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2014年1月18日 (土)

ぼくにしかできないことが、まだある?

 ネットや、携帯電話なんてものが、この世に存在しなかった時代、頭の悪いぼくのような人間でも、行動力と、決断力があればなんでもできた。
 
 58年前、新聞、雑誌がおどろくべき力を持っていたので、その力を借りて、ぼくの処女作というべき『ぼくどうして涙がでるの』は、日活で映画化され、ベストセラーにもすることができた。
 
 1971年には、日本で最初の同性愛誌『薔薇族』を創刊、日本初の男性ヌード写真集「脱いだ男たち」「少年たち」と、同性愛者向けの単行本も次から次へと刊行した。
 
 ぼくのこれからの発想は、すべてマスターベーションからだったが、今の時代、ネットを使えない人間は、急に目が見えなくなってしまった人と同じだ。目が見えなくたって、立派な仕事をしている人は、いくらでもいるのだから、このたとえはまずいが、すぐに考えつかないのでかんべんしてほしい。
 
 なんでこんなことを書きだしたのかというと、2014年・1月7日(火)の東京新聞に、「25歳ネット界カリスマ=自分の物語紡ごう」という記事を読んだからだ。
 
 中1の夏に高知の海で、飛び込みをして、消波ブロックに激突、頚椎を損傷した。動くのは首から上と、両上腕部だけ。高校に進学したが、将来に希望を持てずにいた。
 
 将来に希望が持てずにいたときに、たどりついた答えがネットで情報を売ることだった。
 
 この青年、半身不随でありながら、17歳で1億円を売り上げた業界のカリスマだ。口にくわえた割り箸で、パソコンを操作している佐和大輔くんの写真が載っている。
 
 82歳でなにか新しいことをやろうとしても、ネットを操作できなければ、なにもできない。
 
 割り箸を口にくわえて、パソコンを操作する。手で絵が描けなくたって、足で描いている人もいたっけ。
 
 年をとったからといって、パソコンを操作することを勉強すればいいのかもしれないが、ぼくにはどう考えたってできる話ではない。
 
 他人様の書いた本を全く読まない、卒論を書けずに、お情けで卒業証書をいただいたようなぼくには、無理な話だ。
 
『薔薇族』だって、雑誌づくりの経験がまったくなかったぼくに、出会った雑誌づくりの名人の藤田竜さんの助けを借りて出し続けることができた。
 
「無償の愛」と、美輪明宏さんはよく言われる。ぼくも意識したわけではないけれど、心臓病の人たちのために、頑張っていた時代も、同性愛の人たちに、少しでも心の支えになればと雑誌を続けて出してきた。
 
 毎月、下北沢北口のカフエ「占茶」での「伊藤文学と語る会」でも、「占茶」のママが「伊藤さんのコーヒー代ぐらい、集まった人からいただいたら」と、助言してくれるが、ぼくは集まってくれた人たちから、逆に、若いパワーをもらっているので、できることならみんなのコーヒー代くらい払ってあげたいぐらいだ。
 
 大晦日のNHK紅白歌合戦を見たが、照明技術の進歩は目覚ましいものがある。すべてコンピュータで操作しているのだろうが、先妻のミカが踊っていた、1960年代は、照明は手作業だった。
 
 ヒット曲を作り出せない構造になってしまった、歌謡曲・演歌の世界はもう終わりかもしれない。サブちゃんが、紅白は今年限りと宣言するのも当然のことだ。
 
 コンピュータ時代が生み出した若者の音楽は、ぼくには理解できない。しかし、今でも原稿用紙に書いて、郵便で送って、ブログを更新してもらっているぼくのような人間でも、まだやれることがあるに違いない。ぼくにしかできないことを今年は見つけ出していくつもりだ。

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コメント

伊藤文学さま

こんにちは。
はにゅう・ひろしと申します。

実は昨年秋に、彩流社さんの本の出版イベントで
高田馬場・芳林堂のビルの階上でお目にかかっています。

本は「ゲイ」の本(匠さんが著者です)です。
小生は一応、出版編集をしています。

いまはフリーランスです。
彩流社さんのイベントは直近で
お知り合いになった、「河野さん」と
営業部の「春日さん」からお誘いを受けて伺いました。

匠さんは存じ上げていなかったですし、
そちらの本も読んでいませんしたが

なんといっても、われらの出版の伝説である
伊藤さんにお目にかかれる!!

