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2012年12月 3日 (月)

『薔薇族』の表紙は芸術だった!

 中国をこっぴどく批判し続けている月刊誌に「WiLL」という、ワック・マガジンズ株式会社の雑誌がある。
 編集長は花田紀凱さん。「週刊文春」の編集長から「マルコポーロ」の編集長、掲載された記事がユダヤの人たちの怒りに触れ、文藝春秋社をやめられた。
 その後、朝日新聞社から女性誌を出し、編集長になられたが、これはうまくいかなかった。「編集会議」の編集長にもなられた。

 花田さんとは、長いお付きあいで、確か「文藝春秋」の編集部におられた頃だから、『薔薇族』を創刊して数年たったときだ。
「薔薇族編集長奮戦記」を書けと言われて、書くには書いたが、力及ばずで没になってしまった。それ以来のお付きあいだから、30数年になり、ぼくが主催するパーティーには、いつも出席してくれている。
 80歳の誕生パーティーにも出席してくれて、スピーチをしてくれた。「WiLL」の創刊号(2005年1月1日発行)に、「同性愛者のバイブル『薔薇族』と僕の青春」というタイトルで執筆させてくれた。『薔薇族』が廃刊になった直後のことだから、もう7年にもなる。
 雑誌が売れない時代に、「WiLL」が7年間続いているということは、花田さんの得意な分野の雑誌だからか。

「編集会議」の編集長時代にも何度かとりあげてくれたが、その時代は甲秀樹君が『薔薇族』の表紙絵を描き、宇野亜喜良さんがレイアウトをしてくれていた。
 2001年発行のNo.342が、「編集会議」の第4回目の「雑誌表紙大賞」を授賞したのだからすごい。甲秀樹君も油がのっていた時代だ。

 藤本やすしさんという、アートディレクターの方が選んでくれたものだ。数限りなく出ている雑誌の中からの大賞だから、うれしかった。
 藤本さんが、こんな講評を書いてくれている。
「伊藤文学編集長は、画家、イカールの絵の蒐集家で、その画集編集の仕事で、お会いしたことがある。
 本人はまったくこの世界の人ではなく、穏やかな優しい人柄で、話もとても面白かった。絶妙なトリミングと、イラストのこの表紙は宇野亜喜良のデザインだ。」

 宇野亜喜良さんは、デザイナーであり、イラストレーターでもあるが、紫綬褒章も授章されている方だ。
 講談社からイカールの画集を出すというので、藤本さんの青山にある仕事場を一度だけ訪ねたことがあった。
 なにをしゃべったのか、まったく忘れているが、「話が面白かった」と言っておられるのだから、きっとイカールの話ではなく、『薔薇族』の話でもしたのだろう。一度しかお会いしていないのに、よく覚えていてくれたものだ。
 しかし、この頃から『薔薇族』の発行部数は下降気味だったのか、広告頁もへってきている。

 その号の「編集室から」に、「創刊50周年をめざす」なんて書きはしたが、夢はくだけてしまった。こんな話も書いている。
 小学校の先生と会ったときのことだ。本当はゲイの方なのに、その部分を自分の心の中で認めたくないので、カウンセリングの先生を訪ね、女好きになるように指導を受けている。
 50分のカウンセリングで1万円。6年間かよって数百万円のお金をつぎこんだとか。有名な先生のようだけど、サギ行為といえるのでは。
 この小学校の先生、結婚して子供3人をもうけ、今、奥さんと別居中で、疲れ果てている。早く相談にきてくれればよかったのに。ぼくは一銭も頂かないのだから……。

126

「雑誌表紙大賞」を授賞したNo.342号

第14回「伊藤文学と語る会」

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12月15日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858

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初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

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コメント

ご指摘有難うございます。
訂正致しました。

投稿: 更新担当 | 2012年12月 3日 (月) 11時58分

12月14日は金曜日です、15日の間違えでは。

投稿: | 2012年12月 3日 (月) 00時44分

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