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2013年6月29日 (土)

人間外見だけでは分からない!

『薔薇族』の「薔薇通信」欄を読むと、短い文章のなかで、懸命に自分の好みの人に呼びかけている。

「杉並区・ケン 僕は21歳の学生です。中学校のときに家出して、今までひとり暮らしです。肉体的に、精神的に話し合える弟がほしいのです。

 18歳から21歳までの人、僕がやせているから、太っている人はだめ。あまり背が低い人とか、メガネの人はイヤ。人間的に一生付き合っていきたい。」

 なんでメガネをかけている人が嫌なのかは分からないが、好みだから仕方がない。

「なんでメガネがいけないの」と題して、横浜市に住む、一男さんという人が投稿している。

「なんでメガネがいけないの。俺はね、自分から好きで近眼になったんじゃないよ。気がついたら、黒板の字が見えなくなっていたんだ。それでも俺のせいか。そんなこと言う奴に限って、自分で言うほど、ツラはよくないんだ。よく自分の周りを見てごらん。メガネをかけた美男子は沢山いるし、メガネをかけた可愛い子ちゃんだって、いっぱいいるじゃないの。メガネをどうのこうの言うのは、ホモを色メガネで見るのと同じ偏見だよ。

 なんで逞しい身体でなくていけないの。俺はね、やせたくてやせているのじゃないよ。

 なんで女性的なのがいけないの。俺はね、好きでナヨナヨしたり、女性言葉を使っているわけではないの。生活環境がそうさせてしまったのに、そして意識してそうしているんじゃないのに、やっぱり俺のせいなのかね。

 俺の経験からいうと、相手とうまくいっていると思うのは、実に短期的であって、人生は薔薇色なんて思っているのは、長くて一年ぐらい。その間はポッカ、ポッカでも永遠の愛なんて、のぼせているときだけの甘いささやき。

 しかし、あまずっぱい思い出として残っているのだから、そのときはラビアンローズだったのだろう。藤田竜さんの言っているように、ホモと一口にいっても千差万別で、ホモというだけで連帯感を持つのもおかしなもんだね。

 社会一般と同じように、複雑怪奇、いろんな人がいる。ただ一つ違うのはノンケの人たちはそれほどエゴをむき出しにしないけど、ホモの人たちは俺を含めて、エゴイズムのかたまりだ。

 俺だって美しいものには憧れるが、現実はそんなに甘くない。自分の夢を美しく飾り立てれば立てるほど、こわれるのも早い。それにどうしても、こうも皮肉なのか。俺の方で熱をあげる人間ほど離れていくのが早いし、こっちでそれほど思っていない相手ほど、俺につきまとう。俺自身が相手にそう思われているのかも、なんて言い出したら、人間不信に陥っちゃうからやめておく。

 俺は付き合っている人に言われた。相手を好きになるのはいいけれど、愛してはいけないと。こんな悲しいことがあるもんか。なぜかっていうと、まっしぐらに突進していけば、相手よりも自分がぼろぼろになってしまう。

 でもいいんだ。自分に好きな人がいるということは、人生が薔薇色に見えているということだから。

 俺にだって好きな人ができるのだから、世の中、捨てたもんじゃないぜ」

 38年も前の『薔薇族』に乗った投稿だから、今とは違うところもあるが、本質的には変わっていないと思う。

 コンタクトなんてものが普及したし、メガネも格段に進化している。整形する人も増え、身体を鍛える施設も増えている。

 今でもメガネをかけている人は嫌いなんて言う人がいるのだろうか。人間、外見からだけでは決められないものだ。

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コメント

伊藤文学様

ペンネームで恐縮です。
メールを送りたいのですがアドレスは正確ですか?送信出来ません。

投稿: おさる | 2013年10月20日 (日) 07時50分

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