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2012年4月 7日 (土)

孤立しているゲイの老人をどうしたら支えられる?

「孤立死」。なんとも悲しい文字だ。最近になっても、この文字が新聞紙上でも目につく。
 自分が年をとってみると、独身生活を続けてひとりで生活しているゲイの老人たちのことが気になる。
 ネットなどいじらない人が多いだろうから、年老いたゲイの老人に、呼びかける方法がみつからないもどかしさがある。

 30年も前の『薔薇族』の「人生薔薇模様」という読者の投稿欄に、老人の逞しいパワーを感じさせる投稿が載っている。やはり文通欄が役に立っていたのだ。

「この一年間、文通にて知り合いになった老人、10名ほどで伊豆にて温泉パーティーを催しました。
 上は80歳の長老から、下は相棒の40歳未満の方まで、最初は初対面の人なので、うちとけずにいましたが、湯につかり酒が入るほどに口も軽くなり、唄が出て踊る者もあり、酔いしれるほどに、実演するものもいて、それをのぞくもの、写真を撮るものもありで、乱痴気騒ぎになってしまいました。
 最長老のおじいさんは、元某財閥系の会社の役員を退いて後、六本木でゲイバアを経営しておられ、斯道のリーダーを任じている人でした。
 ある役者あがりの老人は、軍隊生活中、自分のひ弱なからだでは、お国へ充分な奉仕ができないと、もっぱらやせ尻ひとつで、下士官から上官まで、すっかり手玉にとって、苦しかるべき軍隊生活をいとも楽しい思い出として満喫した。
 舞踊家の師匠による民踊の踊り、元漢文の先生による中世浮世絵の解読・解説など、どれも豊富な知識、及び体験などによる話題が夜を徹して語り明かされました。
 そのうえ、お互いに連れてきた相手が、だれと寝ようが意に介さずというところなど、実に大人の遊びとしては、このうえない醍醐味と申せましょうか。
 あのホモ宿のミックスルームのように、ただひたすらに、セックスのみにその目的を置かず、旅館のデラックスな雰囲気の中で、安らぎを覚え、深い深いねむりにおちいり、また翌朝も、温泉宿独特のリラックスした朝食を終え、それぞれ満足して四散した次第です。
 主催者のひとりとして、内心は老人が多いこと、万が一、病気や事故が生じないかなど、多少の不安はありましたが、終わってみれば、どうしてどうして、みなさん心から楽しまれ、よろこんで帰路につかれ、後日、数々の礼状を頂戴しました。
 老人方が世にいう日陰者の生活などいっさい考えず、積極的にこのような会合に参加し、友人を作り、明るい社会生活がおくれればと祈る次第です。(杉並区・楽天家)」

『薔薇族』の文通欄があったから、このようなパーティーを開けたことを思うと、文通欄の威力にはおどろかされる。
 『薔薇族』の編集部といっても、ぼくがひとりで企画し、実行したことだが、知り合いや友人がホテルの支配人をしているところを借りきって、バス2台でのりつけたりもした。

 2代目編集長の竜超君も、なんとか孤立しているゲイの老人に声をかけ、集めたいと考えているが、ネットを見ているのは若者が多く、集まってくるのは若者ばかり。
 ぼくのブログで呼びかけている「伊藤文学と語る会」カフエ「邪宗門」で催して5回ほどになるが、50代の人は参加してくれているが、70代、80代の人はいない。どうしたら老人たちに知らせることができるか、お知恵を貸して下さい。

57a  ブログの威力もすさまじく、福岡市のぼくのブログを見てくれている女性の招きで、4月14日福岡市の「大手門カフエ」で語る会を開くことに。日本国中、どこにでも行くぞ!















57b
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第6回「伊藤文学と語る会」 

4月21日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出も自由です。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858
※テーマなしで自由に語り合います。ぜひ、お出かけを!

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コメント

初めまして、昭和三十年代生まれです。私は同性愛者の方に、小さい頃から差別や偏見など何もなかったです。だってそうでしょ?大事なのは、人柄なのに。だけど私の育った時代でも、周りは奇異な目で見てる人が沢山居ました。私の場合は小学生から、美輪さんが大好きだったから何の違和感もなかったのかも知れませんが…。先生みたいな方や、美輪さんの様な方が先駆けとなって世の中に向かってお話しをして、今はかなり認知されて来てはいるものの、ブログを拝見して奥深い所には、様々な色々な悩みがある事を知りました。沢山のエピソードなど聞けて、人生勉強になります。(その他のお話しを含めて)すみません、若輩者が知った様な口聞いて。又寄せて貰います。先生、寒暖の差が激しいですから御体を御慈愛くださいませ。

投稿: 花 | 2012年4月18日 (水) 11時13分

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