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2014年8月 2日 (土)

九州の街での少年にまつわる悲しい話

 2014年6月のカフエ「占茶」での「伊藤文学と語る会」に、はるばる九州のある街から出席してくれた青年がいて、嬉しかったことがあった。
 
 その青年と何度か手紙のやり取りをしているが、彼の住んでる街での悲しい出来事を知らせてくれた。
 
「その出来事が起きた日は、3年前、2011年の4月でした。その頃、ぼくは福岡に住んでいました。
 
 ある日の朝、職場の課長から、「以前、職場に来たことがある人が自殺した」と、小声できかされた。
 ぼくはその方を職場で見たことがあり、「おとなしい、マラソンの小出監督のような優しいおじさん」という印象で見ていました。
 
 もともと、家族経営の建設業を営んでおり、地元の市議会議員もされた人望のある方でした。
 ちょうど、立候補していた次回の選挙日を控えていて、当選し続投も確実と思っていたぼくは、「なぜ、そんな大事な時期に自殺かしてしまったんだろう」と、か思って聞いてみました。
 
 すると課長の口から思わぬことが。「その人は少年に手を出してしまい、それが少年の親にばれてしまった。
 警察の事情聴取を控えている日に自殺したそうだ」と聞かされ、体から血の気が引いて意識が遠のく気がしました。
 
 その方には奥さんもいて(お子さんのことはわかりません)ご自身のお母さんも同居されていたと聞かされました。
 
 ぼくはその方が警察の事情聴取から逃げたくて自殺したんだと思いました。残された家族はこれからどうなってしまうのか……。
 こんな田舎でそんな出来事が起こったことが信じられなかった。たとえ少年が好きだとしても、それが悪いことなのでしょうか?
 
 おとなしそうな方だったので、少年に無理矢理でなかっただろうし、暴力をふるったわけでもなく、ただ一緒にいただけだとしたら、自殺するほどのこととは思えません。
 
 でも議員選挙の投票日を控えていた中での事情聴取、これからずっと狭い田舎で、うわさを気にしながら生活できるか、家族をどうするか、いろいろ考えると、ぼく自身がその状況でも死ぬことを選んでしまうのではないかと、思いながら課長の話を聞いていました。
 
 会社の経営も厳しかったため、表向きは会社の経営難による自殺と受け止められたようで、その後は、課長以外からその話は聞きませんでした。
 
 会社は誰も引き継がず、空き家になり、家族もどこへいったのか判りません。
 その日以来、ぼくはそのことがずっと気になっていました。ぼくはその方がどうすれば死なずにすんだのかをいろいろと考えました。」
 
 なんとも悲しい話ではないか。こんな話をぼくに知らせてくれた青年に感謝している。具体的な話がないと、ぼくの考えを伝えることができないから。
 
 昔の少年だったら、大人にいたずらされたとしても、親に告げ口などしなかった。
 関西の青年が銭湯で少年のからだを触り、親に言われてしまったので、警察に逮捕されてしまった。青年は自分は触ったりしないと、言い張ったが、警察や、健二はどうしても少年の言い分を正しいと思ってしまう。
 
 こうなると裁判になり、留置所生活が長引いてしまうから、職も失ってしまう。こうした場合、素直に罪を認めてしまうことだ。そうすれば初犯であれば、悪くても罰金で済んでしまう。
 
 警察は事情聴取したことなど、職場や家族にしゃべったりはしない。大事なことは少年に手を出したりしないことだが、万が一、そのようなことになったら、素直に謝ることだ。
 
 こんなこと、二度と起きてはほしくない。

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