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2012年12月24日 (月)

アホは地獄に落ちて、うんと苦しめ!

132a 「雑誌には華やかなスターがいる。そのスターの役を俺がひきうける!」と、『薔薇族』の創刊号からのぼくの相棒、藤田竜さんは言っていた。

 内藤ルネさんと一緒に住んで、ルネさんと組んで、いろんなグッズを世に出していた。「RUNE」の商号のあらゆる商品が、巷にあふれていた時代があった。
 
 しかし、あくまでもルネという商品名で売られていたのだから、藤田竜さんは、蔭の存在だった。

 デザインの才能は、ルネさんより竜さんの方が上だったと、ぼくは評価している。

 そのころ『薔薇族』の創刊に、竜さんは参加することになり、表紙絵を3年間も描き続け、竜さんの好きなように雑誌は作られた。竜さんにとっては初めての表舞台だったからやり甲斐があったに違いない。

 ゲイの人と深く付き合った経験がまったくなかったぼくとしては、違った世界の人であり、お天気屋で、わがままで、相手の気持ちなど意に介しない竜さんとの付き合いには神経がすりへった。

 しかし、岩手出身の我慢強い性格の母親に似たのか、どんなわがままの竜さんであっても、雑誌を続けたいという気持ちから、我慢の連続だった。
 
 それが50号を出す頃、竜さんは何が気に入らなかったのか、突然、仕事をやめてしまった。
 
「藤田竜・さよなら大放言・大毒舌・アホは地獄に落ちて、うんと苦しめ!!」の一文を残して。

132b 「男好きを隠して結婚したのがバレて、中ピ連(女性の人権を守るための会だと思う)につつかれて、500万円とられた男がいる。
 
 そうかと思えば、同棲してる男が浮気したと泣いて電話してくる30男がいる。

――こういうアホにつきあうのは、もうごめんだよ。

 まったく俺はこの5年間、何を残せたのか。何のために『薔薇族』に力を注いだのか。
 
 こういうアホがいる一方で、「藤田さんは肉の情熱ではない、真の愛の可能性を信じていないのではないかと、急に不安になった」りする青二才がいる。
 
 もう、ね、俺は、そういう愚者のために、俺の大切な頭脳を酷使するのをやめたよ。

 俺が今までの生き方でつかんだ、いろいろの、薔薇色のゲイな、素晴らしい、男好きの男としてのコツや、テクニックやらは、要するにアホどもにとって何ひとつ役に立たなかったようで、そうしたアホは、どうぞ地獄に落ちてちょうだい。
 
 さんざ苦しみなさい。あんたらが不幸になる一方で、俺はもうなにも、いい男の集まる場所も、ノンケのつかまえ方も、生きることへの考え方も、たのしい人生の秘密は、なにひとつ教えないで、自分だけでたっぷり楽しみ、何十人分もの幸福をひとりで味わうことにする。
 
 アホへのおつきあいは、もう結構ざんす。

(中略)

 伊藤さんも今や識見を持ち、力をたくわえ、親衛隊もついて、そこに若い編集員も加わったのだから、俺がいなくても充分にいい仕事ができるだろう。
 
 ここらで本誌の匂いを変えるのもいいことだと思う。(後略)」

 こんな大放言をはなって、『薔薇族』と、袂を分かって、なんと数ヶ月して戻ってきてしまった。

 ルネさんと共に貯えた、7億もの大金、そして千駄ヶ谷の億ション、欲を出してすべてを 失ってしまった竜さん。
 
 一番のアホは竜さんだったのでは。地獄に落ちて苦しんでいるのは、竜さんなのだ。

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