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2012年9月10日 (月)

関東大震災直後に出版された雑誌が!

102a 「関東大震災」は、大正12年、9月1日、午前11時49分におきて、多くの家屋が倒壊し、火災によって多くの人が命を落とした。
 父の遺品の中から、古びた一冊の雑誌が見つかった。新潮社刊(30銭)の「文章倶楽部で、震災直後の10月6日発行の10特号で、36人の作家たちが震災の話を記している貴重な雑誌だ。

 西条八十、芥川龍之介、竹久夢二、吉屋信子などが執筆されているが、半数の方は、どんな作家なのか、ぼくには分からない。
 巻頭に「読者各位に謹告す」とあり、「この度の大凶変に、小社は全くその厄災を免れ、社員すべて無事、新築ようやく竣工せし事務所を始め建物に何の損傷もありません。
 小社の印刷所である富士印刷株式会社も、また幸いに無事で、目下着々作業進行中であります(後略)」

 印刷所が倒壊していれば、雑誌など出せないだろうが、小石川の江戸川町にあったので難をまぬがれたのだ。
 加能作次郎という作家をぼくは知らないが「震災日記」と題する一文は、地震が起きた直後の様子が、くわしく書かれている。

「大正12年9月1日、丁度、昼飯の食卓に向かおうとするときだった。突然、からだが投げ出されるような大激動を感じた。
 地震だと思ったが、もとよりあんな大烈震になろうとは予想せず、最初は柱時計の落ちそうなのを支えていたぐらいだったが、そのうち方々の壁が抜け落ちる。棚のものが、がたがた落ち始める。
 家全体が、ガラ、ガラ、ガラと、まるで大瓦石を県崖に投げるような、大音響と共に、今にも倒潰しそうな大震動を始めた。
 今や、もとより時計どころでなく、立っていることも出来なくなって、自分は夢中でそばで泣き叫びながら、きりきり舞いをしている二人の子供を両わきに抱えこんで、タンスの前にへたばった。
 震動はますます烈しく、いつやむとも覚えず、長男は縁側から庭にとび出して、物干しのくいにつかまって泣き叫んでおり、台所にいた妻は、激震と同時に、その場に打ち倒れた赤ん坊をひき抱えて、外にとび出しており、妻の叔父と下女(お手伝いさん)とは、玄関口で何か大声で叫びながら、右往左往していた。
 自分は逃げ出すにも逃げ出せず、屋内にいるのが恐ろしくてたまらず、極度の狼狽困惑のうちに、ただ夢中で、ちりじりになっている外の者たちに向かって、家へ入れとか、逃げ出せとか、自分にもわけの分からぬことを大声で、どなっているばかりだった。
 そのうち、ふすまが倒れてくる、タンスの上の鏡台がすぐ目の前に落ちてくる、それらを見て、自分は最早、駄目だと思って、子供を両わきにしっかりと抱きかかえたまま、外へととび出そうとした。と、その瞬間に震動がやや、おさまってきたので、また、そのまま腰をおろした。
 そして全く震動が終わってから、ほっと胸をなでおろしながら、はだしで外へ出てみると、近所の人たちも……。
 男たちはみんな働きに出ているので、女ばかりだった。みんな取り乱した姿でとび出していたが、みんな物も言わず、ただただ恐怖にふるえ、まっ青な顔を見合わしているばかりだった。(後述)」

 その後、余震が何度も襲ってきている。江戸時代の安政年間にも、関東を襲う大地震があったようだ。
 戦争も恐ろしいが、天災も恐ろしい。また東海地震がおきるのではと言われている。いつおきるかは分からない地震だけに、心の準備だけはしておくべきだろう。被服廠あとの被害も甚大だったようだ。続けて紹介したいと思う。(ネットでぼくは検索できないので、人名、被害状況などは調べて下さい。)

102b
九段坂上から見た神田方面は焼野原

第11回「伊藤文学と語る会」

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9月15日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858

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初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

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