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2013年9月21日 (土)

ブログのお蔭で、50年ぶりの出会いが!

 ネットの普及によって、ぼくの雑誌『薔薇族』は、廃刊に追いこまれてしまったが、今のぼくはネットにブログを書き続けることで生き甲斐を見出している。

 9月1日、下北沢の喫茶店「占茶」で待ち合わせて、昭和27年(1952年)に駒沢大学の国文科の同期生だった、神尾小次郎君の娘と夫と孫とに出会った。

 伊豆七島の中の小さな島、神津島に、神尾君は10年間も、中学校の教師として勤めていた。

 神尾君、22年も前に70歳で他界されているが、奥さんは92歳で元気だそうだ。

 この出会いのきっかけを作ってくれた人は、神尾君の教え子で、島に住む65歳の清水姫美江さん、その娘さんは島を去って東京で生活している。その娘さんの由紀子さんが、ぼくのブログに「神津島へ、エメラルドの海を越えて!」と書いたのをみつけて、カフエ「占茶」での「伊藤文学と語る会」に出席してくれたのだ。

 そんなことがあって、51年も前に神尾君が中学の先生をしている神津島に何度も訪れるようになったのだが、急に神尾君の家族のことが気になって、思いきって電話をかけてみた。

 当時、旺文社から発行されていた『時』という雑誌に、「カメラルポ・島の教育に捧げた青春=神津島の十年選手、神尾先生」の見出しで、神尾君の島での生活ぶりが紹介されている。

「神津島、人口約二千五百人。学校は小学校と中学校しかない。中学校を出ると男の子は漁師、女の子は農業につく。

 神津島に神尾先生は、十年前赴任してきた。鳥もかよわぬ神津島に、新婚の奥さんと、名刺一枚を頼りに絶海の孤島にやってきた神尾先生だった——」とある。

 その頃から島も大きく変わっているようだ。港も二つできて、大きな船が停泊できるし、飛行場もあり、調布からとんでくることができる。ところが島では働く場がないから、中学校を卒業すると、若者はみんな東京に出てしまう。そのため人口も千七百人ぐらいにへっているそうだ。

 中学校、小学校の生徒もへり、この島も年寄りばかりになっている。一時は島ブームがあって、観光客が押し寄せたことがあったが、今ではそれもへっているようだ。

 神尾君は『時』に「神津島にかけた青春」と題して、一文を寄せている。

「月日の経つにしたがい、村人の素朴な情にあつい、心根にしばしばそうぐうしたが、他人の私のために親身もおよばぬ親切心は、やっぱりこうした大自然の美から生まれてくるのではなかろうかと、考えさせられた。(中略)

 郷土愛のない人間ほど哀れなものはない。

 私が口ぐせのように話していたことを彼らは実行しようとしているのだ。

 私の十年の生活の中で自慢し誇れる唯一のものは、卒業して実社会で働く教え子たちが、こころやすく訪れてきては、愛情の問題、結婚それから村作りの話などを自由に語り合えることだ。

 神津島にかけた青春——私は幸せものだ。」

 と神尾君は結んでいる。先生っていいな、教え子たちが、みんな島の指導者になって、島の発展につくしているそうだ。

 50年の歳月が流れてしまったけれど、元気なうちになんとか島を訪れたいと思ってはいるのだが……。

 神尾君の娘さんも、ご主人も日大の芸術学部出身で、それぞれが自由な生き方をしている。

 ブログのお蔭で、50年ぶりの出会いができた。これからはどんな出会いがあるだろうか。

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旺文社刊『時』に載った神尾君の記事

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コメント

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投稿: ナイキ ゴルフバッグ | 2013年10月15日 (火) 13時01分

拝見させていただいております。
伊藤文学氏は同性愛者ではないのになぜ、薔薇族が作成できたのか理解できません。男として性欲の観点での理解者はなんとなく解るのですが、文学氏が同性愛者であれば理解はできます。ラブオイル校長でがんばっておられるのも拝見しました。なんだか理解ができません。

投稿: | 2013年9月21日 (土) 08時39分

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