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2015年5月23日 (土)

世界の果ての国の読者ってどんな人!

 毎日新聞2015.5.11の朝刊の「毎日歌壇」。大学歌人会時代の後輩(といっても今や歌壇の大御所で、宮中の御歌所の選者にもなっている)篠弘君が選者の一人なので、ぼくは作歌をやめてしまっているが、ちらっとは読むようにしている。
 
 歌集の新刊の紹介欄に、槇弥生子さんの歌集『ゆめのあとさき』第14歌集。ひと日ひと日の目の動きをなだらかに詠み、老いの境地を深めた大らかな味わいを創り出している。
 
 目を閉づればやはらかくなる読書の灯すかしてだれかひたひたと来る
 
 と、短い書評が載っていた。槇弥生子さんは、ぼくの駒沢大学時代の御師、短歌を創ることを教えてくれた、万葉集学者の森本治吉先生の長男の嫁さんだ。確か二松学舎大学の出身だと思う。森本先生は二松学舎大学でも教えていたので、槇弥生子さんは教え子だったのだろう。
 
 二松学舎大学でも歌会が開かれていたのでそこで弥生子さんと、ぼくは出会ったのか。弥生子さんは、なぎなたの名手で、がっちりした大きなからだの女性だった。
 もう20年以上お会いしていない。ぼくが本を出版したときに、『薔薇族』に書評をお願いしたこともあった。
 
 14冊も歌集を出し続けるなんてすごいことだ。引用されている「目を開づれば」の一首ぼくにはよく理解できない。現実に「だれかひたひたと来る」わけではなく、心のなかを歌っているのでは。
 
 弥生子さん、ぼくより年上かもしれない。ご主人の森本先生の長男は元気でいるのだろうか。古い名簿にあった電話をかけたら、「使われていません」ということだから。転居されたのかもしれない。
 
 ひとつのことを長く続けるということは、大変なことなのだ。『薔薇族』は、35年間も出し続けたが、廃刊になって文章を発表する場がなくなり、ぼうっとしていたときに、一緒に住んでいる息子の嫁が、「ブログを書いてみたら」と、声をかけてくれた。
 それから書き出して、そろそろ10年近くになる。ネットを触ったことがないぼくを支えてくれた人が、今は3人目、若いS君が、原稿用紙4枚にひとつの話を書いて、郵送すると、土曜日と、月曜日に更新してくれる。ボランティアでやってくれているのだから、こんなにありがたいことはない。感謝!
 
 S君の報告によると、中国・韓国の人も多く、聞いたこともないような国の人まで、ひとりとかふたり、読んでくれている。
 
 もうじきぼくのブログが、1000回に達するそうだ。1000回という数字が、どれほどすごいことなのかは、ぼくにはわからないが、遠い国で見てくれている人たち、ひとことでもコメントを寄せてもらえないだろうか。
 それを励みにして書き続けていきたいし、どんな方が読んでくれているのか気になっているので……。
 
 ぼくのブログを紙焼きにしてくれた、フアンの女性がいたので、そこから選び出して、『やらないか! 『薔薇族』編集長による極私的ゲイ文化史論』と名づけた本が、2010年11月20日に彩流社から刊行された。
 いつもぼくを応援してくれている、早稲田大学教授の丹尾安典さんが、序文を寄せ、山川純一の劇画を装画にしている。
 
 もう出版してから5年にもなる。最近読みなおしてみたら、自分でほめるのもへんだけどじつに面白い。たった2千部発行の本が売れ残っているなんて。そろそろくず紙にされてしまう。アマゾンに注文よろしく!
 
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森本先生と文芸部員たち。62年前の2月。暖房なんて無くて、火鉢が置いてある。電気もなくてローソク。
 

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