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2012年4月30日 (月)

障害者にやさしい日本に!

 『薔薇族』の編集長という仕事を長いことやってきたので、いろんな人と出会い、また経験し、知りえないような手紙も数限りなく読ませてもらった。
 この手紙は1991年、8月号の「編集室から」に紹介させてもらったものだ。精薄児の面倒をみている学校の先生からの手紙。

「世間の垢(あか)にまみれることのない青年たちは、心身ともにとてもきれいです。特に自閉的、ダウン的傾向にある子は、おしなべて美しい瞳をしていて、まるで神さまが、この世につかわした天使かと見まがうほどの美しい表情をしています。
 当校の大多数の生徒は、知能の発育は遅いけれど、からだと性だけは普通に生育している、いわゆる精薄の子供たちです。
 ホモへの要因はいろんな説がありますが、性の関心、発育が幼児期でストップした現象ととらえる説があります。私は先天的なものだと考えているし、途中で発育がとまったなんて、不自然な説は否定したかったのですが、養護学校に勤めて、いやが上にも、この説を認めざるを得ない、強烈な実証に毎日ふれることになりました。
 赴任一日目から、美高校生が硬く勃起したチンポをこすりつけて、強引に抱きついてきました。次の日からは自閉症のK君が、僕のからだをいじくり回しながら、オナニーを始めました。
 今では勃起した僕のものをしごいて、大喜びしています。とんでもない不謹慎と思われるでしょうが、あえて僕は自然にまかせています。
 この子らを無理にノンケ(女好きの男)にしたところで、どんな幸せが待っているというのでしょうか。生涯独身で女を買う能力もなく、童貞のまま空しい人生を送るしかないのです。
 学校の職員の8割は女性です。残り2割の男教師の中にホモがいる確立は低いのです。どの先生も男生徒が抱きついていっても、それが性の対象とは受けとめられず、投げ返したり、ぶったりします。それが原因かどうかは分かりませんが、Mの子が多いようです。
 Y君はよくお尻をつねってくるので、思いきりつねり返したら、ア~ンともだえ声をあげて、ピンピンになりました。それだけのことで感じる子供たちですから、本気でプレイしたらどうなるか心配です。
 一度、犯ってしまうぞと言って、チンポの上に座っただけで発射してしまったことがあります。ろくに洗ってないチンポですから、教室中にニオイが充満し、女の先生が顔を赤らめていました。
 食堂で朝食をしているときでも、両どなりの高3の子がお尻を触ってきます。彼ら同士でも、先生の見ていないところでキスをしたり、触りあったりが盛んです。精薄の子らは総じてホモか、ホモを拒まないといっても過言ではありません。ならば仲間同士でホモだち、恋男を作ることの方がより自然、よりハッピーだと確信します。」

 女性の好きな生徒は、どのように性欲を処理しているのだろうか。女性の先生に抱きついたりはしていないのか。
 この学園には女生徒はいないようだけど、女性の生徒たちはどうして性欲を処理しているのだろうか。
 この先生の話は、20年以上も前の話だけど、今もあまり変わりはないのでは。車椅子で生活している身体障害者の男の読者が、毎号、毎号、文通欄で投稿して、相手を求めているので、なんとかしてやりたいと思うものの、どうにもしてあげられなかった。
 ぼくも身体障害者手帳を持っていて、都営のバス、電車も無料。日本も障害者にやさしくなってきているのでは……。

064
キューバの古い葉巻煙草のラベル

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