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2013年12月 7日 (土)

阿川佐和子さんも、涙を流してくれた!

 テレビ朝日の連続ドラマ「ドクターX」を毎週楽しみにして見ている。
 視聴率も11月14日の放送は、23.7%と、トップだ。米倉涼子演じる大門未知子の決めゼリフ「私、失敗しないので。」は、カッコいい。
 
 ドラマとしてもよく出来ているが、ぼくが注目しているのは、ドラマの中に出てくる手術室だ。ドラマの終わりに協力した会社名が出てくるのだが、文字が小さいし、右から左に流れるように消えてしまうので、判読できない。
 はっきりと映るようになっていないのに、協力会社は、どんなメリットがあるのだろうか。手術室のあれだけの設備をセットで作るのは不可能だろう。どこかの大学病院が手術室を撮影に使わしているに違いない。
 
 妹が東京女子医大の心臓血圧研究所で、2度目の手術をして、帰らぬ人となったのは昭和48年12月20日、32歳。今から40年前のことだ。
 
 日活で映画になったのが、昭和40年のアキの芸術祭参加作品としてだが、48年も前のことで、手術室も当時としては、最新の設備だ。しかし、「ドクターX」の手術室と、48年前の手術室とはまったく違う。
 
 榊原先生が初めて心臓にメスを入れたのは昭和25年のことで、患者も日本人ではなかったそうだ。それからの医療器具の進歩は、すさまじいものがある。
 
 当時は手術の前に、成功率は五分五分とか、妹の場合は、四分六分なんて言われたものだ。カテーテルという検査で亡くなる患者もいた。
 
 2013年11月14日(木)の読売新聞の夕刊に「3D手術室・京都大学病院に完成」という記事が載った。
 
「京都大病院は13日、脳や心臓などの3D(立体)映像を見ながら治療ができる最新式の手術室を整備したと発表した。
「次世代型ハイブリッド手術室」と名付けられ、整備費は、約8億5000万円。」
 
 妹が手術をした時代には、インターネットとか、携帯電話なんてなかったし、日活の映画も、カラーでなくて、モノクロだった。
 
 今なら妹は亡くなることはなかったが、多くの患者たちが亡くなり、医師たちも経験を積んで、多くの外科医たちが育っていった。
 
 妹が入院していた401号室には、患者たちに言い継がれていた、ジンクスみたいなものがあった。
 
 手術室に患者が手押し車にのせられて、運ばれていくときに、見送るものが泣いたり、患者が泣いたりしたら死んでしまうと。
 
 そのことを手術室に運ばれていく、5歳の和ちゃんもよく知っていた。だからこそ泣いてはいけないと、涙がでるのを必死にこらえていたのに、自然に涙がほほを伝って落ちてしまう。そのとき坊やが最後に言い残した言葉が「ぼくどうして涙が出るの、教えてよ看護婦さん」だった。誰も答えることはできなかった。
 
 ぼくは、和ちゃんのその最後の言葉を、ほんの題名にした。
 
 銀座のキャバレー「白いばら」で、ぼくは『裸の女房』と『やらないか!』と、2冊の出版を祝う会を盛大に開いたが、団鬼六さんが2度とも出席し、スピーチをしてくれた。そして「白いばら」が気に入られ、講談社刊の自伝エッセイ『死んでたまるか』の出版記念会を開かれた。
 
 そのとき出席していた、阿川佐和子さんに、ぼくは出会い、一緒に写真も撮らせてもらった。そのときの出会いがあって、阿川さんは推薦文をいくつも考えてくれた。
 
「答えられない。だから私も涙が止まらない」
 
 いい言葉ではないか。
 

第25回「伊藤文学と語る会」

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12月21日(土)午後12時~14時 ※途中参加・中途退出自由。

会場:下北沢一番街、カフエ「占茶」

住所:世田谷区北沢2ー34ー11 リアンビル2階 電話・03ー3485ー8978

会費:各自が飲食した分だけ。コーヒー¥380、ハヤシライス¥600

初めての方、女性の方、ご年配の方、お一人様、大歓迎!

お気軽なご参加を、お待ちしております。

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コメント

You have mentioned very interesting details ! ps nice web site . "I hate music, especially when it's played." by Jimmy Durante.
アグ http://addererevision.dk/SEEEMS/ugg10.html

投稿: アグ | 2013年12月16日 (月) 11時48分

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