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2011年6月13日 (月)

大スクープのつらい思い出!

 全てのマスコミが成し遂げることができなかったことを『薔薇族』はスクープすることができた。

 テレビや週刊誌は、連日のようにアメリカでのエイズ患者の見るに耐えないような映像を大げさに流して、見るものに恐怖感をあおっていた。

 日本にもエイズは必ず感染者が出るに違いない。それにアメリカではエイズは同性愛者の病気だとされていた。

 『薔薇族』としては、編集部といっても僕と藤田竜君しかいないのだから、二人で相談してホテルや旅館のご主人を渋谷の「千雅」に集ってもらい、まずは外人さんを入館させないということをみんなで決めたが、今になって考えれば意味のない決定だった。

 一度流行してしまった性病というものは、永久になくならないものだと聞いたことがある。梅毒とか淋病とかも、今もってなくならない。

 『薔薇族』としては、銀座の歌舞伎座の手前にあってわかりやすい泌尿器科の診療所を「編集室」の最後のところに入れて紹介していたが、場所を教えてくれという電話は1日に何本もかかってきた。

 この先生は僕よりも何歳か年上なので、もう引退されているだろう。盆、暮れには一番早く贈り物を送ってくれていたので、この時期になるとふと思い出すことがある。

 帝京大学の付属病院の松田重三先生がいろいろと協力してくれて、何かとエイズに関しての相談にのってくれて、読者が気にしないで検査を受けることができるようにしてくれた。

 1985年、今から26年も前のことだが、どうもエイズに感染したのではないかという読者から電話がかかってきたので、その人と会い、悩みごとなどを聞いて記事にしたことがあったが、その人は思い込んでいただけで検査の結果は陰性だった。

 その記事を読んだひとりの男性から電話がかかってきた。その記事の人と会ってみたい、あまりにも不安にかられているので、その人とできたら一緒に住みたいとも言っていた。

 藤田竜君と僕と2人で、その人の住んでいるマンションを訪ねた。そのマンションは靖国通りにあって、以前はホテル本陣でお城のような建物だった。

 昭和30年代後半に妹が心臓手術のために入院していた東京女子医大の病棟から、ホテル本陣が見えた。妹と同室の5歳の坊や、芳っちゃんを連れてよく窓から眺めたものだ。

 その跡地に建った大きなマンションで何階か忘れてしまったが、藤田竜君と訪ねたら男の部屋とも思えないほどキレイに整頓されていたのでびっくり。

 壁面にはクラシックのレコードが棚にびっしりと並べられていた。クラシックの音楽が好きで、ウィーンには行ったことがあるが、演奏会に行っただけで男と遊んだことはなく、どこで感染したのかわからないという。

 カルピスかなんかを出してくれたが、気にしていたようだが、僕は平気で飲んだ。

 いろんな質問に答えてくれたのをテープに録って、それを記事にした。それを雑誌に載せる前に、厚生省は5人を患者と認定したが、既に亡くなったり、入院中の人もいて、自由な人は彼だけだった。

 もっとたくさん患者がいると彼は思っていたのに、あまりにも少なかったので、彼はびくついてしまい、ゲラを見せてくれと言い出した。

 ずいぶん削られてしまったが、大スクープであったことは間違いない。仏壇に線香がたかれていたが、あの時の煙を忘れることはできない。

Photo

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投稿: Ko Sakata | 2011年6月14日 (火) 06時11分

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