ついに出会った「奇人・変人」の高須基仁さん!
今の世の中、奇人、変人と言われるような人が少なくなってきたようだ。人間が画一化されてきて、はみだし人間が住みづらい時代になってきたからか。
幸か不幸か、まさに奇人・変人と言っていいような人に出会うことが出来た。古い友人のカメラマン、中嶌英雄君が経営する音楽バア「まじかな」で、出版を祝う会を開くから来ないかと誘いを受けた。
そこで出会ったのが、高須基仁という方だ。12月で寒い日なのに、派手な半袖のTシャツを着て、黒い帽子をかぶっている。
この人、声がでかい。耳が遠くなってきたぼくにとっては、ありがたい人だ。集まってきた人は50人ばかりだが、マスコミの人、芸能人、交流関係が広い人だ。
出版した本というのは、『慶応医学部の闇』展望社刊。「福沢諭吉が泣いている」とサブタイトルにある。
慶応医学部といえば、1月30日号の「週刊ポスト」に、「政局激震スクープ」として、「安倍首相・ガン専門医を主治医に登用」という大見出しだ。
「後任者とされるのは慶応大学病院腫瘍センター(ガン専門初診外来)の高石官均・准教授である」
自分の国の総理大臣を悪く言うのはいかがなものか。宗教団体の名誉会長など、数々の大物が入院している「慶応医学部」の闇をすっぱぬくとは勇気のいることだ。
高須基仁(たかすもとじ)1947年12月9日生まれ、静岡県掛川市出身。中央大学経済学部を卒業後、大手玩具メーカーのトミーに入社。学生時代は全共闘の活動家で、警察に逮捕されたこともあるようだ。経歴を書いているだけで紙数がつきてしまうほど、いろんな仕事をされている。
この本の内容を紹介するのは大変だ。読んでもらうしかないが、ドラマの「ドクターX」、かつての「白い巨塔」などで描かれている大学病院内の医師たちの権力争いは、本当のことのようだ。
慶応大学医学部を卒業し、慶応病院に勤務していたが退職。現在、都内でクリニックを開業しており、医学部の同窓会の三四会の理事である、黒瀬巌という方、息子さんを「慶應義塾幼稚舎」に入学させた話だけでも、驚きだ。
幼稚舎に入れるのに、いくら投資したかわからない。数千万、いや、もしかしたら億単位の金を費やしたかもしれないというのだから。
幼稚舎の志願者数は、毎年1600〜2000人近い。その中で合格を勝ち取るのは、150人足らず。
黒瀬さんというお医者さん、息子が合格したのが、よっぽどうれしかったのか、自分の息子と一緒に並んで頭を下げ、妻に写真を撮らせて画像をフェイスブックにアップし、「合格しました!」と打ち込んだ。2013年11月13日の9時59分のことである。
ところが正式発表は、11時からだ、黒瀬はインターネット上で合格者を公表する前から息子の合格を知っていたのだ。そのことを自ら告白したに等しい。
一部の人間は内部の人間を通じ、コネで情報を事前に知りうることができるのだ。
金持ちの子供だけが、名門大学に入る時代、かつての総理大臣、田中角栄さんのように、小学校しか出ていない男が、総理に上りつめるような時代は、もう二度とこないだろう。
年が明けて高須基仁さんを囲む新年会があったが、右翼の人もきていて、相変わらず大声でしゃべりまくる高須さん。二度しか会っていないが、今度、二人だけでトークショウをやろうと言ってくれた。ひとりでしゃべって、ぼくにはしゃべらせてくれないのでは。
高須基仁さんとぼく
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コメント
2月20日銀座「まじかな」にて高須基仁・伊藤文学トークショウ決定しました。詳しくは後日
投稿: | 2015年1月27日 (火) 15時54分