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2012年12月17日 (月)

千円札一枚と、十円玉三ヶをポケットに!

 民主党の野田政権が、マニフェストになかった消費税を増税することに決めてしまった。
デフレを脱却して、景気がよくなってからの増税ならばいいが、景気が悪いのに決めたからといって、5%を8%に、そしてゆくゆくは、10%に増税したら、どういうことになるだろう。

 中・小企業は、消費税分を溜めて残しておければいいが、消費税分を使ってしまっても赤字なのだから、まとまった消費税を払えるわけがない。

 今でさえ消費税の滞納がかなりの額になっているようだから、増税したって追いついてはいけまい。だからといって増税しなければ、やっていけなくなってしまうだろうし。

 その前に代議士の数を減らしたり、公務員の給料を下げるなど、やるべきことをやって無駄遣いをなくしてからに、してほしいものだ。

130  『薔薇族』1989年(平成元年)の6月号(No.197)の「編集室から」を読んだら、この年から消費税・3%が、とられることに決まったようだ。
 
 ぼくはこんなことを書いている。
 
 今までは『薔薇族』の読者の心理を考えて、千円というきちっとした値段をつらぬいてきた。
 書店で買うときに、おつりをもらう何秒かの時間が耐えられないのだ。

「4月22日発売の6月号から、消費税の30円を上乗せして、千三十円にしなければならなくなりました。

 読者諸君の書店で購入するときの心理状態を考えて、おつりのない値段をつけてきました。半ぱな値段は嫌だったからです。

 ずいぶんと悩みました。一度は九七〇円に値下げすることも考えたのですが、取次協会や、雑誌協会、書店組合、三者の取り決めできめたことなので、どうにも決定に従わざるを得ませんでした。

 ただし、直接、郵便で小社に注文される分については、従来通りの千円で、送料もサービスということにします。

 読者諸君には申し訳ないと思っていますが、千円札一枚と、十円玉三ヶをポケットにあらかじめ用意しておいて、書店でお求めください。

 郵便代も封書は六十二円に値上がりしました。したがって文通欄も六十二円の切手を貼らないと、出した本人にもどされてしまいます。手数料分を入れて、六十二円の切手二枚を同封ということになりますので、注意してください。」

 消費税三%、三十円という、はんぱな値段になってしまったために、このような細かい神経を使ってしまった。こんな雑誌って『薔薇族』しかないだろう。

 長い間、読者に支持され続けてこられたのは、読者を思う気持ちが通じたからか。
 その後に、こんなこともぼくは書いている。

「夜ねるのが遅いものだから、どうしても朝は九時頃でないと起きられない。朝、やっと起き出してくると、近所の八十歳ぐらいのおばあさんが、必ずといっていいほど遊びにきています。

 わが家の親父も八十四歳、おふくろも八十歳。家中がしょんべん臭くて、どうにもならないのに、よその年寄りまで遊びにくるのだからたまりません。

 近所のおばあさんには、息子夫婦も、孫たちもいるのですが、誰も面倒をみない。わが家で面倒をみてあげるものだから、楽しみに遊びにくるのです。

 年寄りを大事にしてほしいと思う。僕だってもう五十七歳(現在は八十歳)になってしまっている。

 若いものに邪魔される日も近いのかも。でも、心やさしい読者が多い、薔薇族の世界だけは、年寄りにつらく当たる人など、いないでしょう。そう信じています。」

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