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2014年8月25日 (月)

菊の花 連想させて迷惑か?—『ゲイ性愛辞典』は、労作だ!—

 パーティー好きのぼくは、『薔薇族』の200号記念パーティーを新宿の「東京ヒルトンホテル」で開いている。
 
『週刊朝日』の1989年8月4日号に、こんな記事が載っている。
「ホテル「菊の間」で開かれた『薔薇族』創刊200号パーティーの聞かぬが花」の見出しで。
 
「ま、偶然ということにしておきましょう。シャレの分かる人には、分かるでしょうから。7月21日(今から25年前のことだ)、月刊『薔薇族』200号記念パーティーの席上だ。
 会場を東京ヒルトンの「菊の間」にしたことについて、編集長の伊藤文学さん(57)(若かったな)は、こう答えた。
「雑誌の名から「薔薇の間」にしたかったんですが、ホテルにない。それに外国では薔薇がその象徴ですが、日本では菊ですから、かえって分かりやすいと思ってね。」
 ちなみに、これ人体にある伊東沖噴火口のこと。外国では色彩から発想しているが、日本では形状から名付けているらしい。
「本当は愛読者の方達をお招きして、お礼を言いたかったのですが、ウチの読者は公の場には出てきたがらない。残念です。
 創刊号は70頁でスタートして、200号は416頁と、6倍の厚さになっているが、愛読者に対する世間の壁も厚いのだ。」
 
『週刊朝日』は、創刊したときにも、いち早く紹介してくれた。堅い雑誌なのにありがたいことだ。
 
 いけだまことさん編著の『ゲイ性愛辞典 もう一つの文化を知るバイブル』(一粒書房刊・定価2000円+税)
 ぼくは序文まで書かせてもらっている。
 
 7月に刊行されていて、書評を書かなければと思いながら、なかなか書けなかった。
 
「1万点を超える文献を読み、完成までに10年の歳月をかけた、日本に、いや、世界に類を見ない労作と言えよう」と、序文に書きながら、366頁もの分厚い本に圧倒されて、手も足も出ない。
 
 そんなときに『週刊朝日』の記事を見つけ出した。79頁を開いたら、即座に解答が出た。ゲイの用語なら、なんでも分かる便利な本だ。
 
「菊  菊の花が肛門に似ていることから、鶏姦の対象として男色における肛門の異称。例・このところついぞ味わったこともない、特製の菊を食い散らかした余韻は、まだ下のあたりで残っていたりする。『アドン』。例・最愛の彼と死別し丸一年、菊穴恋しい。『サムソン』」
 
 そのほかにも、いろいろと例が出てくる。
 とにかく、よくぞ調べたものだ。ゲイに関する用語は、すべてこの本に載っている。おひとりでワープロで打って、完成させたのだから、ただただ驚きだ。なんという執念だろう。
 
 この本は全国の書店で、注文すれば取り寄せてくれるし、書店に頼みにくかったら、ネットでも注文できるそうだ。新宿二丁目のポルノショップ「ルミエール」にも置いてある。
 
『週刊朝日』の記事は、こんなことまで書いている。
 若い人は知る由もないが、「この夜、会場でウケていたひそひそ話が一つ。例の宇野総理の芸者騒ぎの真相と称するものだ。もちろん根も葉もないパーティー・ジョーク。
「あの人は、実はこの世界の人。それがリークされてはまずいというので、あえて女性問題にすり替えた」と、いうもの。参院選の前に噂になれば支持した層が増えたかもしれない。」
 
「さようなら・美空ひばり」葬儀の写真がカラーで。遠い、遠い昔の話だ。

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コメント

編著者として、意表を突く切り口に感服―『薔薇族』の200号記念パーティーのエピソードと拙著の組み合わせも絶妙です。ありがたく拝見しました。これが伊藤文学さんの厚みあるいは奥行きなのでしょうか。弱輩者が生意気にもそんな感想を持ちました。深謝

投稿: いけだまこと | 2014年8月27日 (水) 08時10分

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