかったという。
 僕のことをね、みんな〝性の大家〟や〝SMの神様〟ゆうて持ち上げるでしょう。あれが困るんですわ。さも女性経験が多いようにいわれるけど、実際はそんなことはない。
 確かに愛人はおりました。それかて片手の指で足りる人数です。50歳を過ぎた頃から、どうも私は女とやるのが怖くなってね。小説のイメージが強いもんやから、した後で、〝団さん、口ばっかしやね〟って、女がいうんですよ。
 これがこたえてね。テクニックにも、あそこの大きさにも自信はありません。プライベートでは、SMも、縛りもやったことはないしね。だから年を取ってからは、〝愛人〟といっても肉体関係はなく、その姿を愛でるだけでよくなった」

 団さん、これは本音で語っている言葉だと思う。それに団さんの作品は、何本も映画化されているから、多くの女優さんともお付き合いできたことは幸せなことだったのでは。

 「死んでたまるか」の最後の章、亡くなる年の79歳の時に書かれた文章は、僕も同じ年齢なので、ぐさっとくるものがある。ただ、僕は老化しているとはいっても、今のところ元気だということだけだが。

 「恋愛の恍惚に今一度、浸りたいという願望について、あなたは事実上不可能であると妻にもいわれているが、そんなことは人にいわれなくったって、自分でもよくわかっているのだ。
 ただ女を愛するという気持ちだけは、いや、女を愛すなんて格好をつけたいい方ではなく、単に女好き、というか、色好み、助平さ加減というか、これだけは喜寿を通り越したおじんになっても、インポじじいと蔑まれても、変わりようがないということを私はいいたいのである」

 僕は、団さんのお通夜にも告別式にも行かなかった。参列したところで団さんはもうこの世にいないのだから...。

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