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2015年7月 4日 (土)

「人間」も「物」も、出会いがあれば必ず別れが!

 8月21日(金)から、8月30日(日)まで、今年も渋谷のポスターハリスギャラリーで、昨年好評だった「文ちゃんのアンティーク・コレクション・蚤の市」を開くことが決まった。
 
 35年前の『薔薇族』№94.1980年11月号に、西洋骨董店のオーナーのSさんと、対談をしている。
 ぼくの骨董病は、内藤ルネさんと出会ってからだから、それよりも前のことで、40年を越すのかもしれない。
 その頃はSさんのお店は、表参道にあったから、お店で話を聞いたのだろう。
 
 ヨーロッパの暖炉の前に置いて、暖炉を使わない季節に、中を見えないようにするための「ついたて」に使ったもので、鏡に「薔薇」の絵が油絵の具で描かれている。
 ぼくは「薔薇」の絵のものを集めていたので、ひと目みてそれを欲しくなってしまった。新潟の別送に今でも置いてあるのを見たから、そのとき買い求めたものだろう。
 かなり大きなもので、鏡の周りは真鍮で、豪華なものだ。これも「蚤の市」で安価でお好きな人にゆずりたいと思っている。
 
 そもそも、アンティークを楽しむということはどういうことですか? と聞いたら、「現在の人たちは、ゆとりの精神がなくなっていますけど、こうしたコレクションを楽しむことによって、新しい魅力が生まれてくるみたいですね。」
 
 確かにSさんの言われるとおりだけど、残念ながら経済的なゆとりがないと、購入することができない。
 しかし、お金がなくても、フリーマーケットで、たった50円で買い求めた、小さな箱の中に、様々な形をした貝殻を入れて机の上で眺めているだけで、壮大なロマンを感じることができる。
 
 日本人はへんな潔癖症みたいなものあがあって、他人が使ったものとか、身につけたものなど気持ち悪いと思う人が多い。
 コーヒーカップなどもひび割れしたものを嫌ったり、グラスでも、お皿でも同じで完品がいいと思う特質があるけど、欧米人は多少の傷など気にしないそうだ。
 
 アンティークの魅力は、どういうところにあるのでしょうか? と聞いてみた。
 
「いい物というのは、いつの時代とか歴史や価値というだけではないですし、美しいものは、やはり誰がみても美しいということではないでしょうか。
 これがアンティークのよさということでしょうね。大事なことです。それと絶対に無理をして買わないことです。たとえ他人が何と言おうと気に入ったものだけを手に入れるべきです。
 男のロマンといったほうがピッタリじゃないでしょうか。コレクション自体は、非常にロマンだと思いますよ。」
 
「アンティークをこれから趣味にという人にどんな注意が必要でしょうか?」
 
「まず身近に使えるものからスタートすることです。」
 
 Sさんの注意を守っていれば、ぼくもよかったけれど、それに「男のロマン」なんていっているうちはいいけれど、麻薬のようにとりつかれてひどいことになってしまう。人間の欲望は果てしがないから。これが現実だ。
 
 人間も、物も、出会いがあれば必ず別れもある。そのへんはぼくは諦めがいい。執着心がないから、手放してしまってもなんとも思わない。
 
 ぼくが愛していた「物」たち、どこのどなたの手に渡るのだろうか!
 
Img_1166
ぼくの狭い部屋は絵だらけ

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