LGBTの成人式に出席してみる!
ぼくは長いこと100円ショップのダイソーの原稿用紙を愛用しているが、日本製と書いてある。
ボールペンは下北沢の北口に、一軒だけ生き残っている文房具屋さんで、「三菱ゲルインクボールペン」をこれもメイド・イン・ジャパンで、すべりがよくて書きやすいので、長いこと使っている。
年賀状300通。『やらないか! オトナのぬりえ』の銀座「まじかな」での出版を祝う会案内状も、このボールペンで百通書き上げて送った。
土曜と月曜、更新してくれているS君から、「最近、女性の読者が増えていますよ」との報告があった。あまりエッチなことばかり書くと女性に嫌われるから、そのへんはセーブして書かなければなるまい。この原稿を書き上げてS君に郵送すると、夜の6時から下北沢の「タウンホール」で「LGBT成人式」が行われるというので、カフエ「織部」の女性に頼んでネットで申し込んでもらった。
最近はハガキでとか、電話でとかいわなくなって、すべてネットだ。とにかく世の中から見捨てられてしまっていることは間違いない。
主催者は新宿区にあるNPO法人「ReBit」だそうだが、NPO法人というのが、なんのことなのか理解できない。
それにもっと理解できないのは「LGBT」という呼び名だ。Lはレズビアン、Gはゲイ、その次のバイセクシャル(両性愛者)Bが、ぼくには理解できない。
Tはトランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)のこと、これは理解できる。
Bの両性愛者のことは、どうにもわからない。男でも女でも、同じように愛することができる人のことを言うのだが、これをちゃんと説明してくれる人がいたら、おめにかかりたい。人間、多様化しているから、男でも女でも同じように愛することができる人がいても不思議ではない。
あと数時間後に「タウンホール」に行くが、「バイセクシャルです」と名乗って、出席する人がいるだろうか。ぼくはいないと思う。
「伊藤さんは女好きで、男と寝たことがないから、ゲイの人のことはわからない」と、相棒の藤田竜君にさんざん言われたが、昨年82歳にして男に尺八され、また相手のモノを握った。初めての経験だった。
しゃぶられるのは気持ちがいい。男だって、女だって、いいのかもしれない。
『薔薇族』が創刊されたのは、1971年、その時代は、30過ぎて結婚しなければ「あいつはホモかも?」と言われてしまう。
女性と結婚しないわけにはいかなかった。昔の人は頑張って子供も作った。例にあげてはいけないが、有名な作家は女性と結婚して子供もいる。そういう人をバイセクシャルというのだろうか。
男が好きだけど、ふみこめない。女は嫌いだから女性と性するわけがない。ひとりでマスターベーションをして、日々を過ごしている。このような人はゲイと言えないのだろうか。
我が家を訪ねてきた若者の多くは「ぼくはバイセクシャルです」と言った。「ぼくはゲイです」と言えなかった時代だ。
ゲイの世界って、好みからいっても色んな人がいる。35年もゲイの雑誌を出し続けてきたが、まだまだわからないことが多い。
さて、これから「タウンホール」へ出かけるが、どんな人が集まってくるのだろうか? 区長も出席するそうだが、どんなことをしゃべるのだろうか?
「バイセクシャル」を入れたのは、あいまいだけど、どっちともつかない逃げ場になるからではあるまいか。
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コメント
その通りです。
Bバイセクシャルとは、逃げ道の言葉です。自分でそう思い込みたい、又は、言い訳にしたいなど。その為、まっすぐな正統派のその分野の研究者の大学教授などは、とりあげることは、ありません。
ノンケが多数派の今の社会では、ゲイの人が幸せな人生を送ることは難しいですが、西欧の行政の首長等でカミングアウトしているゲイの人などは、真正面からの強い生き方をしていて、ゲイの人の本来の生き方の姿勢の見本となる一例として尊敬できます。
投稿: | 2016年1月23日 (土) 01時30分