« 第23回「伊藤文学と語る会」 | トップページ | 紳士的だったアメリカ兵? »

2013年8月 3日 (土)

戦争くらい格好悪くて、みじめなものはない!

 カフエ『邪宗門』のまん前に、『東横パラータ』という小さな劇場がある。確か「東演」という劇団は、八田元夫さんという方が創始者で、古い劇団だ。

 昭和23年に駒沢大学に入学した頃は、新劇がブームになっていて、全校生が700人ぐらいしかいない学園に劇団が5つもあり、ぼくが所属する文芸部でも、「実験演劇集団」なるものを結成していた。

「新劇祭」まで催したのだから、演劇への熱意はすさまじいものがあった。その頃、阿佐ヶ谷だったかにあった、八田元夫さんの稽古場を訪ねて講演までお願いした思い出がある。

 下北沢に「劇団・風の子」の稽古場があった。ご兄弟で主宰していたが、同期生の池田茂雄君が、座員だったので、主宰者のお二人(名前を忘れてしまった。今は亡くなられている)がよく駒大に訪ねてこられたので親しくさせてもらっていた。

「劇団風の子」は創立60周年になるそうで「邪宗門」を訪れたおりに記念公演で「子供が少国民といわれたころ=銀次郎とハルの場合」を「東演パラータ」でやっていた。

 二日間だけの公演で見ることができなかったが、チラシだけを頂いて読んでみた。

 制作にあたってとあり「創立者たちの子供時代は戦争一色、もちろん彼らは「少国民だったのです。しかし、それはもう「戦争」の体験のない50代、60代の世代によって語らなければなりません。

 人間は、あれほどの戦争をなぜ起こしてしまったのか、可能にしてしまったのは何だったのかを「戦争悲体験者」の私たち自身が知り、そして戦後獲得した価値が風化してしまわないように、過去に尋ねながら、語りつぎたいと思います。

 そんな思いでつくる小さなお芝居が、ささやかでも、これからの子どもたちにとって、未来を生きるための「羅針盤」になれば幸いです。」

 戦争を経験した人間が少なくなってきた今、戦争のおそろしさを後の時代の人たちに語りついでいかなければという思いに強くさせられる。

 劇団の主宰者と思われる、ぼくと同じ年代の山中恒さんが、「今、戦争を考える手がかりに」と題して書かれている。長い文章なので最後の部分だけを引用させて頂く。

「戦争くらい格好悪くて、みじめなものはありません。いざ戦争となったら、的を格好良く殺す前に殺されることもあるのです。

 戦争は国と国が全力を挙げて戦うものですから、個人の生活や事情など問題にされません。国民が傷つこうと、死のうと関係ないのです。その結果、アジア、太平洋戦争で多くの人命が失われましたが、その人たちは格好よく殺されたのでしょうか?

 このお芝居が少しでも戦争のことを考える手がかりになることを願っております。」

 観客からの声も紹介されている。

「私は40代後半です。戦争を知らない世代です。そんな私がこの劇を見て改めて戦争の悲しさ、滑稽さに思いを馳せました。

 子どもさんももちろん見て、感じ、心に残る作品だと思いますが、私たち世代にもたくさん見てもらいたいと思いました。」

 この作品は全国で公演されているようなので機会をみつけてぜひ見てもらいたいものだ。

 劇中の用語解説がいくつも書かれている。ぼくにとっては知らない用語はないけれど、若い世代には解説しないと理解できないだろう。「少国民」「皇軍」「B29」など。

 参議院選挙、自民党だけに勝たしていいものか。真剣に考えなければ。戦争への足音が聞こえてくるようなので……。

199

第22回「伊藤文学と語る会」

///////////////////////////////////////////////////////////////

8月24日(土)午後12時~14時 ※途中参加・中途退出自由。
会場:下北沢一番街、カフエ「占茶」
住所:世田谷区北沢2ー34ー11 リアンビル2階 電話・03ー3485ー8978
会費:各自が飲食した分だけ。コーヒー¥380、ハヤシライス¥600

初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!
お気軽なご参加を、お待ちしております。

///////////////////////////////////////////////////////////////

|

« 第23回「伊藤文学と語る会」 | トップページ | 紳士的だったアメリカ兵? »

コメント

It's a shame you don't have a donate button! I'd most certainly donate to this fantastic blog! I guess for now i'll settle for book-marking and adding your RSS feed to my Google account. I look forward to fresh updates and will talk about this website with my Facebook group. Talk soon!
ヴィトン ベルト http://www.vuitton-japan.com/ルイヴィトン-ベルト-nihon-19.html

投稿: ヴィトン ベルト | 2013年8月30日 (金) 01時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/57898923

この記事へのトラックバック一覧です: 戦争くらい格好悪くて、みじめなものはない!:

« 第23回「伊藤文学と語る会」 | トップページ | 紳士的だったアメリカ兵? »