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2013年3月 4日 (月)

刑務所の中での男の世界

 刑務所の看守を10数年も務めていた、兵庫県の中年の人からの『薔薇族』への投稿。36年も前の話だけど、残しておきたい話だ。

「私は近畿地方のある刑務所に看守として、10数年間勤務していました。

 ペニスに玉を入れるのは、所内の規律違反として、きびしく取り締まっています。一月に一度は「玉検」と呼ばれる検査を行い、入所のとき入れていた玉以外に、増えていれば、懲罰の対象として罰を受けるので、昔みたいに入所中に入れるのは、大幅に減少しています。

 さて、玉検の様子とは、見事な刺青を入れた大男たちが、入浴終了後、一列に素裸のまま、一人ずつ職員の前に出ます。職員は一人、一人の大、小のペニスを手でとり、皮をむいて表裏などを検査し、入所時いれていた玉数とを照らし合わせていきます。

 中には30個ほども玉を入れている者もいます。そんな者にかぎっては、小さなペニスの所持者です。

 大Pのものには、玉は不必要のようです。数十名のペニスを検査し、持物こそ千差マン別と、つくづく感じます。

 また所内でのホモ行為は、鶏姦行為と呼んでいます。ホモの前歴のある者は、夜間(個室)の独居房に寝起きし、一般雑居房(6名ぐらい収容)では、一年間を通じて、一、二軒の鶏姦行為が発見されるだけで、ほとんどホモ行為は行われていません。だけどオナニーは、通常よく行われているようで、激しいものは毎日のようです。

 とくに多いのは、いずこも同じで日曜、祭日の前の晩がピークです。所内の収容者のオナニーは、意外と明るく、コソコソせずに、人間の生理現象で、当たり前という顔で行っています。

 このように世間での知識と、刑務所内での本当の世界とは、大分違うと思います。

 最後に、私がおどろいたことのひとつをのべます。それはペニスの先(亀頭)に刺青をした者を初めてみたときです。

 最初はなんであんなところが黒いのだろうと、思っていましたが、よく見たところ、人間の一番敏感な部分に、カニの刺青とか、梅の花とかを、赤黒くはっきりと彫ってあるのです。

 最初は面白半分に入れるのでしょうが、立派に絵になっている者は、忍耐力の素晴らしい者といえるでしょう。また、他の収容者より、優越感を味わうということも言えると思います。

 刑務所内の男だけの世界、それは「男の体臭」「汗くささ」「甘酸っぱさ」をミックスしたような香りの閉ざされた社会のようです。」

 ぼくもペニスに刺青をした男を見たことがありました。カメラマンの波賀九郎さんは、サジストでしたから、そのモデルになった逞しい男は、極度のマゾシストだったので、波賀さんは、この男をしばりあげて、よく写真を撮っていました。

 刺青師に実際に彫っているところを見せてもらったことがあったが、女好きのヤクザの人は痛がるそうだが、ゲイの人の中でもマゾヒストの人が刺青を彫ってもらうことが多く、痛いのを耐えることが快感なので、ぐっと痛みを耐えているそうだ。

 アソコに玉をはめこむということは、それによって女性をよろこばせるためだと思うが、Pの大きい人は、そんなことをする必要がなく、小さい人が玉を入れているということか。

 確か玉の材料は、歯ブラシの柄を刑務所内でひまだから、こすって、こすって玉にして、はめこむのだから、考えただけでも痛そうだ。今は大人のオモチャ屋に行けば、そんな痛いことをしなくてもすむものを売っている。人間の欲望って果てしないだけに、おそろしい。

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