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2014年9月22日 (月)

秘密の楽しみをもって生まれて幸せ!

『薔薇族』の読者は、長い長い手紙をくれた。今の人は、こんな長い手紙を書くことはできないだろう。書くことによって、発散していたのかも知れない。
 松江正一さん、少年を愛する方で、「秘かに少年を愛して40年」という、タイトルの投稿だ。
 
「男が男に恋をし、男が男に性欲を感じる。それも相手が少年に限られていたり、中年に限られていたり、その範囲は極めて狭いものになっている。
 
 いったいこんな精神作用を、だれが人間に植え付けたのであろうか。
 人間社会においては、男と女が結ばれるのが、最も自然な姿であることは、いうまでもない。この世にある全てものは大自然の摂理に従って、なんの狂いもなく、いとも正確に回転している。
 
 秋がくれば山は紅葉し、やがて雪が降る。春になれば、また新しい木の芽が伸びてくる。この偉大なる自然の力。どこにもこの自然の力に逆行するようなものは見当たらない。
 
 人間の心の中にだけ実に不思議な、けれども実に楽しい自然に壮反する作用を与えたもうた。これまことに神のなせる業。神々の正気の沙汰なのか、それとも神々のたわむれなのか……。
 
 ひそやかに、いつもびくびくしながら楽しむ人、おおっぴらに堂々と自分に忠実に生きる人、じっと押し隠して、もやもやと苦しみながら、嫌いな女を相手に一生をむなしく終わらせる人、いろいろであろう。
 
 今に始まった事ではないという。大昔からこの不思議で楽しく、ともすれば危険をはらんでいる愛の形はあったと聞く。
「少年」を受け入れる「心」がある者は、少年を見て最高に美しいと思うのだ。6年生ぐらいから中学生ぐらいの少年のすらっとした足、まだ、どこかたよりなさそうな顔。これこそ美の極致であり、この世の最高の芸術であると、少年愛の人は言う。
 
 では、この楽しい精神作用は、いつどんなときに芽を出すのだろう。ある人は少年期に大人の人から愛されていつとはなしに、この愛を知ったという人もある。
 
 20歳を過ぎて、こんな機会に出会ったという人もある。でも、そういう人たちはみんな心の内にそれを受け入れる「もの」があったから、その芽が成長したのである。
 
 まったくの正常な人であるのに、強い誘惑に負けてという人もあるが、その人もやはり心の片隅にその気がひそんでいたのだ。中にはまったく生まれつき、生まれた時から男しか愛せないように、生まれたという人もいる。」
 
 ここから松江正一さんの3歳か4歳のときからの少年を愛する遍歴が始まり、面白く読ませるが、長過ぎてどうにも紹介することができないのは残念だ。最後に6年生のT君との話。
 
「今、6年生のT君が好きになった。今、新しいこのT君、すばらしいのだ。やさしく心をかけてやり、時に用を頼み、時々、家へ連れてきてお菓子を食べさせる。それだけだ。なついてくれて、用をいやがらずにしてくれて、にっこり笑ってくれたら、それで心が充実しているのだ。
 
 T君、目が大きく、色は黒いけれど、すてきな容貌、今なんでも要求に応えてくれる。夕方、少々おそくなっても、一緒に来ないかと言えばついてきてくれる。可愛いんだ。
 
 密やかに男の子を愛し続けて40年。だれにも教えられずに、この愛を知った私、これからも愛し続けるであろう。神のたわむれであってもよい。この秘密の楽しみをもって生まれてしあわせだと思う。少年は美しい。」
 
 松江正一さん、幸せな人生だったのでは。

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