« 母校、世田谷学園は進学校として発展している! | トップページ | 日本に一軒しかない「エクスリブリス」という名のカフェ »

2012年7月 2日 (月)

読書はなんとしても必要だ!

 茶沢通りぞいの古書「ビビビ」に立ち寄ったら、店主におほめの言葉を戴いてしまった。
「ほとんどのブログは、日記みたいでつまらないのが多いけれど、伊藤さんのような、ひとつの話にきちっとなっている内容のものはありませんよ」って。

 毎土曜日のひる頃、ぼくのブログを更新してくれている猪口コルネ君が、わが家に訪ねてくる。原稿用紙4枚がひとつの話になっていて、2つの話を渡すと、先週渡した2つの話のゲラが出てくる。誤字をみつけて訂正して渡すと、土曜日と、月曜日に必ず更新してくれている。
 続けるということは、書きなれてはいるが、一日で千人もの人たちに、読んでよかったと思ってくれるようなものを書くことは、それは簡単なようだけど、意外に大変なことなのだ。
 しかし、ぼくにとってブログを書き続けることが、生きていることの証しだと思うから手を抜くことはできない。

「毎日新聞」の2012年、6月4日(月)の夕刊の「特集ワイド」が、「ネット時間が、思考力を奪う」というタイトルで、本を読まずにネットばかり見ている人に、苦言を呈している。
 ぼくなどのように、ネットを見ることができないし、本もほとんど読まない人間はどうなるのだろうか。
 ぼくのブログを読んでくれている人、どんな人が読んでくれているのかは分からないけれど、読んでくれている人には、お礼を言いたいし、何か心に残るものが少しでもあれば幸いだ。

「インターネットや携帯電話は、人に何をもたらしたか。生活が便利にはなった。だが、あらゆる情報に簡単にアクセスできるがゆえに、「考える力の低下」という落とし穴にはまっている気がしてならない。(内野雅一さん、56歳)」の読者の疑問に答えて、記者が長い記事を載せている。
 全世代の読書の平均は、たった13分とある。記事のしめくくりに、「原稿執筆を思い立ったはいいが、だんだん不安になってきた。便利尽くしの環境で育った子供たちが、スマホを駆使する。もう僕らは、そんな時代に足を踏み入れている。不安どころではない。この国の行く末にあるのは絶望だけなのか。
「人間は考える葦である。」――パスカルは泣いている。」と、記者は嘆いている。

 ぼくは80歳を越えてしまったが、ブログを書き続けるためには、他人さまの書いた本を読まないわけにはいかなくなってきている。

 まず、沖野岩三郎さんの『娼妓解放哀話』(中央公論社刊)だ。祖父、伊藤富士雄から聞いた話を中心にしてまとめている本だ。この読みづらい本を熟読しなければ。なぜ救世軍に救いを求めて、廓から抜け出せないでいる女郎たちが、駆け込めば廃業させることができたのか。
 それは簡単な話ではない。女郎たちは小学校もろくに通えなかった。貧乏な家の女性たちだ。明治から大正へと、時代が変わっていって、女郎を救い出すための法律が作られていったからこそできたことだ。
 そのへんの推移を熟読して、理解しないと原稿用紙4枚ではとても書ききることはできない。だからどうしてもこの本は読まないわけにはいかない。

 もう一冊は、昭和32年に第二書房から刊行した『女の防波堤』という本だ。この本は新東宝で映画化もされたが、発禁になってしまった本だ。
『昭和平成ニッポン性風俗史=売買春の60年』(白川充著。展望社刊)これも併せて読まないと、理解できない。80の手習いはこれから始まるのだ。

082_3 082b_2

第9回「伊藤文学と語る会」

///////////////////////////////////////////////////////////////

7月14日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858

///////////////////////////////////////////////////////////////

初めての方、女性の方、お一人様でも大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

|

« 母校、世田谷学園は進学校として発展している! | トップページ | 日本に一軒しかない「エクスリブリス」という名のカフェ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/55042465

この記事へのトラックバック一覧です: 読書はなんとしても必要だ!:

« 母校、世田谷学園は進学校として発展している! | トップページ | 日本に一軒しかない「エクスリブリス」という名のカフェ »