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2012年9月 8日 (土)

原発の町にゲイのハッテン場が!

 古い『薔薇族』(NO63.1978.4)を何気なくパラパラとめくっていたら、ハッと目にとまった記事があった。
 東北大震災の被災者へのインタビュー記事は各紙に報じられたが、いずれも模範的な人ばかりのものだった。
 哲学者の方のお名前を忘れてしまったが、同性愛者という文字をその記事の中に見つけだしたときはうれしかった。
 多くの被災者の中に、ゲイの人たちがいないわけがない。その人たちがどんな思いで過ごしているのか気になっていたからだ。

「北から南から」というコーナーがあって、各地から寄せられたニュースを載せていた。その巻頭に「原発の町にフレッシュなハッテン場が(福島県発)」とあるではないか。

「福島県の原子力発電の町といえば、双葉郡大熊町を中心に南北に広がり、五つの町をかかえていますが、次々と建設される工事場には、中央からの技術陣(外人もいます)がワンサとくり込み、働く人のためのマンションも、ニューヨークと見まちがうほど建ち並んでいます。
 私はこちらへ転勤後、約一年、若い独身者の中には必ず仲間がいるはず(エリートには薔薇族が多いのです)と、ふんでいましたが、やっとそのハッテン場(ゲイの人が集まる場所)を嗅ぎ出しました。
 双葉郡浪江町の駅前をまっすぐ百米ほど行くと、角に大きな書店があり、『薔薇族』も置いてあります。その角を右に曲がって行くと信号があり、その左手の体育館の前に、マンモス駐車場と、フジコンデパートがあります。このデパート入口、左のトイレがハッテン場なのです。
 奥まったところで、5、6人も入れそうな大のほうでは、片隅に2/25とか、2/26とか、数字で連絡し合っています(すごく清潔なんです)。
 またトイレ入口にはベンチが三脚ほどあって、そこで週刊誌などを見ている人は、まちがいなく仲間です。
 若い人も中年もいて、土曜の午後4時~4時30分、日曜の午後2時~2時30分ごろは、確率百%です。
 つい先日、私は『薔薇族』を小わきにかかえた好青年に誘われ、車で近くの防風林へ行きました(ここで遊べるのです)。またラブホテルもあることもわかりました。
 さあ、地方にいても悩んでいないで、積極的にホモだちを探しにいきましょう。(双葉郡・転勤者)」

 なんと34年も前の話だ。その頃、福島に原発が続々と建設されていたのだろう。この人も東京電力の社員だったかも知れない。記事の中から当時の活気が感じられる。
 それが、すべてが津波で流されてしまったのだから悪夢のようだ。

 この号の「薔薇通信」という文通欄には、まだ256人しか載っていないが、宮城県の欄に仙台市の人が3名、福島県の人が3名、友を求めて呼びかけている。

「福島市・海 30歳。171×61(身長と体重のことだ)。明るい友として精神的な絆を大切にしたい。26~30歳の人で、土曜の夜や、日曜に気軽に会える、近くの人を希望。
 歌が好きで一緒に歌えるような知的センスにあふれた友なら最高。できれば酒が飲めないがいい。燃える情熱と強い精神力を持った、清潔で素朴な友が好きなんだ。」

 長い月日が流れて。この人たちも元気ならば老人になっているだろうが、今、どんな生活を送っているのか心配でならない。
 哲学者の先生が、ひとこと触れたことが、現実に原発の町にハッテン場があったなんてことは、『薔薇族』だからこそ知り得たことではないだろうか。

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第11回「伊藤文学と語る会」

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9月15日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858

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初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

 

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コメント

第11回「伊藤文学と語る会」の誘いに、女性の方大歓迎!とあります。まさかゲイについて語るわけではないですよね?もしそうだったら止めて下さい。

ゲイの問題はあなた方異性愛者ではなく、私たちゲイ自身が取り組んで解決していきます。異性愛者の男女がゲイについてしたり顔で語る光景を想像すると、強固な怒りを覚えると同時に、寒気がします。

いくら伊藤さんや腐女子がゲイに恋しても、ゲイは伊藤さんや女には興味ありません。相思相愛になることは絶対ありません。切ない片想いでしかないと気づいて下さい。

どうか「語る会」では、ゲイ以外のテーマを取り上げて下さい。異性愛者は異性から逃げず、異性と向き合い、よりよい異性関係を築いて下さい。そうでなくても非婚化や熟年離婚は激増し、日本の家庭は崩壊しつつあるのです。

私たちゲイは男性同士の結婚や、男性同士のカップルで里子を養育することが可能になるように、奮闘していきます。

投稿: ゲイの権利 | 2012年9月22日 (土) 01時22分

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