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2013年3月 9日 (土)

30歳過ぎてひとりで暮らしていたとしても

 30歳を過ぎても結婚しないでいる独身の男性がいたとしたら「あの人、へんじゃないの」と言われてしまった時代があった。

 これは23年前の『薔薇族』の「編集室から」に投稿されたものだ。今の時代、独身でいたとしても、まわりからとやかく言われなくなってしまった。いろんな事情で、男も女も独身という人が、あまりにも多くなってしまったからだ。

「今年の5月、都心ならどこの駅前にも必ずある、某大型チェーンの喫茶店を辞めた、翌月のことでした。

 手先を動かすことが好きで、18歳の頃から、ずっとこの業界で生きてきました。といっても一軒の店に長くいたわけではなく、3年くらいで店を変わっていきました。

 原因はやっぱり人間関係です。私的部分で全く女っ気のないことをいつの間にか、うわさされているのです。

 無視したり、とぼけたりしても、結局はうわさに押しつぶされる感じで、昇進も捨ててやめてしまうということを何度かくり返してきました。

 逃げることはないと、言われそうですが、他人の中傷というのは本当に残酷なものです。とても居られるものではありません。それでも最後の店で、10年近くも辛抱できたのは、『薔薇族』の存在と、年齢という問題が頭にあったからでしょうか。

 36歳での転職はどうしたって不利だし、それなりにあった収入や、実力で得た地位も捨てがたいものがありました。

 ところがです。今年4月のこと、それまで張りつめていたものが、突然ぷっつり切れたのです。

 私はいったい何をやっているんだ。このままじゃいけないって。そのとたん、失業の恐さも、老後の不安も充分に承知のうえで、あっさりと店を辞めてしまったのです。

 目の前に昇進が待っているのに、思いきったことをしたものです。こうしてペンをとっている今でも、不安とあせりで胸がしめつけられる思いでいるという事実を分かって頂けるでしょうか。

 失業保険もないまま、丸3ヶ月のプー太郎生活。貯金の残りもあとわずかでとても不安です。

 いえ、決して遊んでいたわけではありません。猛暑のなかネクタイをしめ、雨の日にはひざまでびしょぬれになりながら、あちこち面接にも歩いてみたのです。

 なぜ、独身でいるのか?

 結婚しない理由は?

 これでもかといわんばかりの質問の雨を降らせたあげく、後日返事をという言葉で、その場をしのぎ、あげくは不合格の通知です。

 いっそのこと、独身お断りという貼紙をしてほしい。私はゲイだから、ホモだから結婚しないと、言える人がいるものですか。

 世の中、結婚が社会人の条件なんでしょうか。36歳で独身だと信用ないんでしょうかね」

 もう、この男性、元気だとしたら60歳を越えているだろうが、どうしているのか心配だ。この時代、喫茶店が人を必要としていたから、やめてもまた勤められたのだろうが、今はそうはいくまい。

 この男性、被害妄想的なところがあると思うが、こういう男性が少なからずいたことは確かだ。今でもいるのではないだろうか。

 オバマ大統領が、2期目の就任演説で、同性愛者の権利擁護を打ち出した。これは選挙の時に票につながるからだろうが、日本の代議士で同性愛について触れた人は、だれひとりいない。

 票につながるように、みんな団結しなければ、いつまでたってもゲイの世界に進歩はないのでは。

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