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2015年2月16日 (月)

『ひとりぼっちの性生活』を復刊するか!

『ひとりぼっちの性生活』
 この本は昭和46年に創刊した『薔薇族』に至るぼくの発想の根源になった歴史的な本で、今から50年も前のことだ。「この本を読んでくださる孤独なあなたへ」と題して、著者の秋山正美さんは、こんなことを書いている。
 
「この本は性について書かれているが、異性との性生活の指導書ではない。いわば“異性との性生活のない生活の本”なのだ。
 現在、現実に性生活を共にする異性がいないために、自分一人の一方通行の性行為を行うほかない人々にとって、これは性の理想の書である。
 
 未婚の男女は何年さきに体験するか予測できない夫婦の性生活の本を、いち早く読みふけるが、結婚以前の孤独な性、自分の性については、あまり読もうとしない。読みたくても孤独な性の本などはどこにもないからだろうが。
 
 昔から異性を相手としない自分一人の性行為は、不潔で、異常で、変態的で、反社会的で、反道徳的で、非人間的な行為だと信じられてきた。それは罪深い行為であり、自分自身をけがす行為とされてきた。そういう行為を肯定し、単独性行為の方法を語ることは医師も心理学者も避けようとつとめた
 
(中略)
 
 我が国の孤独な男女の性生活は、支離滅裂に混乱しているが、この混乱に秩序を与えるためには、特に革命的な天才的な大学者が登場する必要はない。ただ、当たり前のことを当たり前に語る、たったひとりの日本人の勇気が必要なのだ。
 
 ――私が孤独な性について書いた動機は、これであった」
 
 著者の秋山正美さん、女性の名前のように思われるかもしれないが男性だ。
 昭和4年生まれ(他界されている)、独身時代が長く、『求婚戦争――花嫁を求め続けた十六年間の記録』は、渥美清さんの主役でテレビドラマ化されている。
 
 秋山さん、どれだけオナニーをし続けてきたことか。しかし、この原稿はどこの出版社に持ち込んでも本にしてくれるところはなかった。
 その本を出版したぼくも孤独な性を続け、悩みに悩んでいた時代があったので、即座に出版することを決めた。
『ひとりぼっちの愛と性』『ひとりぼっちの愛情』『ひとりぼっちの性の告白』と、ひとりぼっちシリーズを立て続けに本にしてしまった。
 装丁は画家の赤星亮衛さん、新書版で50年も前の本とは思えないぐらい、よく出来ている。もちろん、タイトルはぼくが名づけたものだ。
 
 孤独な人のためのオナニーのやり方を書いた本。こんな本を書いた秋山正美さん、それを本にしたぼく。日本で最初で、現在に至るまでそんな本を出版した人はいない。
 この本がどれだけ孤独な人たちの心の支えとなったことか。
 
 2015年、2月4日の「毎日新聞」の夕刊、「恋愛に無関心って本音?」そして2月5日の「毎日新聞」の
「若い男性の絶食化」の記事。
 
「若い男性の“セックス離れ”が進んでいることが、一般社団法人・日本家族計画協会がまとめた「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。夫婦の約半数がセックスレスという実態も判明。専門家は「男性は草食化」どころか「絶食傾向」と。」
 
 なんということか。性ほど楽しい快楽はないというのに。オナニー用の「ラブオイル」が今でも売れ続けているのは納得できる。『ひとりぼっちの性生活』をまた復刊するか。
 
Img_3009
ヒットした「ひとりぼっち」シリーズ

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コメント

一人ぼっちの性シリーズ全巻を購入してお世話になった思い出が有ります♪

現在もガレージの棚に箱に収めた図書が残っています(^O^)

その後の薔薇族の発刊、薔薇族だけでも35年の長きに渡ってご尽力下さり、わたしは第二書房と共に生きてきました(^_^)v

どうぞ健康に気を付けてお過ごしくださいませm(_ _)m

投稿: 中国地方在住者 | 2015年2月16日 (月) 07時31分

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