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2014年10月 4日 (土)

淫嬢の太ももに黒くもが!

 ぼくが毎日のように通っている、下北沢南口のカフエ「織部」に、毎土曜日の昼休みの時間に、ぼくのことを待っている女性がいると、店長から聞かされた。
 
 どうやらぼくのブログを見てくれている人のようだ。店長からその話を聞かされて、ぜひ会ってみたいと思い、土曜日にその女性が現れたら、電話をかけてほしいと頼んでおいた。
 
 土曜日の昼過ぎ、店長からその女性がきているという電話がかかってきた。残念ながら今のぼくは走るなんていうことはできない。
 早く歩こうにも、それも無理だ。「織部」にやっとの思いでたどりついたら、2、3分前に帰ってしまったという。
 
 色白で30歳前後の女性。こうなったらなんとしても会わねばという思いが強くなってきた。
 
 この女性が「織部」に置いていったという画廊での催しのはがき。「淫嬢展」とある。毒ぐもであろうか、太ももに一匹の黒いくもがはっている。この黒いくもが、これからどうなっていくのか?
 
 この女性、何者だろうか? そのへんを歩いているただの女性ではない。心の奥底になにか、ひそんでいる女性ではなかろうか。
 ぼくの妄想は、このくもが動き始めるところからひろがっていく。
 
 1967年(昭和42年)10月、先妻の舞踊家・ミカは、「伊藤ミカ・ビザール・バレエ・グループ」の旗揚げ公演に、フランス地下文学の傑作と評された『オー嬢の物語』を舞踊化した。今から47年も前のことだ。
 
『オー嬢の物語』は大好評で、「週刊新潮」などに紹介されたので、翌年の再演の時などは、700人収容の劇場に当日売りのお客で長蛇の列ができた。
 
 週刊誌を見て全国からお客が来てくれたが、その中に仙台に住むSMマニアの方がいた。この人のミカに対する気持ちと、ぼくが「織部」で会いたいと思っている女性への気持ちは、多少似通ったところがあると感じている。
 
 仙台の人がミカに寄越した手紙には、ものすごい妄想が描かれてあった。『オー嬢の物語』の次の公演を期待するものだ。
 
「題名は「奴隷ミカ昇天す」。奴隷ミカには、あらゆる屈辱、拷問、責め、苦痛が怒涛のごとく襲います。全裸のまま両手吊り、両足に鉄の枷をはめられたミカの胸といわず、背中といわず、連打される鞭、鞭。
 
 全裸に犬の首輪、くさりのふんどしをはかされ、四つん這いで歩く、奴隷ミカ。全裸に鼻ぐさりをつけられ、後ろ手錠、足枷をはめられ、鉄の檻に入れられた、奴隷ミカ。
 全裸の白い盛り上がったり尻に、ドレイと焼きごてを当てられるミカ。全裸の胸や、腹に無数の針を刺し貫かれるミカ。そして最後に十字架にはりつけにされ、再び、激しい鞭の乱打を浴びるミカ。
 
 舞台が暗くなり、やがて明るくなると、降りしきる雪に十字架だけが毅然と立ち、一糸まとわぬ奴隷ミカは、すでに息絶えているが、その顔には苦痛のあとはひとかけらもない。むしろ歓喜の相すら見えている。全裸の肌に鞭痕だけが、はっきり観客に見える。聖なる殉教者の神々しさが舞台にみなぎる。といったような、これは単なる小生の妄想に過ぎません。」
 
 人の女房に対して、とんでもない妄想をと思うが、こんな妄想を抱かせたミカはすごい女性だった。「織部」にくる女性に対するぼくの妄想などかわいいものだ。
 
 今の世の中、平凡な人間ばかりで面白くない。しかし、中国と戦争したらなんて妄想だけは持ってもらいたくないものだ。
 
20141001c
 
★「伝説の舞踊家・伊藤ミカ展」2014年11月28日(金)〜12月7日(日)まで、「渋谷ポスター・ハリス・ギャラリー」で開催。

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コメント

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投稿: Top Quality Hermes Birkin Replica | 2014年10月22日 (水) 16時34分

伊藤 文學様へ

まずはお礼を。

織部に置いておりました、私くしも出展致しました『アモーレ銀座の淫嬢展』の告知。

大変ありがとうございました。

ブログを読み顔を赤くしながら喜び、画面を見ておりました。


初めはブログを読み興味を持ち、近くに織部があることもあり、もしもお会い出来たらなと思っておりました。

織部自体気に入って通っておりましたが、店長さんに気を利かせていただきお会いする事が叶いました。

過日、織部では著書をお貸しくださり大変ありがとうございました。
大変感謝しております。

著書を初めて読み、少し伊藤文學様と言う方を知ることができました。

裸の女房にいたっては読んでいる最中は心苦しく、畏れ多くもミカ様と自身と重なる部分がありとても胸が締め付けられる思いでした。

交流会にも参加していますが、まだ緊張してうまくお話が出来ずにおります。

私自身、文學様の妄想を掻き立てる人物ではありませんが、お会いした時に今後は色々なお話が文學様とできればと思っております。
美術館のお話、薔薇族のお話、奥様や取り巻く皆様のお話。
ブログの更新楽しみにしています。

今後もお身体をご自愛されつつ活動されて下さい。

では、またお会い出来ることを楽しみに。

乱文失礼しました。

*和*

投稿: *和* | 2014年10月 8日 (水) 16時48分

文中に出てきた淫嬢展は明日までです!

[淫嬢 展]
2014/09/29(月)----10/05(日)
〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8
奥野ビル515号室-アモーレ銀座ギャラリー515

投稿: | 2014年10月 4日 (土) 13時04分

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