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2012年4月16日 (月)

歌手のクミコさんが、百万本のバラを贈ってくれた!

 桜が植樹された頃、昭和7年3月19日生まれのぼくは、100日目のお食初めのときに青山の隠田から、世田谷区代沢5-2-11に越してきた。
 それから80年、この植えられたばかりの桜の木は老木となり、寿命がきて植えかえられている。ぼくも桜の木と同じように年を重ね傘寿といわれる年齢になってしまった。
 満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争を体験し、戦後の食糧難の時代を過ぎ、高度成長の時代からバブルの時代、バブルがはじけ、デフレで落ち込んでいくばかりの元気のない日本になっている。

 そこへ2011年3月11日の東北大震災、1年たっても復興にはほど遠い。
 そんなときに誕生パーティなんて、考えもつかなかったが、古い友人のカメラマンの中嶌英雄君が所有している銀座のお店が、人に貸してあったのが廃業してしまうというのを、自分で引き継いで営業するという。
 カメラしか触ったことのない男が、バアなんてやれるの? 「まじかな」と思ったら、本当だった。店名の「まじかな」というのはなんのことはない、「なかじま」をさかさまにして読んだだけという。

 2012年2月25日、「まじかな」はオープンした。
 俳優の清水紘治さんなど、多くのお客さんで、にぎにぎしくオープンしたが、不景気のどん底の時代、果たして営業を続けられるか心配だ。
 少しでも中嶌君のお役に立てればと、傘寿のお祝いの会を「まじかな」でと、3月20日、春分の日に、午後1時から4時まで、「80年生きた感謝の集い」を開催した。
 南米の陽気な人たちに自殺する人はいない。そうだ「トリオ・ロス・ペペス」を招いて、明るい陽気な歌声を聞かせてもらえば、みんな元気になるのではと思い、出演をお願いした。
 10数年前に新潟の弥彦村の「ロマンの泉美術館」でも、何度かコンサートを開いたことがある。

 8000円の会費で、みんな集ってくれるか心配だった。出欠のはがきの戻りが悪いので、20人も集まってくれればと思っていたのが、なんと40人を越えてしまった。
 代沢5丁目の75年も住んでいた家の隣家の歯医者だった中村治郎さん、代沢小学校のまん前で、お父さんがブリキ屋さんの田村茂夫君、幼な友だちだ。お兄さんはぼくより1級下で、仲良しだった。
 世田谷学園の同期生の水野弘文君、畔田健一君、木村和男君、みんな80歳を越えている。木村君など道に迷ってやっとたどりついたそうだ。みんな年をとったということか。
 雑学倶楽部の会員たち、いつもぼくの会には来てくれている。『薔薇族』の校正をしてくれた菅沼美佐保さん。世田谷学園から駒大まで一緒だった江田和雄君、中学時代はクラスも違ったので話したことがなかったのに、駒大の校舎の屋上で寂しそうな江田君に出会ったのが、口をきいた最初だった。
 下宿を追い出されて住むところがないと言う。それならぼくの家に来たらと、風呂場の前の脱衣する3畳の部屋に、なんと半年近くも住んでいた。
 林泉寺の住職になり、劇団「人間座」を主催していい仕事を残したが、ガンで早死にしてしまった。その江田君の未亡人の江田由里恵さんもきてくれた。
 トリオ・ロス・ペペスの演奏もすばらしかったが、歌手のクミコさんも来てくれて、「100万本のバラ」を熱唱してくれたではないか。
 毎年、ぼくの年の数だけバラを贈ってくれた間宮浩さんもこの世にいない。100万本のバラを贈られて、こんな幸せ者がどこにいるだろうか。心あたたまるひとときだった

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「百万本のバラ」を歌ってくれたクミコさん

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元気をくれたトリオ・ロス・ペペスの熱演

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昭和7年頃の桜並木

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第6回「伊藤文学と語る会」 

4月21日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出も自由です。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858
※テーマなしで自由に語り合います。ぜひ、お出かけを!

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