と勢い込んで楽しみに伺いました。

イベント終了後につい調子にのって
お名刺交換までしていただきました。

ついでに年賀状まで出してしまい、
伊藤さんから賀状の返信とともに

先日行われた、渋谷での花田さんとのイベント
のご案内も頂戴しました。

・・・楽しみにしていたのですが
都合ができて伺えませんでした・・・

小生は年男、ひのえうまで
10月に48になります。

ずっと編集ばかりやってきて
(若い頃は雑誌、直近では書籍が多かったです)

一昨年、勤務した出版社が商業出版を
やめることになり、放り出された
というわけです。

それでもまだ出版でやっていくつもりです。

一応家庭があり、妻には迷惑をかけていますが。

それでも先祖帰り?って言うんでしょうか?
食えなくても出版やりたい自分に気づきました。

小生は読書家でないですが、
人にお目にかかったり、お話をおききしたり、
さらにお話をすることだけが好きで、この仕事を続けてきました。

いまではそれを貫くしかないと覚悟もできました。

少しだけ考えたりする時間が
思いがけなくできたことに今では感謝ですね。

そういう決意を固めたころに
伊藤さんのお話をお聞きする機会にも
恵まれました。

いつか、というか
おそらくまだまだずっと伊藤さんは
お元気だと思われます。

最近、電子書籍というものにも
取り組み始めました。

あまりお金にはならないけど
過去の名作で、文庫になっていない作品や
いまでは少なくなった「いい古本屋さん」でも

見つけられない本を探して
電子ででも出せるなら、自身がうれしいのは
もちろん、その隠れた名作を発見してくれる
「未来の読者さん」もいるはずですよね。


もちろん「紙」の本の企画をご覧頂くのが
第一に思います・・・

伊藤さんがブログに書かれているように
小生だって電子とかいっても、コンピュータとか
ほんとは苦手なんですよ・・・

でも、伊藤さんの過去の名作で
もしも「電子」にしてもいい、
という作品などがございましたら
ご検討をいただくことはできないでしょうか?

もちろん、そもそも「あんた、だれ?」
という初めの問題もありましたね。

パソコンが苦手な私でも
ウェブサイトを持っています。

「狩猟舎」(しゅりょうしゃ」と言います。

http://www.shyuryosha.jp/

(ちなみにメールアドレスは下記です)
pmu7sed@gmail.com

伊藤さんから頂戴したお名刺も持っています。
(おそらく小生の名刺もあるはず・・・。
ま、なくなっていたっていいのですが。)

ぜひ一度お目にかかって
これまで出版に関わり、
さらにこれからも関わり続ける覚悟をお持ちの

大先輩からお話をお聞きしたいです。

あらためてご連絡させていただいても
よろしいでしょうか?

小生の人生はまだ半分も超えていない
って最近思うようにしています。

まだまだやれること、やりたいことが
あるので出版で、残り半分以上の人生を
楽しく過ごしたいですね。

伊藤さんはスーパーマンだから
きっとあと1世紀くらい?は
出版をやりながら生き続けちゃうんじゃないでしょうかね?

(失礼な物言い、言い方をしたことを
おわびします)

ともかくも伊藤さんのブログは
ほかの人のブリグなんて読んでいない
小生にもパワーをいただけます。

ほんとは伊藤さんに比べれば
まだまだ、ひよっこの小生から
伊藤さんにパワーを差し上げないと・・・

ですよね?

また感想をお送りします。

ご多忙なお時間を頂戴してしまって
申し訳ありませんでした・・・

羽生 弘(はにゅう・ひろし)拝

東京都目黒区目黒本町1−16−13
マンションニュー目黒809

080−8883−5759

投稿: はにゅう・ひろし | 2014年1月24日 (金) 00時23分

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