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2015年3月16日 (月)

忘れ去られたか『薔薇族』編集長!

 お役所がやっと目を向けはじめた。ああ、やっとかという思いがするが。
 
 3月3日の朝日新聞朝刊の一面に、「性的少数者の生徒を支援・文科省、学校向け対策」の見出しで、「文部科学省が、同性愛者など幅広い性的少数者への対応は、法律上の定義がある性同一性障害に限られていたが、学校現場でより広範な性的少数者への支援が進む一歩になりそうだ。」
 
「性的少数者」というけれど、男性同性愛者の日本での数は、男性の6・7%いると言われているから、300万人以上いると思われる。
 レズビアンを含めれば、大変な人数になる。何万人、何十万人ならば「性的少数者」と言えるだろうが、何百万人も存在するならば、大変な人数で少数者とは言えまい。
 ただゲイの人たち、レズビアンの人たちが自らの性的指向を隠しているから、その数がわからないのであって、実際は大多数なのに、「少数者」にされているのが現状だ。
 
 文科省の文書では「性同一性障害の子供は「自己肯定感が低くなっている」「(性同一性障害であることを)隠そうとし重圧を感じている」と解説し、「不登校、自傷行為、自殺念慮(自殺への思い)に及ぶこともある」とした。(中略)
 具体的な支援策としては、人権教育の年間指導計画に位置づける校内研修や、職員会議などを提案している。」
 
 宝塚大看護学部教授の日高康晴先生は、「まずは全ての教職員が正しい知識と対応を身につけられるよう、学校現場での研修を急ぐべきだ。」と、コメントされているが、それは不可能な話だ。
『薔薇族』の読者に、教職員は多い。しかし隠れているのだから、同性愛の話を職員会議の席で話せるわけがない。
 文科省はやっと気づいて、同性愛の問題にふみこもうとしているのだろうが、誰が先頭に立って話をするのだろうか? そんな話をしたら、あの先生はゲイかと言われてしまう。そんな勇気のある人が、いるものだろうか。
 
 毎日新聞が「特集ワイド・同棲カップル証明書条例案・流れを変えた当事者の訴え」という見出しで、かつてない画期的な記事を書いている。
 やっと、やっとお役所が動き出したということだ。
 
「東京都渋谷区が「結婚に相当する関係」にある同性カップルに証明書を発行する方針を決めた。条例案が成立すれば、2015年度中にも証明書が発行される。
 全国初の「挑戦」の背景に、一体何があったのか。関係者に聞いた。
「僕らのようにLGBTをオープンにしている人は少数派。証明書発行は家族にも言えず悩んでいる人たちを勇気づける」と杉山文野さん、松中権さん」と、二人の写真に説明が付いている。
 
 渋谷区の区議会で、区議の長谷部健さんが12年6月の区議会本会議で「性的少数者(LGBT)へ証明書発行ができないか」と初めて質問し、桑原敏武区長から「検討したい」との答弁を引き出した。
 それから長い時間を経て、今月下旬の本会議で採決される。この法案が通れば、他の自治体にも波及していくだろう。
 
 証明書を発行してもらうには、ゲイだということを公表することになる。残念ながらぼくは、証明書を申請する人は少ないと思う。日本の場合、夫婦のように同じ屋根の下に住んでいる人は少ないからだ。
『薔薇族』が廃刊になって、10年を越す。マスコミの若い記者たちは、ぼくらのことを知らない。取材されないのは情けない。ゲイの人たちのお役に立ちたいと思い続けているのだが……。
 
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コメント

宝塚大学の日高教授は、NHKの番組で5.4%と言っていたような気がします。
この情報をもっと早く知っていれば、高校時代に、クラスにもう一人いただろうことに気づいたのに、と思っています。

投稿: k | 2015年4月18日 (土) 05時06分

初めてコメント致します。

周りにLGBTの仲間も家族もいるため、
このように発信されているブログは
心強いです。

ありがとうございます。

千葉県八千代市在住のめぐより

投稿: めぐ | 2015年3月19日 (木) 01時07分

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