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2012年12月 1日 (土)

「千人に一人」という病気を持つぼく

 80歳を過ぎるまで、たいした病気もしないで生きてこられた。手術といえば、関東中央病院に入院して、胆のうを切りとり、胆石を取り出したことがあった。
 あとは6年ほど前、新宿の東京医科大学付属病院で、左ひざに金属の人工ひざを取りつける手術のために入院したぐらいだ。
 スポーツは一切やらないし、身体を鍛える健康法もない。自然に生きているだけで、好きなことしかやらないから、ストレスだけはたまったことがない。

 子供の頃といっても、小学校の高学年になったときから、他の子供たちと違う、自分の身体に欠陥があることに気付きだし、劣等感にさいなまされていた。
 その欠陥というのは、胸のまん中がへこんでいる「漏斗胸」という病気だ。
 中年になってからあんなに細かったのが太りだし、お腹の出っ張りのほうは気になっているが、胸のへこみのことなど忘れていた。

 それが2012年1月23日の東京新聞朝刊の健康欄に「中央がくぼむ漏斗胸・手術さけ、矯正治療」という見出しで、くわしく書かれている記事を読んで、長い間、気になっていたことを理解もできたが、ショックでもあった。
「胸の中央などがくぼんでいる漏斗胸。千人に一人が漏斗胸といわれ、重度だと手術が必要な場合もある。」と。
 まさしくぼくは千人に一人の欠陥人間だが、幸いなことに重度でなかったのか、生きてこられた。
「胸骨の周りにある助軟骨がへこみ、胸部にくぼみがある。生まれつきもあれば、生後徐々にくぼみができる場合も。」と説明がある。

 ぼくの場合は、生まれつきで、父親も漏斗胸だったので、遺伝に違いない。遺伝子が子孫に伝わるかは分からないが、息子や、孫にはそうしたものは幸いなことにいない。
 小学生の頃、身体検査が定期的にあり、校医さんが聴診器を胸にあてたりして、健康状態を調べてくれる。その順番を上半身、裸になって並んで待つのだが、明らかにぼくの胸は他の子供と違っていた。
 身体の欠陥を気にしだしてから、身体検査は苦痛だった。体操の時間も、運動会もいやになるばかりだ。
 大学に入学してからは、身体検査のある日は休み、レントゲンの検査も一度も受けなかった。体育の時間はサボって一度も出たことがないのに、教師とは親しかったので、ちゃんと単位だけはくれた。

「全国漏斗胸っ子」の会まであって、重篤な遺伝病が隠れていることもあると、恐ろしいことまで書かれている。
 ぼくが子供の頃には、漏斗胸の治療法などなく、現在でも国内で積極的に取り組んでいる医療機関はまだ数カ所だというから、こんな記事が新聞に載ったのは、初めてのことだろう。

 なぜ、忘れていた漏斗胸の記事を気にして読んだかというと、大阪の橋本さんのことが頭に浮かんだからだ。同じ日の東京新聞は、「週刊朝日の連載中止をどうみる」とあり、連載を中止することによって、かえって部落差別へのタブー視を助長するのではと、危惧している。
 ノンフィクション作家の佐野眞一さんは、橋本さんの父親のことなどを調べあげて、「血筋の問題」として、あぶり出そうとした。
 ぼくの場合は、父親から身体の欠陥を受け継いだということだが、内面的にも頭脳にもなんらかの血の流れを受け継ぐものなのか?
 遺伝ということを実感として書いたが、橋本市長の問題は、ぼくには難しすぎる。これからの橋本さんの行動を見て判断するしかない。

 ぼくは連載を中止すべきだと書いてしまったが、佐野眞一さんは連載を続けて、悪意な文章でなく、橋本さんという人間の本性を解明し、血脈という問題を学問的にも分かりやすく証明してもらいたかった。

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第14回「伊藤文学と語る会」

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12月15日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「邪宗門」
住所:東京都世田谷区代田1丁目31-1 TEL03-3410-7858

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初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

 

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