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2015年1月 5日 (月)

東京大学に招かれたなんて夢のよう!

 頭の悪い、劣等生のぼくが、東大生を前にして教壇に立つなんて夢のような話だ。これも『薔薇族』を35年も出し続けてきたからだろう。
 
 去年の5月に神田の専修大学の講師の先生が、ぼくのことを招いてくれることになっていたのが、学校側から理由を言わずに、中止ということになってしまった。
 
 まだまだ同性愛に対する偏見があるということだろうか。
 
 東大の駒場にある教場だ。2014年12月22日、10時に正門の前で、ゼミの講師の石丸径一郎先生が待ってくれるということだ。
 
 石丸先生から先に渡されていた「2014冬学期 全学自由研究ゼミナール シラバス」という印刷物。まず「シラバス」ってなんのことか分からない。
 
 講義題目の「サステナビリティ・オランダゼミ・セクシュアル・マイノリティの社会参画」。これも意味不明だ。なんにも分からないのに教壇に立つなんて、申し訳ない。
 
「授業の目標・概要」これも難しい。
 
「近年、メディアでは異性装の「オネエタレント」が人気を博し、海外における同性婚の話題などセクシュアルマイノリティをめぐる社会状況が一般のニュースに上る機会も増えている。
 
 しかし人口の約5%を占めるとされているLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)など、セクシュアルマイノリティが、周囲の無理解や、制度上の不備に起因する葛藤に直面せずに「普通に」自らの能力を発揮できる状況にはほど遠い。
 
 世界的には、性別、年齢、民族やセクシュアリティの如何にかかわらず、ひとびとが活躍し、自らの幸せを追求できる仕組みづくりが目指されてきている。
 
 生産性や創造性を向上させ、重要な顧客層取り込みにつながるとして、ダイバーシティ・インクルージョンに積極的に取り組む有名企業も増えている。
 
 本ゼミでは国内外でセクシュアル・マイノリティの社会参画を推進するために尽力している人々や組織と交流し、また社会の中で彼らの存在がどのように可視化されているかフィールドワークを行う。」
 
 やたらと横文字が出てくるのには閉口してしまう。このくらいのことを理解できないようでは、東大には入れないのだろう。
 
 戦後の大学には「ゼミ」なんていうものはなかった。どんな風に運営されているのだろうか?
 
 森ビルの創業者が東大の出身者で、建物を寄贈されたそうだ。「駒場 21 KOMCEE(理想の教育棟)」機能的にはよく出来た建物ですべてが完備している。しかし、美輪明宏さんに言わせれば、建物の色が一色で、装飾性がまったくない。無機質な建物だから嫌がるに違いない。息がつまりそうだ。
 
 おしゃべりの最初に、ぼくは同性愛に関する研究所などを読んでいないから、自ら体験したことだけをしゃべりますと、断ってからしゃべり出した。
 
 1時間半、いつもしゃべっているような話だけど、30人ほどの東大生はよく笑ってくれた。
 
 東大生がぼくの話を聞いて、どんな感想を持ったのだろうか。感想文のようなものを書いて提出したようだから、あとで先生に聞いてみよう。
 
 前から構内にあるレストランが、すばらしいと聞いていたので、残った学生2人と、先生がお二人とで食事をした。
 
 古い建物で調度品も古い家具で、ぼくの好みですっかり気に入ってしまった。一番の収穫はレストランだ。ぼくを招いてくれた石丸先生に感謝。
 
Img_6803
駒場の東大正門前で
Img_6804
レストランの飾棚はアンティーク

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コメント

すごいですね。
お疲れ様でした。
文学さんの、存在に感謝。

投稿: あや | 2015年1月 7日 (水) 23時07分

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