« 『薔薇族』は2代目、竜超君へ! | トップページ | 僕は身体障害者、その上、子供扱いで! »

2011年6月 2日 (木)

我が第二書房のベストセラー物語

 ジャンボ宝くじの売り出しが始まると、必ず30枚(9000円)は買っている。抽選日までの「夢」を思い巡らすだけで当たったことは一度もないが、不思議なことに1割だけは戻ってくる。

 出版の仕事は長く、戦後すぐの昭和23年に親父が第二書房を創立して、『薔薇族』が廃刊にまるまで続いたのだから、小さい出版社としては異例の長さと言っていいだろう。

 出版社としてベストセラーを出すということは、出版人として夢ではあるが、小さい出版社では、その確率は宝くじで3億円当てるぐらい難しい。

 それが我が第二書房では、2冊も10万部以上のベストセラーを出すことができたのだから、これは幸運だったと言えるだろう。

 昭和20、30年代は、テレビがなかったから、その時代は新聞、週刊誌、映画の力が、今の若者には想像できないほど絶大だった。

 まず最初のベストセラーは「週刊新潮」の特集記事で、爆発的な宣伝効果があった。「性の生贄(いけにえ)になった女性群」というタイトルの記事だ。Photo
 
 「匪賊と共に 三上綾子著 チチハル脱出記」新書判で定価は150円」

 チチハルというのは、旧満州の都市名だ。日本が戦争に破れソ連軍が進駐してくる。匪賊とか馬賊に日本人の女性が辱めを受けた。Photo_2

 
 「日本人の女がこんなにヒドイ目にあわされた!」

 これは僕が考えたキャッチフレーズだ。

 初刷は5000部、それが「週刊新潮」に記事が載ったら、書店から注文が殺到したので、増刷に次ぐ増刷で10万部を軽く越えるベストセラーにのし上がった。1


 普段は取次店(本の問屋)の仕入課の人たちは、いばりくさっているのが、増刷したら何部入れてくれと下北沢まで頭を下げて頼みにきたのだから、この快感は忘れられない。

 大阪屋という取次店は最初、たったの50部しか取ってくれなかった。それが売れたのだから頭を下げてきても、カタキを取ってやれとその後もあまり入れてやらなかった。

 当時の「週刊新潮」の宣伝効果は信じられないくらいすごかった。「朝日新聞」の広告料はものすごく高かったから、とっても広告を出せなかった。そこが小出版社の泣き所だ。もっと宣伝費をかければ何十万部も売れただろうが、それができなかった。

 その後に出した「女の防波堤」も、「週刊新潮」が取り上げてくれて注文が殺到し大増刷したところを、なんと警視庁の風紀係が黒塗りのクルマで5、6台乗り付けてきて、発禁処分で御用になってしまった。

 その後も5回ほど発禁処分になったが、不思議なことに留置されたことがない。これは風紀係に感謝すべきだろうが、ポルノショップのオヤジなどは発禁になると、21日間も暗いところに留置されてしまう。

 NHKのテレビのニュースで、「第二書房手入れ、証拠書類などを多数押収した」なんて流れるから、女房の古里の人たちなどは、暗いところに僕が入れられているのかと心配したようだ。

 裁判などに持ち込んだら大変で、お金と時間がかかるから、「もう悪いことはしません」と頭を下げて罰金を払っておしまいだ。

 かえって発禁になると、雑誌は売れるので「週刊新潮」などは売れなくなってくるとわざと...と噂されていたことがあったが、それは本当かどうかな。

 ベストセラー物語はまだまだ続く。乞うご期待だ!

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で1000円の定額小為替を購入し、下記までお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢3-9-5-202 伊藤文学宛

★下北沢に『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」があります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読書好きにはたまらない古書がたくさん置いてあります。電話03-3467-0085です。

◆永遠のベストセラー「愛の潤滑液 ラブオイル」 ぜひ、一度お試しあれ。

Nurnuru2 Nurnuru3

 

◆お求めはこちらから


◆ご感想・ご相談はこちらへ

|

« 『薔薇族』は2代目、竜超君へ! | トップページ | 僕は身体障害者、その上、子供扱いで! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/51837901

この記事へのトラックバック一覧です: 我が第二書房のベストセラー物語:

« 『薔薇族』は2代目、竜超君へ! | トップページ | 僕は身体障害者、その上、子供扱いで! »