切り倒される、けや木の運命を!
今、悩んでいることがある。わが家のすぐ近くの道路わきに立っている一本のけや木のことでだ。根本に世田谷区の公園管理事務所が付けた貼紙がくくりつけられている。
それを読むと、この木の裏側が朽ち果てていて、ぽっこりと空洞になっている。このままにしておくと、強風によって倒れる恐れがあるので、2月上旬に切り倒すという、お触れ書きだ。
このお触れ書きが、けや木にとりつけられたのは、今年になってからだが、ここを通る人たちの中で、この木の運命を哀れに思って、心を痛めている人は、ぼくぐらいかも。
ブログにこのことを書いて、みんなで区の公園管理事務所に電話をかけてもらって、なんとか生かす方法がないかと訴えたら、切らずにすむかもと考えていた。
75年住みなれた代沢5丁目のわが家は、取りこわされ今では東邦薬品の駐車場になっているが、駐車場のまん中に大きなけや木が邪魔だと思うが、今でも立っている。
それはぼくの子供のときから立っている。けや木をなんとか切らずに残してほしいと、社長にお願いしたら、それを守ってくれている。
せせらぎ公園の桜並木の桜も、ぼくが昭和7年に、青山から代沢5丁目に越してきた頃、植樹されたものだ。染井吉野の桜は、7、80年が寿命だと言われている。確かに寿命がきていて、幹が空洞になったりして、すでにかなりの木が切り倒され、新しい桜に植えかえられてもいるが、切られたままの哀れな姿になっているものもある。
桜の生命力は強い。1メートルぐらい幹が残っていて、そこから芽を吹き出して成長している木もある。
1本、桜を植えかえると、30万ぐらいの費用がかかると聞いたことがあったが、予算がとれると植えかえているのだろう。
わが家の近辺には、切り倒されてしまったものも多い。今度越してきて住んでいるマンションは、阿川さんという、江戸時代から住んでいる名主さんが建てたものだ。
阿川さんの門は「赤門」と呼ばれる立派な門で、区の文化財に指定され、その周辺には大きなけや木が何本も残っている。
赤門の前を通ったら、造園会社の車がとまっていて、数人の植木屋さんが、枝のせん定をしていたので、道路わきのけや木を切らずにすむ方法はないものかと聞いてみた。
植木屋さんの答えは、空洞があれば切り倒さないとあぶないと言うことだ。お役所は木が倒れて、けが人でも出たら、その責任を問われるから、早く切り倒すしかないと考えてのことだろう。
植木屋さんも危ない木を切り倒して、植えかえなければ商売にならない。
けや木が100年生きてきたということは大変なことだ。切り倒すのは簡単だけど、大木に成長するには、また100年の年月がかかる。
ぼくも80歳、そろそろ寿命がと思うから桜や、けや木の老木のことが同じように思われるのだ。地震にも、台風にも耐えてきたのだから、半分くさっていてもまだまだ生きられる。
空洞がなくったって、台風のときに倒れる木はいくらでもある。そんなことを心配するのなら、すべての街路樹を切り倒さねばならない。
年老いた桜も、けや木も、人間同様に生きる権利はある。なんとか切らずに残す方法はないものか。もう時間はない。
(これと同じ手紙を世田谷区長の保坂展人さんに手紙を出したら、すぐに公園管理事務局から電話があって、思った通り、けが人が出たら大変だから、切らせてもらいますということだ。
中国で2歳の女の子が車にはねられて、路上に倒れていても通行人が見て見ぬふりをしていたそうだが、けや木が切られることなんて、気にする人はいないのかも。)
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第4回「伊藤文学と語る会」
2月4日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出も自由です。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858
※テーマなしで自由に語り合います。どなた様もお気軽にお越しください。
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コメント
文学様
ご無沙汰しております。
お元気でご活躍のことと思います。
さて、先日、私の友人がフィリピンに来たのですが、彼に教わったら、こちらはゲイカルチャーがとても盛んで、彼と一緒にショッピングセンターのDVDショップに行ったら、普通にたくさんのゲイものの映画がたくさん置いてありました。それもアンダーグラウンドものではなく、国際映画祭みたいな賞を取った映画もたくさんありました。彼によれば、多分、東南アジアで一番盛んなのではないかということでした。
ぜひこのカルチャーを文学様に知ってもらいたく連絡いたしました。
お暇な時に連絡いただければ幸いです。
私のフィリピンの携帯は、010639474780295です。
よろしくお願いいたします。
白本朋求
投稿: 白本朋求 | 2012年1月26日 (木) 15時48分