« 雑誌作りは、お互いに素人で! | トップページ | 「かげろう」のような、はかない恋、少年愛者に幸せは! ―マイケルの「性的虐待」の文字に思う― »

2013年4月20日 (土)

老いは誰にでも必ずやってくる!

 昨年の3月、80歳の誕生日に、友人が経営するバアで、パーティを開いたが、あっという間に1年が過ぎてしまった。

 ぼくには女房、息子たち、そして孫もいるけれど、40歳を過ぎても独身でいるゲイの人にとっては、老いへの不安は、身にしみて感じるのだろう。

 1993年の『薔薇族』251号に、福岡県の一読者が、こんな投稿を寄せている。

「去年の8月から入院していた父親が、今年の7月他界しました。本当にはかないものだと、つくづく思い知らされたものです。

 中学・高校時代、いや大人になってからも、まったくといっていいほど、顔を合わせても話ひとつしなかった父親、自分にとっては、ただけむたいだけの存在だった人、なのにやはり親子って不思議なものだと思います。死が間近になったとき、やっぱり肉親のことばかり思うのが、親子なんでしょうか?

 もっと、もっと親孝行すべきだったと思います。葬式後、身内が集まっての話の中で、すぐにとりあげられるのは、私の結婚についてです。

 40代いまだ独身。ましてや親元を遠く離れて暮らすひとり者を、年老いた母親、そして兄弟たちは必要以上に気にかけてくれます。

 とても嬉しいことなのに、その半面、そっとしておいてほしいと、願わずにはいられない日々。自分の性格をすべて話してしまったら、どんなに楽になることでしょう。

 もっと、もっと気楽に過ごしてゆけることだろうにと、思わずにはいられません。

 でも病気がちの母親に、そして兄弟たちには口がさけても、自分がゲイだということを話せません。気がついているのかも知れませんが。

 この年になってひとりぼっちは、本当に心底さびしいものです。若いときには誰でも、自分が年をとるなんて考えることもありませんでした。

 ましてや、中年のおじさんなんて、若い子から見れば、鳥肌が立つくらい、いやな存在なのかも知れません。

 でも、いつか誰にでも老いは必ずやってくるのです。人間はさびしく、弱い生きものだと思います。ましてや私のような者にとって、老いについてものすごく不安があり、その時をいかに充実した年代にしてゆくか、大きな問題だと思っています。

 だから自分の生き方をみなさん、今一度ふり返ってみてください。そして、どうか人の痛みとか、苦しみがわかる人間であってほしいと思います。」

 このような立場に、今現在おかれている人も多いと思う。先月の「伊藤文學と語る会」に、わざわざ九州から出席してくれた人も、同じような悩みを抱えている人でした。

 ぼくは手紙を読んで、よりよいアドバイスをしたいと思って、両親と一緒に住んでいるのか、兄弟はいるのか知らせてほしいと手紙を出したのですが、返事はありません。

 その人も、40を過ぎているようですが、ぼくは結婚しないほうがいいと思う。異性と結婚すれば、その人を不幸にしてしまう可能性が高いからだ。

 親孝行は両親に孫を見せるだけではない。他に方法はいくらでもある。両親のうちどちらかが残されても、ずっと面倒を見続けて、親孝行した人を何人も見ている。

 週末にはハッテン場に行って遊んでいるようだが、やはり特定の愛する男をみつけることが大事で、そうなれば生き方も変わってくるのでは。

 収入をみんな遊びに使ってしまう人が多いけれど、老いは必ずやってくるのだから、そのときのために貯えておくべきではないだろうか。

167

|

« 雑誌作りは、お互いに素人で! | トップページ | 「かげろう」のような、はかない恋、少年愛者に幸せは! ―マイケルの「性的虐待」の文字に思う― »

コメント

確かにゲイの人の人生は、他の人の何倍もの生きにくさです。
でも、それは永遠ではありません。
人生の終わりの時に、神様が『よくがんばって生きてきたね』とほめてくれます。
そして、次には望むように生まれ変わらせてくれます。

投稿: 天国がくれるホームラン | 2013年4月20日 (土) 18時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/57118361

この記事へのトラックバック一覧です: 老いは誰にでも必ずやってくる!:

« 雑誌作りは、お互いに素人で! | トップページ | 「かげろう」のような、はかない恋、少年愛者に幸せは! ―マイケルの「性的虐待」の文字に思う― »