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2011年7月17日 (日)

警視庁風紀係は紳士的だった!

 発売禁止になったのは、『薔薇族』のNo.27・昭和50年の2月号と4月号だ。創刊して4年目になった頃のものだ。
 警視庁の風紀係に指摘された、体験告白記「野郎はいいぜ」、作者は岩田大造(もちろんペンネームだ)、イラストは愛川清三とある。
 8頁のうち、2頁はイラストが入っている。38年も前に書かれたものだから、今、読んだら発売禁止になるほどのことはないだろうと読み出したら、その描写はナマナマしい。
 すごいところを抜き書きしようかと思ったが、ちょっとこれはひどすぎる。これは発禁になってもやむを得ないと思われるほどだ。
 もうひとつの作品は、新連載・奇想天外小説「男色西遊記」で、作者は嵐万作さん。イラストはペンネームで、陳湖大なんて、ふざけた名前をつけているが、これは亡くなった藤田竜さんが書いたもので、竜さんは遊び心のある人だった。題字は、ぼくの女房・久美子が筆で書いたもので、なかなかの出来ばえだ。
 33頁も使って載せていて、この作品は千枚を超す大作で、もう全部出来あがっていたが、確か、作者の嵐万作さんに返却してしまった。
 この作品が残っていれば、団鬼六さんの「花と蛇」や、「O嬢の物語」などと、肩を並べる作品と評価されたかも知れない。
 ゲイの人って器用な人が多い。いろんな才能を持ち合わせている。藤田竜君にしても何でもこなしてしまう。
 嵐万作さんも多くの小説を残したし、絵も描くし、デザインもできる。何でもできるから器用貧乏になってしまって、ハッテン場を造って経営していたが、うまくいかなくて、その後、どうしてしまったか分らない。
 彼に感謝しているのは、当社で販売している、愛の潤滑液「ラブオイル」のパッケージのデザインは、彼の作品で名作だ。20数年も売れ続けているのは、デザインが目立つからで、感謝している。
 この「男色西遊記」の描写もきわど過ぎる。これでは発禁になってもやむなしだが、今、本にしたら、ベストセラーになったかも知れない。

 第30号は創刊4周年の記念特大号になっていて、表紙絵は藤田竜君が描いている。
 ぼくが「創刊4周年によせて」と題して、「ひとりひとりと握手を」という一文を寄せている。
 「東京新聞のその日の夕刊にこんなふうに報道されている。
 ワイセツで手入れ、月刊誌『薔薇族』
 警視庁保安第一課は12日、同性同士の性愛描写をした月刊誌『薔薇族』をワイセツ出版物と断定、株式会社第二書房をワイセツ文書図画販売の疑いで、家宅捜索し、証拠品多数を押収した。
 手入れの対象になったのは、2月号、4月号の2冊で、いずれも全ページにわたり、絵入りで同性同士の性愛の模様を露骨に描写している。」
 これはNHKのテレビのニュースでも流れている。

 70歳になる父親も任意出頭の形で警視庁に呼ばれ、写真の波賀九郎、陳湖大、嵐万作と、ひとりだけの社員・外村君、アルバイトで手伝っていた姉まで呼ばれてしまった。
 取り調べは紳士的で、わざわざ試写室を使ってくれて、お茶を何度も入れてくれるなど気を使ってくれた。
 書類が東京地方検察庁に送られ、今度は検察の調べが始まった。検事のすすめで裁判に訴えずに略式にしてもらい、罰金は20万円、嵐君が10万円(これはぼくが払った)で済んだ。発禁がかえって宣伝になって、刷部数が増えたのだから、皮肉なことだった。

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