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2015年10月24日 (土)

「差別」や「偏見」をなくす闘い!

 2015年、10月12日の東京新聞朝刊に、こんな悲しい記事が載っていた。「性的少数者 無理解の根 深く・6割 職場で差別を受けた」の見出しでだ。
 
「同性愛や性同一性障害など、性的少数者(LGBT)の六割が、職場で差別的言動を受けたと感じていることが支援団体などの調査でわかった。
 
 睡眠障害や、うつなどにかかる割合も高く、当事者は今も根深い無理解に苦しむ」と、書かれている。
 
 1976年10月号の『薔薇族』に、「君はどっちの生き方」の見出しでぼくが書いた記事。
 週刊誌『アサヒ芸能』の記者だった、25歳の青年から聞いた話だ。
 
「ゲイバアに出入りしているところを誰かに見られたらしく、社内であいつはホモだということが、ささやかれだしたのです。
 ある日のこと、机の上に『週刊ポスト』のゲイホテル潜入記が書かれている頁が、開いたままで置かれていたり、わざわざオネエ言葉をつかってからかったり。
 エレベーターにひとり乗って一階に降りようとしたら、途中の階で乗る人があって扉が開きました。ところがその人と目があったら、そのまま乗らずに急いで階段をかけおりてしまったのです。
 
 彼は会社をやめようと決意しました。一番彼と親しかった人に、とうとう告白したのです。ところが彼から電話があって、「君とつきあっていると、かえって迷惑がかかるから」といって、交際をことわってきたのです。
 あくる日、彼は会社に辞表を出したのです。」
 
 これは39年も前に『薔薇族』に載った話だ。当時はこのような話は珍しいものではなく、読者からの投稿でよく聞く話だった。
 この記事を読むと、ぼくが編集長として『薔薇族』を出し続けていた時代と、今とそう変わりがないようだ。
 
「同性と付き合っていることを非難され、「仕事をやめて欲しい」と言われた(20代)
 
 小学校の職員室で、ベテラン教師がおとなしい男子児童に「おかまじゃないのか。将来が心配」と話していた。(20代)
 
 女性として勤務しているが、伸ばしている髪を切れと言われた。管理職から「男に戻ってはどうか」と言われた。(40代)
 
 勤め先に性同一性障害と思われるお客が来店した際、店長が陰で「ああいう女が一番嫌い」と言っていた。(20代)」
 
 今は各地でLGBTの人たちを理解し、支援する団体が活動しているようだ。今のゲイ雑誌がその役割を果たせなくなっているので、もっと、もっと若い人たちに頑張ってもらいたいものだ。『薔薇族』は多くのゲイの人たちの心の支えになってきたが、「差別」や「偏見」をなくすということは、10年や20年では変えられないことは承知のうえで雑誌を出し続けてきた。
 一世紀を越す時間がかかるということはわかっていて、少しでも偏見をなくそうと、叫び続けてきたということだ。
 
 先進国のアメリカでの黒人に対する差別、表向きはなくなっているように見えるが、まだまだで根深いものがある。
 アメリカに何度か行ってみて、自分の目で見てきたが、同じ人間なのになぜと思うけれど、これは生理的なものかもしれない。
 
 日本では「部落」の人たちのこと、これも長い年月がかかっている。
 ぼくのように戦前に生まれた人間は、韓国や、中国の人たちのことを人間扱いにしないひどい教育を受けてきたから、時代が変わっても人の心の奥底には偏見が残っているかもしれない。
 心ある人たちが努力して、少しずつでも「差別」や「偏見」をなくしていくしかないだろう。

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