« ホモであることに誇りを! | トップページ | 少年を描き続ける稲垣征次! »

2012年6月 4日 (月)

わが家の愛犬、ペペにとんでもないことを!

 奴隷のような生活から抜け出すべく、女郎を廃業したいと、廓からかけこんだ先がキリスト教の団体の救世軍。
 ぼくの祖父の富士雄がその役目をしていたのだが、救い出すのには、法的にも理由がなければならない。『娼妓解放哀話』には、そこにたどりつくまでのいきさつが、くわしく書かれているのだが、それがやたらと難しい。ぼくの頭では、やさしく解説するのは無理かも知れない。
 しかし、それを書かなければ、重症を負ってまで女郎を救い出した祖父はむくわれまい。ちょっとその前に話を変えてひと息入れたいものだ。

74  タイのバンコクのホテルで、50数歳で自殺をしてしまった男絵師の長谷川サダオ君。もう何年経ったのだろうか。
 英国で画集が出版されているので、海外にもファンが多い。10数年前、ぼくがロサンゼルスを訪れたとき、ゲイ専門の書店に山積みになって売れていた。
 長谷川サダオ君は、『薔薇族』のイラストを描いてくれていたし、「長谷川サダオの男★切抜帳」という2色刷で、いろんな雑誌や催物などから、彼が面白いと思ったものを集めた、8頁に渡るコーナーも担当していた。

 1988年の7月号に、彼はとんでもないことを書いているのを見つけた。
「獣姦してみたい!?」という見出しで、にわとりと、うさぎが交尾している写真が載っていて、どんな子供が生まれたかをイラストで描いている。

「伊藤文学邸の玄関先には、ぺぺと呼ぶオスの雑種の日本犬が飼われている。僕の姿を見ると小屋から飛び出してきて、足や腕に抱きつき、腰をクイッ、クイッと押しつけてくる。
 動物好きの僕は、ぺぺのオチンコをやさしく撫であげたり、尾の付け根のコーモン周辺をツンツンとつついてあげたりする。するとぺぺは、ジーッとして、ヨダレを垂らしながら、ウットリとしたまなざして僕を見つめてくれる。
 でも、これ以上やると、あぶない世界に突入しそうだ。もしも文学さんにそんな所を目撃されたら『薔薇族』から追放されてしまうかもしれないので、僕の強い理性がブレーキをかけてしまう。
 でも、たとえば誰もいないふたり(?)きりの結婚生活をしていたとしたら、もっと深い関係になっていたかもしれない(笑)。
 しかも、ヤギでも牛でも豚でも、象でも、交われば種の区別なく妊娠してしまうような世界があったとしたら……地上は人間とあらゆる動物とのあいのこで満ちあふれ、今の世界とはまったく異質なものになっていただろう。それを楽園と呼ぶか、地獄と呼ぶかは勝手だけど……。
 幸か不幸か、神さまはそういう世界には創らなかったけれども、牧場とか、山奥とかの動物と接する機会の多い所では、「動物とやりたい」という感情は、自然に湧いてくるそうだ。
 それはアブノーマルでもなんでもなくて、大昔から進化して、現在のあらゆる種に細分化する以前、すべての祖先がアメーバだった時代への郷愁であるような気がするのだけれど……。」

 ぺぺはくさりにつながれっぱなしで、童貞のままで一生を終えてしまったけれど、長谷川君が恋人だったとは。
 長谷川君も一生独身で、種を残さなかったけれど、彼の描いた男絵はいつまでも人の心の中に生き続けるだろう。
 藤田竜君は、小説につける彼のイラストがまったくストーリーに関係のない絵を描くので怒っていたが、文芸雑誌じゃないのだから、それでよかったのでは。

//////////////////////////////////////////

第8回「伊藤文学と語る会」 

6月16日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出も自由です。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858
※初めての方、お一人様も大歓迎。ぜひ、お気軽にご参加を!

//////////////////////////////////////////

|

« ホモであることに誇りを! | トップページ | 少年を描き続ける稲垣征次! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/54810523

この記事へのトラックバック一覧です: わが家の愛犬、ペペにとんでもないことを!:

« ホモであることに誇りを! | トップページ | 少年を描き続ける稲垣征次! »