女房のバックの話といったって、ハンドバックの話ではありません!
女性に自分の性癖を隠して結婚する。隠す方もつらいだろうが、ゲイと結婚した女性も、つらかったに違いない。異性と結婚せざるを得なかった時代が過去にはあった。
夫がゲイだということを知って、離婚する女性もいたが、頭のいい女性もいて、ゲイの亭主と仲良く暮らしている。そんな夫婦を紹介しよう。
「夕飯もすみ、女房はバレーボールの練習に出かける。今、ひとり静かに『薔薇族』への投稿原稿を書いている。
第二書房に注文して楽しみに待った一週間、玄関先の赤ポストを毎日のぞいていたが、それらしきものは入っていない。息子の休みの金曜日以外に配達されるのを望んでいたのだが……。
一週間目の月曜日、息子が会社に出かけたあとで、女房が「お父さん、本が届いていますよ。息子の休みの日に届いたので、目につかないうちに押し入れにしまってありますよ」
と言うので、早速、押し入れから『薔薇族』の増刊号を取り出して見た。期待に胸どきどきで、頁をめくると、あっと目にとびこむ男のヌード。折込みのカラーの表裏、淫獣の数々、まさに圧巻だ。
私の目の前で裸の男が、今まさに絡みあってるみたいな錯覚にとらわれる。あまりに強烈なので、台所にいる女房に見られるのは、恥ずかしい思いだ。
ため息が出る思いで、どれもこれも本当にすばらしい。手がふるえるほどうれしかった。日曜日はあいにく雨が降ったので、山登りもできず、ベッドで読書に大半を費やし、久しぶりに平野剛の画を見て興奮し、勇気を出して白昼、女房を誘って風呂あがりの午後一時過ぎに、ベッドの上に平野剛の画をひろげた。
こういう画を見ると、私がハッスルするのを知っている女房は、まんざら悪い気はしないようだ。息子の部屋のダブルベッドで、窓を開け(二階なので)る。
「昼下がりの情事ね」と、女房はにっこり。女房の前穴に入れ、充分濡れた。ペニスを引き抜き、女房の愛液で充分菊座(肛門のこと)を愛撫したあと、いっ気に突き入れた。
女房の肛門に入れるのは、じつに久しぶり。今年初めてだ。いかに私の性欲が弱いとはいえ、平野剛の画を見ると、ぴんと勃起し、先走りの水はしとど流れ出る。大脳を直撃するのだから、バックが可能なのだ。
月に一、二度のセックスでも、女房は決して不満は言わない。「お父ちゃんは性が弱いから、無理しないで」と言う。
女房を愛している。上に乗ってくれるだけでもいいと。指で誠実に前後の穴を奉仕するだけでも、気分は最高に達すると。
バックは女房から申し出て始めたことだ。
最初は苦痛で大変だった。なぜ、それまでというと、私の少ない男性経験を告白したとき、女房が自分のからだで、私のホモ行為をやめさせる決心で、身を投げ出したのだ。
女のかわりに男を抱くのではなく、男と思って女房を抱くのだ。そのとき平野剛の画は前戯の役目を果たしてくれる。女房ともども男同士の画や、写真を枕許に置いて見ながらハッスルするのだ。
女房は私が男と寝るのを許さず、自分とホモってほしい、私も女房を男と思って膣に入れる。白昼はダブルベッドで、明け方は夫婦のツインベッドで、女房にいどむと、
「お父さん、無理しないで、大丈夫?」
「なに、平気だよ」女房は「昼間バックしたから、お尻が痛いから後ろはいやよ」と。」
地方の方だから、男を見つけにくいし、こうなってしまうのかな。コメントしにくい話だけど、お互いに楽しんでいるのだから、何も言うことはないか。
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第5回「伊藤文学と語る会」
3月10日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出も自由です。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858
※テーマなしで自由に語り合います。ぜひ、お出かけを!
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