« 血のつながりって不思議なもの | トップページ | 第24回「伊藤文学と語る会」 »

2013年10月 5日 (土)

お上にもお慈悲がある!

 花の生命は短い。写真に撮ろうかなと思いながら何日か過ぎてしまうと、もう盛りの美しさはない。

 少年愛の人から見る少年も、美しい時代というのは、あっという間に過ぎてしまうものらしい。

 その美しいひとときの少年の絵や、写真を世界中の画家や、カメラマンが描き、写真に撮ってきた。

 なかにはわいせつなものもあるかもしれないが、少年の裸の写真を持っているだけで罪にしてしまう法律を作ろうなんて、あまりにもひどい話だ。

 神奈川県のJ君が、1979年の『薔薇族』10月号にこんな投稿を載せている。

「ぼくが中二のときに初めてトイレの中でやったオナニーは、しゃがんだままで手のひらで亀頭をやみくもにこすったものだった。その時の天にものぼる気持ちは忘れられない。やってる最中、こんないいことが人生にあったのかと思ったよ。

 中三の修学旅行の夜、オナニーの話が出たわけ。オナニーのことなんて誰とも話したことのなかったぼくは、胸がドキドキしたね。そして、たいていの奴がもう経験ずみと知って、なんだと思ったわけ。

 たまたま三年間同じクラスだった奴にすごい美少年がいて、ぼくなんか異常に彼を意識しちゃって、ろくに口もきけなかったけど。

 彼なんかは常に、美しくないぼくを拒絶しているって感じだったね。まあ高校生だったのだから、そして彼は典型的美少年で、ぼくは不細工で、そのうえ彼を憧れちゃってたのだから、クラスメートだった三年間に、けっこう席もとなりになったりしたのだけど、話した回数なんて、ごく僅かだった。

 そんな美少年君も、高三の頃にはあまり似合わないメガネを常用しはじめて、急に光が薄くなっちゃったけどね。

 本当に少年愛(こういうのをそう呼ぶのだろうと思うけど)、なんとも、はかないものだね。相手が本当に美しい期間なんて、数年のことだろうからね。

 肉体にしろ精神にしろ、青年ぽさが出てくると、もう駄目なんだ、ぼくは……。それにしても彼は当時、美しかったよ。白く輝く肌、甘い瞳、形のよい鼻、少年らしく赤い唇。それにある種の聡明さ。

 大学生になってから、いくつか家庭教師のバイトやったけど、ある中二の教え子が、それにそっくりだったんだなあ。その子、口ではちょっと生意気なこと言ってたりするんだけど、かわいくてね。教えている間は、ずいぶん苦しかったなあ。

 そんなことがあって、その子が中三になって、間もなくバイトをやめたけどね。じつはその子、一番美しかったのは中二の時だったんだ。

 そしてその頃、ぼくは雑誌を通して、この世界の人たちと付き合うようになった。最初のO君はひどかった。会ってみると全然好みじゃないんだ。

 その頃は、会った以上、逃げ出すことは出来ないなんて思ってたものだから、ビジネスホテルで寝て、うんざりして翌朝別れたけど、これはと思ったのは、三人ほどだったなあ。今はひとりいるんだけどね。

 そしてさまざまなオナニーのやり方を知ったのだけど、オナニーも、もういいかげん、あきてきたんだね。オナニーは覚えてから八年たつと、もうやらないでもよくなるなんて聞くけど、ちょうどぼくも八年目なんだよね。この頃は週に三回程度だけど、もっと減らしてもいいなあ。」

 最近、「鬼平犯科帳」ばかりぼくは見ているけれど、鬼と呼ばれる鬼平だって、お上にもお慈悲があるって、大目にみのがすことも。

216
花の生命は短くて

|

« 血のつながりって不思議なもの | トップページ | 第24回「伊藤文学と語る会」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101967/58296273

この記事へのトラックバック一覧です: お上にもお慈悲がある!:

« 血のつながりって不思議なもの | トップページ | 第24回「伊藤文学と語る会」 »