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2013年3月11日 (月)

月刊『文藝春秋』より『薔薇族』のほうが分厚い!

 文藝春秋社の月刊『文藝春秋』よりも、『薔薇族』のほうが頁数が多いぞと、自慢していたことがある。

 丁度、『薔薇族』が300号の記念号を出した、1998年頃のことで、なんと頁数が568頁という分厚さだ。そのうち222頁が、広告頁だった。

 それが数年して、崖からころげ落ちるように、売れなくなって、381号で廃刊に追いこまれてしまったのだから、恐ろしい時代の変化だ。

 302号の「編集室から」に、ぼくはこんなことを書いている。

「300号達成おめでとうございます。私は25年前頃、ふと『薔薇族』という雑誌を上野駅地下街の本屋で、手にとって驚いたのを昨日のことのようにおぼえています。

 当時は薄い雑誌で、隔月発行だったと思います。毎号の発売日を楽しみにしていました。今と違って少しでも陰毛が写っていると、発禁になったりして、大変な雑誌だったというのが当時の印象です。

 小説や投稿文などを心ときめかせながら読みました。その頃はまだ水面下で、男の世界は日陰の身、300号の内容を見ると、隔世の感があります。

 事情があって、約20年ばかり『薔薇族』を読むことなく、離れて暮らしていましたが、再び300号から購読することにしました。

 心境の変化というより、もともと私の心の中に男への憧憬があって、再噴出したのだと思います。

 1971年に創刊し、続行されて立派な雑誌になり、読者に支持された伊藤文学さんの姿勢に拍手をおくります。

 苦い経験や、いやな思い出はうんとありました。それらの体験を土台にして、今後は楽しく、自分の好きなことのみに熱中しようと思っています。節度と良識をもって、生きていきたいと思っています。(中略)

 300号記念号は、何千人かの読者が、いつもの号より買ってくれたようです。これはスタッフのがんばりもさることながら、『週刊文春』12月4日号に掲載された「薔薇族創刊300号は、発禁4回、始末書20数回・名物編集長が告白」の見出しで載った記事のおかげも大きいと思っています。

 この見出しは、東京の新聞では全5段、地方新聞には半5段の広告が載り、電車の中吊り広告にも載ったのだから、大変な宣伝効果でした。

 ショッキングな見出しだったけれど、それだけに効果は大きいものがありました。この『週刊文春』の記事を読んで、しばらくぶりに戻ってきてくれた読者も多かったようです。」

 先日、『週刊文春』の若い記者が、美輪明宏さんのことで話を聞きにきましたが、木俣さんという記者の人は、今、どうしていますかと聞いたら、局長に出世されているとのことでした。

 もう廃刊になってから8年もの歳月が過ぎているのだから、今、ぼくのブログを読んでくれている人たち、ほとんどの人が『薔薇族』を手にしたことはないに違いない。

 ぼくのブログを毎週土曜日に訪ねてきて、前に渡してあった原稿のゲラを見せてくれ、また新しい原稿を渡すという作業を続けているが、猪口コルネ君に感謝のしようがない。

 今度は動画で毎週1回、見られるようにしてくれているが、これが好評で「ラブオイル校長」のぼくのあだ名は有名になり、多くの人が見てくれているようだ。

 細かいところまで見ているようで、着ている衣裳も毎週かえなければならない。「なんで台所で撮影しているの?」なんていう人もいるけれど、狭い部屋だから仕方がないのだよ。

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Bungakusan  <今週の文学さん>元祖BL? 森茉莉について
毎週『薔薇族』初代編集長・伊藤文学さんに、ちょこっとインタビューする「今週の文学さん」。今回は、森鴎外の長女にして耽美小説の先駆者・森茉莉と文学さんとの交流についてうかがいました。


 

 

第17回「伊藤文学と語る会」

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3月23日(土)午後2時~4時(予定) ※途中参加・中途退出自由。
会費なし(コーヒー代の実費のみ)
会場:下北沢 カフエ「つゆ艸」
住所:世田谷区代沢5-32-13 露崎ビル1F TEL 03-6805-5385

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コメント

文学さん先日はお電話もせず反省しております。
またお便りいたします。
Aya

投稿: 藤野亜弥 | 2013年3月15日 (金) 06時49分

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