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2013年5月20日 (月)

ポルノ映画は、女を見に行くのではなくて―。

 1984年、No.132 1月号を見ていたら、俳優の島村謙次さん(昭和5年生まれ。昭和30年、日活株式会社に入社して、専属俳優となる。昭和55年、にっかつを退社。現在はフリーとして活躍中。小林旭の渡り鳥シリーズに多数出演。「戦争と人間」「人間の条件」ロマンポルノの「昼下がりの情事」など、多くの作品に出演している。)

 この島村さんの熱心なファンの若者から、たびたび電話をもらっていた。

 24年も前、ぼくも元気だったし、雑誌作りに励んでいた頃だ。『薔薇族』のスタッフ(と言っても2、3人)は、若いスポーツマンタイプが好みで、中年というか、初老の重役タイプが好きという人はいない。

 しかし、ぼくはそういう人もモデルにしたいと考えていた。そんな矢先に偶然の出会いがあった。

「涅槃の人」(どんな映画だったのかまったく覚えていない)という映画の試写会を見に行った帰り、その映画に出演していた、島村謙次さんが、ぼくと肩を並べて歩いているではないか。

 チャンスとばかり、勇気を出して声をかけ、

「対談をお願いしたい、それにできれば写真も撮らせてほしい」という、虫のいいお願いを切り出してしまった。

 そうしたら、すぐに「いいですよ」と承諾してくれた。島村さんはでっぷり太って、からだも大きく、それでいて目がとっても優しい魅力的な人だった。これで中年ファンの若者によろこんでもらえると思った。

 島村さんのもとに寄せられた、沢山のファンレターの中から、読者のものと思われる手紙をお借りしてきた。

「初めまして、こんにちは。僕はピンク俳優島村さんの大ファンです。僕はいつも島村さんの裸を見るだけで男が立ってしまうんです。それにしても謙次さんのファックシーンはものすごく迫力があります。

 僕はポルノ映画は、女を見に行くんじゃなくて、男優を見に行くんです。少し変わっているでしょう。そう僕はホモなのです。 

 顔、ファックシーンからいって、ナメ謙の謙さんが一番好きです。謙さんは同性愛好きですか?

 でも、僕は一度でもいいから、憧れの謙さんにナメられて、本番ファックをしてみたい。そして謙さんの男をナメてみたいんです。触るだけでもいいんです。

 僕は今、二十歳です。初めての男はぜったいに島村さんにあげたいんです。ひやかしなんかじゃありません。本気です。

 謙さんは結婚していませんね? 女性とのファックだけじゃなしに、男同士もすばらしいものだと思います。お願いします。一度でいいから、僕をナメてください。」

 島村さんとぼくとの対談は、14頁も使っていて、写真も新しくなった第二書房の3階の座敷で撮ったもので、グラビア頁に8頁も使っている。

 今、この対談を読んでみると、僕がしゃべっているとは思えない、他人さまの話を読んでいるようで、根掘り葉掘り聞いていて面白い。

 ぼくも頑張って雑誌を作っていたんだなあという思いにさせられる。

 伊藤 中年の男に憧れる若い人に共通したものが、なにかありますか?

 島村 なかには父親がいなくてという人もいましたね。

 伊藤 小さいときに父親を亡くしちゃったとか。

 残念、みんな読んでもらいたいけれど、出来なくて。その後、島村謙次さん、どんな人生を送られたことか。ファンを大事にする優しい方だった。

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第19回「伊藤文学と語る会」

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5月25日(土)午後12時~14時 ※途中参加・中途退出自由。
会場:下北沢一番街、カフエ「占茶」
住所:世田谷区北沢2ー34ー11 リアンビル2階 電話・03ー3485ー8978
会費:各自が飲食した分だけ。コーヒー¥380、ハヤシライス¥600

初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

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コメント

日活ロマンポルノの島村謙次さんの出演作品を探していたら、このサイトにたどり着きました。ほぼ同じ頃に同じような目的で映画館に通う人がいたことを知り驚き、実際に本人との交流もあったと知り、2度驚きました。
私も84年1月号のインタビューを読んでみたいです。
日活ロマンポルノの出演作品は、最近はdmm.comなどでも配信していますよ。
なめ謙の迫力あるファックシーンをご覧あれ!

投稿: | 2015年8月24日 (月) 20時47分

この手紙は私が20位の時に島村さんに出したものです.やさしそうで好色な島村さんが大好きで島村さんのシーン見るため映画館に通ったものでした。その後薔薇族で脱いで自分の手紙が載せられた事によりちょうど自分も厚木の工場で働いていたので島村さんとお付き合いするようになりました。付き合いといっても島村さんはホモじゃないので話をしたり食事をしたり…ただスケベなので求めると自分のものしごいてくれました。それだけで満足、やさしいひとでした。ただ生活は質素で当時の自分はお金に余裕もあったので貸したりもしていました。その後大阪に帰る事になり段々疎遠になってゆき自分も親の勧めで嫌々決婚し子供にも恵まれました。死ぬまで自分の性癖は隠すつもりです。でもこの記事読んであれから30年以上たち島村さんの事懐かしく思い出されます。島村さんはもうこの世にはいない、幸せ芝居だったかもしれないし金目当てだったかもと思うけど…お願いがあります30年前の本ですが残ってませんか?思い出として秘密に置いておきたいのです。宜しくお願いします。

投稿: mm | 2014年11月22日 (土) 00時00分

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