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2013年12月30日 (月)

本を売ることの難しさを!

 下北沢の駅周辺には、小さな個人商店の書店が、5,6軒はあったが、みんな消えてしまい、今では北口駅前のスーパー「ピーコック」の3階にある「三省堂書店」だけになっている。
 
 小さな書店がやっていけなくなった理由は不景気が続いているということもあるが、それよりもあっちこっちに出現したコンビニの存在だ。
 
 小さい書店の安定した収入源は、週刊誌、月刊誌などの売上だ。コンビニの出現でそれらの雑誌類がコンビニに置かれるようになったことは痛かった。
 
 それと大型のチェーン店の書店が、各地で出店し、売り場面積を拡大していったのだから、小さい書店は、廃業に追いやられてしまった。売れる本は、大書店に回されて、小さい書店にすぐに入ってこない。なんでも揃っている大書店に客を取られてしまうのは当然のことだ。
 
 今度「スペースシャワーネットワーク」社の編集部の岩崎梓さんの熱意が、ぼくの著書『ぼくどうして涙がでるの』を48年ぶりに復刻させた。
 
 ぼくとしてはなんとしても初刷だけでも完売して、損をさせてはいけないと、出来るかぎりの努力をしている最中だ。
 
 しかし、大きな壁が立ちふさがっている。今の時代、ネットの時代で本を読まない人が増えてしまっているという現実がある。それと景気が少しもよくなっていないこともある。
 
 ぼくが『薔薇族』を創刊する前に、単行本を出し続けていた頃は、取次店(本の問屋)に配本するときの卸値は、大手の出版社とそう大差はなかったが、今は取引条件がかなり悪いようだ。
 
 それに本の刷部数も、昔は初刷を5千部以上作ったので、地方の書店にもくまなく配本できたが、今は2、3千部だというのだから、どこにくばられるのだろうか。
 
 大きな書店は大量に本を扱うのだから、取次店に圧力をかけて、正味を少しでも安くする取次店から仕入れているようだ。これはどこの業界でも同じことだろう。
 
 大きな書店は、大きな出版社から売上が上がると、報奨金がもらえるので、どうしても大出版社が出す本を少しでも、長く店に置いて売ろうとする。小さな出版社の本は、棚にも置かれないままに、すぐに返本されてしまう。
 
 三省堂書店の下北沢駅前店、店長さんが一番めだつところに、手描きのポスターを立てかけてくれ、10冊置いてくれているのに、2週間ほど経って様子を見に行ったら、1冊しか売れていない。これにはがっくりしてしまった。
 
 東京新聞が、2013年12月14日の朝刊に[「患者支えた絆 復刊」の見出しで、小形佳奈記者が、じつにいい記事を書いてくれた。
 
 月刊『WiLL』にも、記事が載った。
 
 新聞・雑誌、そしてぼくの時代には、出したくても出せなかった「朝日新聞」に、暮れの30日の朝刊に広告を出してくれるというのが、それもあまり効果がない時代になっている。
 
 ネットを見ている人たちって、お金を出してまで、本を買おうという人はいないのだろうか。
 またテレビドラマ化をするべく、働きかけてくれている友人もいる。まだ諦めるのは早い。
 
 昨年から今年にかけて、大ベストセラーを出した、阿川佐和子さんが推薦文を書いてくれて、帯に入れているのだから、売れないわけがない。
 
 いつの時代でもいいものはいいのだ。読んでくれさえすれば、胸を打ち感動させることは間違いない。

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コメント

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投稿: シャツ メンズ | 2014年1月18日 (土) 14時48分

伊藤先生、初めまして!
私は和歌山に住む53歳の男性です。
「ぼくどうして涙がでるの」買いました!
WILLの2月号で先生のコラムを拝見し、
心臓病で亡くなられた先生の妹の紀子さんと
病室で出会った和ちゃんの話を読み、涙が止まりませんでした。
私の一人息子はまだ6歳なので、もしもと考えるといたたまれない
気持ちになりました。私は昭和35年生まれなので、
和ちゃんは私より3歳年上なのですね。親近感もわきます。
是非、手にとって読みたいと、和歌山市の本屋
で探しましたが、なかなか入手できず、
一番取扱の多い本屋でかろうじて一冊見つけた次第です。
まだ途中までしか読んでおりません。
読後にまたコメントさせて頂きます。

投稿: mon | 2014年1月 2日 (木) 15時19分

こんにちわ。初めてコメントします!私は本はやっぱり紙がいいと思います!仕事が休みの日に本屋さんに行くのが私の至福の時間なんです!町の小さな本屋さん頑張って!

投稿: コン太 | 2013年12月30日 (月) 21時35分

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