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2015年5月30日 (土)

日本を代表する男絵師、甲秀樹の作品を見てほしい!

 ぼくが少しばかり力を貸しただけで、人形の製作者、男絵師として、脚光を浴びるようになった人がいる。
 それは甲秀樹さんだ。いつの頃か、まったく忘れてしまっているが、親しくしてくれている新宿2丁目のゲイ・バアのマスターから電話があって、男の人形を作っている人を紹介したいということだった。
 
 2丁目に出向いて、その男と出会ってみた。しかし、男の人形では『薔薇族』には使えない。それじゃ、男の絵を描いてみたらと言ったら、しばらくして何点か男の絵を描いて持ってきた。
 そのときは稚拙な絵だったが、採用することにした。しかし、驚いたことには、絵を持ってくるたびに、上手になっていた。
 もともと天性のものだったと思うが、こんなに短期間で上達した人は珍しいのでは。
 
 そして『薔薇族』の表紙絵を描くまでになっていた。画廊で個展を開くようになったが、その作品は飛ぶように売れた。
 絵だけでなく、人物の製作でも素晴らしい作品を次から次へと製作して、注目を浴びるようになっていた。
 甲秀樹の作品を最初の個展から買い求めていた、コレクターがいた。それが70点にもなるという。
 
 甲秀樹の好みは、中学1年生から2年生ぐらいの男の子で、子供から大人になっていく頃の男の子が好きだったようだ。
 しかし、『薔薇族』の表紙絵にするには、高校生から、大学生ぐらいの男性でないとまずい。甲秀樹にそのことを要求したのだが、それに応えた表紙絵を描いてくれた。
 
 これは甲秀樹にとって、苦痛だったのではと、今から考えると悪かったなと思うが、仕方がないことだった。
 
 表紙のデザインをしてくれたのは、宇野亜喜良さんだ。現在、月刊誌『WiLL』の編集長の花田紀凱さんが、『編集会議』の編集長時代(平成14年の月号)が、2001年「雑誌表紙大賞」の年間賞に、多くの雑誌の中から選ばれて、健闘賞に輝いた。
 その表紙絵は、甲秀樹の作品だ。
 甲秀樹の作品は、国内だけでなく、海外でも広く知られていて、今や日本を代表する男絵師になっている。
 
「六本木ストライプスペース」で開かれる、「甲秀樹Art&Doll展・プレミアム・コレクション」は、必見の展覧会だ。ぜひ、見てもらいたいものだ。
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コメント

性的な指向は人それぞれでありますが、甲秀樹先生の好みは、中1や中2の年齢ではありません。作品に美少年が多くみられますが、先生の好みと混同されてしまうと、大きな誤解を招きますので、不躾ながら、コメントを残しておきます。

伊藤先生と甲秀樹先生の出会いによって、名作が生み出され続けていることは、芸術の世界にとって大変幸福なことであります。

私も展覧会で薔薇族を読んだ時代を思い出せたらいいと楽しみにしています。いい時代でした。

投稿: 木ノ下 | 2015年5月30日 (土) 22時31分

いつも楽しく拝見しています。
甲秀樹さんの作品が70点も出品されることはないですよね。面白そうな展示ですね。甲さんは、絵から始まったのではなく人形の制作からの人だったとは知りませんでした。

今回の作品展では、けっこう有名な朗読劇も開催するみたいなので、そちらも出かけます。大正時代の耽美的な小説ですね。BLの要素も期待できそうで楽しみです。

伊藤さま、教えてくださっありがとうございました。

投稿: しん | 2015年5月30日 (土) 11時47分

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