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2012年6月18日 (月)

私は書かない、同性愛者の名誉のために!

078 『薔薇族』が1971年に創刊される以前に、会員制での非合法雑誌、『アドニス』『同好』などがあった。
『同好』を発行していた、毛利精一さんは、大阪市浪速区に住み、自宅を事務所にしていた方だ。カリスマ性を持った方で、会員にも慕われていた方のようだ。会員も千人を越していたようで、口コミだけでひろがったのだからすごいことだ。

『同好』のことは何度も紹介した。なんで誌名を変えたのかは不明だが、『清心』という雑誌が1冊みつかった。万博に行った話も書いてあり、巻頭に毛利さんがこんなことを書いている。「私は書かない、名誉のために」と題して、ある会員から、先生は10年以上も出し続けてきたのだから、経験を書いて本を出したらいかがですか、よく売れると思いますよとの質問に答えている。

「いろんなことがありましたが、そのどれをよく考えてみても、同好者(同性愛者のこと)の性格からくる浅知恵といいますか、つまり異常体質からくる異常性格と、それに常識不足と言えば失礼ですが、つまり自己流の物の考え方からくる迷惑といったようなことが多いのです。
 そしてわれわれの間では、あまり気にしていないことでも、一般の人から見れば、とんでもないといったような事が多いのです。
 会員の人たちを自分の息子や、孫のようなつもりで接してきたのだから、同好者の恥になるようなことを面白いからと言って、出版する気にはなりません。
 同好者が映画館で相手を求めたり、公衆便所で探したりしているのを、あそこにいるなと見すごしてしまいますが、一般の人がその場面に出会ったら、気狂い沙汰としか思わないでしょう。
 各地のウリセンバアで、未成年の少年を売っていて手入れを受けたときに、取り調べにあたった係官は、どういう考え方をしていると思いますか?
 お前たちのやっている行為は、昔の女郎屋より、もっと悪どいじゃないか、昔の女郎はそれぞれ前借り(金をまとめて前借りしていること)があって、その代償に身体を張っておったんだが、お前たちは別にあの子たちに金を貸している訳でもないし、たいした給料を支払っている訳でもないのに、その人の身体を売って、自分たちが金もうけをするなんて、全く人の生き血を吸っているような、あくどいやり方だと言ったそうです。
 つまりわれわれと全く見方が違う訳であります。だから私がいつも言うように、他人は決してそう善意には解釈してくれないということです。
 映画館で他人の局部に触れたり、トイレでとなりの人のものをのぞきこむような行為はおそらく気狂いと言われても仕方がないでしょう。
 われわれがそう気にしない行為でも、他人はぜんぜん見方が違っているのです。ですから私が不用意に仲間のことを面白おかしく書いたら本は売れるかも知れませんが、恥部を堂々とさらけ出すようなことはできません。
 その反対に少しでも、われわれのためになるのであれば、私の長い貴重な経験を何らかの形で残して置きたいとは、常に考えています。」

 毛利さんは警察の留置所に何日も入れられていたこともあったようだし、言いたいことは山ほどあったでしょうが、毛利さんもこの世にいないし、会員たちもみんなこの世にいないだろうから、こんな人もいたということを若い人に知ってもらえれば幸いだ。
 アメリカで有名な男の歌手が、何人もの男たちにセクハラ行為をしたと、テレビで見たけど、世の中、変わっても同じことなのか・・・・・・。

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