« 若い温情警察官は、今でもいるだろうか? | トップページ | 自衛隊のままでいい、国防軍なんてとんでもない! »

2013年2月25日 (月)

「やせる生徒」と題する先生の投書!

 ぼくは女房と、息子夫婦と小学校5年生の男の子と、5人でマンションに住んでいる。孫はクラスでまん中へんの身長で、背が高いわけではない。孫に「君、体重はどのくらいあるの?」と聞いてみた。「42キロ」ということだった。

 戦後間もなくの昭和22年頃の「朝日新聞」の読者の投稿欄に(東京・小池藤五郎・教師)が「やせる生徒」と題して、投稿している。これも父の新聞切抜帳に貼りつけてあったものだ。

 ぼくは昭和13年頃、小学校に入学したが日中戦争が始まったあたりで、国内は平和そのものだったが、給食なんてものはなく、みんな母親が作ってくれた、弁当を持っていっていた。

 日米ついに開戦。昭和16年(1941)12月8日、ハワイの真珠湾を奇襲攻撃して戦争に突入してしまった。最初の1、2年はよかったが、18年(1943)頃から、食糧不足になってきて、そして敗戦。戦後の食糧不足はひどかった。その頃の投稿だ。

「新制中学校の体重が、日々減っている。5月平均29.1キロ、6月28.5キロ、7月は27.5キロ。原因は遅配、第二に給食中止からきた栄養不足。

「ぼくを小学校へ落第させて下さい」と中学生は訴える。そのわけは「小学校には給食があります」である。

 新制中学校の多くは小学校に間借りしている。生徒の目には日々の献立表がはいり、香ばしい炊事場の香り、弟や妹が給食を喜ぶさまが耐えられぬみわくである。

 同じ屋根の下で、小学校は給食、中学生は匂いをかぐだけ、これが中学の大きな悩み。

 野球が流行して生徒は細っていく。「一番苦しいのは何か」と聞くと、「野球をやっているときは面白くて夢中ですが、やめたときは目まいがします。」と答える。

「面白さにつられて運動が過ぎるからよしなさい」というのだが、やっぱりやっている。

 建物よりも給食を。大都市の中学生は声をそろえて叫んでいる。

 女子の80%、男子の75%は酒をのんだことがある。煙草は男子の93%、女子の10%、女子の方には遠慮して手をあげない者があるらしい。

「君たちは小さいくせにどうしてのむの」の答えは「お腹が空いてたまらないからのんでみたのです」である。

 新制中学生を裸にして見るがいい。さらに7、8人の子供を持つ親の体重も考えてほしい。」

 戦後の中学生の体重は、今の子供の小学校2、3年と同じくらいではないか。いかに食物がなかったかということが分かる。

 小学生の給食だって、今の給食だと、おかわり自由だけど、戦後の小学生の給食ってどんなものが出されていたのか、たいした料理は出ていなかったのでは。

 ぼくのおふくろも、その頃の写真を見るとガリガリにやせていた。中学生のころ、親が弁当をもたせられなくて、昼食の時間、校庭の片隅ですわりこんでいた子が何人もいた。

 ぼくの弁当箱だって、大根とかがご飯の中に入っていて、食べる頃には片隅の方に寄ってしまっていた。

 そんな時代に育ってきたぼくは、外食するときは、ご飯を残すのはしのびないので、全部は食べられないなと思うと、店員に「ご飯を半分ぐらいにして下さい」と、頼むようにしている。

 炊飯器にこびりついている米つぶも、洗い流さないで、アミですくって小皿に入れて、窓の外のテラスに置いておくと、雀がきれいに食べてくれる。雪が降ってえさをみつけられない雀たちも助かっているに違いない。

150

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

Bungakusan <今週の文学さん美輪明宏さんとの交流について
毎週『薔薇族』初代編集長・伊藤文学さんに、ちょこっとインタビューする「今週の文学さん」。今回は、美輪明宏さんとの交流についてうかがってみました。後半に、前回のプレゼント企画の結果発表もありますよ~。

 

 

|

« 若い温情警察官は、今でもいるだろうか? | トップページ | 自衛隊のままでいい、国防軍なんてとんでもない! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/56642065

この記事へのトラックバック一覧です: 「やせる生徒」と題する先生の投書!:

« 若い温情警察官は、今でもいるだろうか? | トップページ | 自衛隊のままでいい、国防軍なんてとんでもない! »