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2015年8月15日 (土)

胸が燃えるようにあつくなり、涙が溢れ出て!―修学旅行、17歳の純愛物語―

『薔薇族』の投稿欄の「人生薔薇模様」を読んでいると、修学旅行の思い出を書いている投稿がよく目につく。
 学生にとって修学旅行って、いろんな思い出を作ってくれたのだろう。
 
 敗戦記念日が間もなくやってくるが、戦争は個人の楽しみをすべてうばってしまう。ぼくの時代は、修学旅行は、戦争が激しくなってきて行ける状態ではなかった。『薔薇族』にのる若者の投稿を読むと、平和っていいなと思わずにはいられない。「ラブオイル校長」として、ラブオイルを持たせて、男子高校生を送り出したぼくとしては、修学旅行の楽しい思い出をつづった投稿には、目がすぐに寄せられてしまう。
 
 1979年・7月号の「人生薔薇模様」に寄せられた、福岡に住む17歳の高校生の投稿だ。
「ぼくは17歳の県立高校3年になりたてのスリムボーイです。金縁と銀縁のメガネをかけています。
 2年のときに仲良くしていたX君がいたのですが、勇気がなくてキッスもしたことがありません。彼、島に住んでいるので、学校の寮にいるんです。
 
 X君が1年生のとき、先輩から尺八させられたという噂を聞きました。また、彼もその気があったかもしれないということも聞きました。
 
 2年生のときに修学旅行があって、それで彼と仲良くなったんです。彼はぼくの後ろの席(バスの中で)に座りました。彼はぼくにちょっかいを出すんです。耳をかんだり、指をかんだり、腕をなめたりしました。
 他の人には、ぼくたちがふざけていると思ったようです。ぼくもそのつもりでした。でも「もしかしたら彼は……」と、ふっと頭をかすめたのです。しかし、ぼくは勇気がなくて、また、みんなに気取られてはいけないと思って、彼にいやな態度をしてしまったんですが、でも二人は仲良く旅行を楽しみました。
 
(中略)
 
 夜があけてまたバスの中。彼、今度はぼくの横に座ったんです。彼は右手でぼくの左手をもって「握ってよ」と言ったんです。でもみんなの手前もあって、ふざけた様子で、その気があるのかどうかわかりませんでした。結局、二人の間には友達としての関係しかできませんでした。
 
 帰りの夜行列車の中のことです。みんな疲れたせいか、12時には寝静まってしまいました。起きているのはぼくだけ。
 ぼくはいろんな人の寝顔を見てまわりました(もちろん男ばっか)。みんなかわいいんです。思わずキッスしてしまいそうになりました。
 
 X君のところにきたとき、理性が負けて彼の唇にキッスしてしまいました。彼は目をさまさなかったのです。ぼくは胸が燃えるように熱くなり、わけもなく涙があふれでてきたんです。今でもなぜ涙が出たのかわかりません。ぼくはそのまま寝ずに朝をむかえました。
 
 彼にもう一度だけキッスをしようと、彼のところへ行きました。彼もみんなもまだ寝ています。そして……。
 X君、ごめんね。ぼく弱虫なんだ。勇気がないんだ。ごめんね。こんなぼくと短い間だけど付き合ってくれてありがとう。」
 
 若き日の純情物語っていいな。修学旅行っていろんな物語を生んだに違いない。単に観光旅行だけでない。人間同士の「愛」も生まれただろう。
 最近は国内だけでなく、海外にも行くようだ。他国の人との友情が生まれれば、それもいいことだろう。なにはともあれ、平和な戦争のない時代が、いつまでも続いてほしい。
 
Img_2533
イラスト・甲秀樹

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コメント

ホモ(ホモセクシャル)という用語は、外国では精神病名の一つとして用いられていた時期があったようだ。
ゲイという用語に変える流れが当事者達から出てきたのは、そのためだろうか。

投稿: | 2015年8月16日 (日) 06時32分

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